起業を実現させるための必要なことと手順

「起業したい」

そう思う人は、増えてきているようです。

 

書店を回っても、ビジネス書のコーナーに「起業」というジャンルで括られている本は、多く置いてあります。

 

ただ、多くの本があって、起業の仕方を教えていても、それぞれ各論を専門的に教えていて、

「どこから手を付けていいか、わからない」

「どの順番で始めればいいか、わからない」

という声をよく聞きます。

 

そこで、

何をどの順番ですればいいのか、

俯瞰的な視点から、はじめての起業について、ご紹介します。

まずは、あなたが起業をしたい理由を明確に

「今が旬」

「儲かりそう」

「利益率が高い」

「資本金が少なくてもできる」

「参入しやすい」

 

はじめての起業を実現させるために

必要な条件を挙げると沢山出てきますが、とりわけ一番なのは、

「あなたが起業をしたいと思う理由」

です。

 

意外に思われるかもしれませんが、実はそうなのです。

直接、利益を生むものではないのですが、

なぜこの「理由」が最も大切なのか、ご説明します。

なぜ「理由」が大切なのか

格言を最初にご紹介しますと、

「理由8割、やり方2割」

と言われます。

 

一般的には、「起業のやり方を知ることができれば、大丈夫」と思われがちです。

 

しかし、「やり方を知る」だけでは、起業を実現させることは、難しいのです。

 

あなたが、受験の経験があれば、その時のことを、思い出してください。

 

どれだけ沢山の、わかりやすい良質な参考書や問題集を持っていても、

実際に勉強しなければ、学力は身につかず、合格はできません。

 

ですから、勉強に集中できるように

「なぜ勉強をして、学力をつけて、進学するのか」

という「理由」を、

受験生各自が持つように指導されている学校は少なくありません。

 

起業も同じです。

 

「やり方」を知るのも大切です。

しかし、それは必要最小限で大丈夫です。

 

それよりも「理由」を明確にして、

いち早く、実行に移すことが、

あなたを夢の実現に向かわせるのに、最も大切です。

きっかけと理由は違う

「起業をしたい理由を明確にしましょう」

そう言うと、色々な理由が挙がってきます。

 

「お金持ちになりたい」

「有名になりたい」

「一国一城の主になりたい」

「会社勤めだと、上司が気にくわない」

「ビジネスを通して人々に貢献したい」

 

どんな理由でもいいのですが、

はじめての起業を長く成功し続けるために、

「こんな感じの理由があると、いいですよ」

というオススメがあります。

 

それは

「否定的な理由ではなく、建設的な理由」

です。

 

例えば、上記の中では、

「会社勤めだと、上司が気にくわない」

が否定的な理由の代表格です。

 

もちろん、気にくわない上司がいたからと言って、

不平不満や、愚痴や文句を言う「他責」ではなく、

現状を変えるために、自ら動き、起業の道を選ぶのは、

「自責」という点で、素晴らしい判断です。

 

ただ、それは起業の「理由」にするのではなく、

起業のために動いた「きっかけ」に留めた方が無難です。

 

なぜなら、

否定的な感情は、初速こそもたらしてくれますが、

常に否定的な感情に支配されてしまうと、

自分が苦しくなってくるのです。

 

想像してみて下さい。

 

以前働いていた会社に対する恨みを持ち続けて、

仕返しをしてやろうと思い続ける起業家と、

「こんな未来を実現したい」「社会貢献したい」

という建設的な理由で頑張る起業家。

 

どちらが、本人が幸せでしょうか?

 

否定的な理由が存在するのは、仕方のないことです。

しかし、あなたの起業家人生は、明るく建設的であってほしいと思います。

それには、建設的な理由が望ましいです。

 

否定的な理由は、すぐさま、きっかけとして切り替えて、

あなたの中に必ず存在する建設的な理由を明確にしましょう。

建設的な理由とは

起業の理由は、否定的なものではなく、建設的なもので。

そう言われて、あなたはすぐに思いつくでしょうか?

 

「お金持ちになりたい」

「有名になりたい」

「一国一城の主になりたい」

 

などの理由が挙がるかもしれません。

 

それでもいいのですが、

もう少し、起業の「理由」について、

理解を深めると、起業の成功は高まります。

 

上記の「理由」は、

「起業家自身の理由」ではありますが、

「お客様には関係のない理由」です。

残念ながら、

お客様にとっては、

あなたがお金持ちだろうが、

有名になろうが、

関係ないのです。

 

では、「お客様にも関係のある理由」とは、どんなものでしょうか?

 

それは「志」と言われるものです。

「使命」「ミッション」「真志命」などとも言い換えられます。

 

あなたが、

「こんな未来を創りたい」

「こんな人のために、役に立ちたい」

「こんな悩みを持つ人に貢献したい」

と思うこと。

 

それが、あなたの「志」です。

身近な言葉で言い換えると、「やりたいこと」です。

 

すぐには思いつかないかもしれません。

ですが、それはあなたに「志」がないのではなく、気づいていないだけなのです。

 

では、どうしたら、その「志」に、

あなた自身が気付くことができるのでしょうか?

 

それは、あなたがあなたの棚卸をすることです。

 

「昔から、好きだったことは何か?」

「日常的についつい、やってしまっていることは何か?」

「あなたが特に、心を痛めたニュースは?」

「あなたが、いつまで経っても忘れられない本の内容は?」

など、あなた自身の深い所に触れるテーマについて、

書き出してみることが、棚卸の方法のひとつです。

 

「志を明確にしましょう」

というように言われると、

もともと自分の中になかったものを、

無理やり作り出すようなイメージを持たれる方がいらっしゃいますが、

そうではありません。

 

もともと、

あなたの中に眠っていたのが、あなたの「志」です。

 

そのダイヤの原石のような「志」を、

あなた自身が明確にすることが、あなたの起業の実現につながります。

 

 

コチラもご参考にご覧ください。

⇒ 2000名を教えて分かった成功の秘訣

https://risshi.or.jp/mission/business/column/84/

⇒ 絶対にブレない軸づくりの秘訣

https://risshi.or.jp/mission/story/30/

起業は手段

起業にあこがれを持つ人は、とても多いです。

そして、

起業の成功は、あなたに想像以上の未来をもたらしてくれることは、間違いありません。

 

しかし、起業そのものが、目的である、ということではないのです。

 

起業とは、あくまで、あなたの人生にとっては、「手段」なのです。

 

起業の目的は、

「あなたが創りたい世界を創る」

「あなたが望ましいと思う未来を創る」ことです。

 

換言すると、あなたの「志を実現する」、それが、起業の目的です。

 

逆に考えると、

あなたの目的に対して、最も適切な手段が起業であれば、

もちろん、起業をすべきです。

ですが、

あなたの目的に対して、会社勤めであったり、

公務員であった方が実現しやすいのであれば、

その時は、無理に起業することが、正しい選択とはならなくなります。

 

起業という言葉の憧れに目を奪われて、主客を間違えてしまうのは、本末転倒です。

 

「志を実現する最適な道が起業」なのか、どうか、

今一度、考えてみてください。

あなたの人生のためにも。

起業家としての誕生日

「起業しました」

と宣言するとします。

 

ところで、起業とは、何をもって、そのように言えるのでしょうか?

 

色々な主張があると思います。一つの意見としては、

「会社設立した日」

という方がいます。

 

もちろん、それでもいいのですが、別の意見もあります。

 

ちょうど、

「小説家の方が小説家を名乗りだしたとき」

「芸術家の方が芸術家を名乗りだしたとき」

実は、あまり明確ではありませんよね。

 

要は、

「自分がその道で生きていくことを決意した日」になるのですが、

起業家の誕生日も、それでいいのではないでしょうか。

 

あなたには、まだ、会社はないかもしれません。

従業員もパートナーもいなくて、たった独りかもしれません。

それどころか、どんなビジネスで起業をするかというアイディアすら、まだないかもしれません。

 

ナイナイ尽くしのあなたが、それでも、

「自分は起業家として、生きていくんだ!」

と決意した日が、あなたが起業家として生まれ変わった、記念すべき大切な日です。

 

その決意の根底には、「志」が定まっていることは、言うまでもありません。

 

そんなあなたの、

第二の誕生日をもってして、

「起業家」の自覚をもって、ビジネスを進めてください。

 

まずは、初売上を目指しましょう。

 

誰に依存することもなく、

あなたが独りで立ち上がり、お客様から頂いた最初の1円は、

あなたがこれまで勤め先から頂いたどんな金額のお給料とも、

ひと味もふた味も異なる、感慨深い価値を、

あなた自身にもたらしてくれます。

 

それは、金額の問題ではありません。

あなたが、あなた以外の誰かから、

起業家としてあなたを認めていただく瞬間になります。

 

具体的には、以下の手順で進めてください。

次にやることは、ビジネスの内容を決めること

あなたの起業をしたい、

そもそもの理由である「志」が明確になったら、

次は、それを実現するための手段を考えます。

 

その手段が、

起業であり、あなたのやりたいビジネスなのです。

 

すでにやりたいビジネスがある方もいれば、

「起業にはあこがれるけど、どんなビジネスをしたらいいか、わからない」

という方も少なくありません。

 

この項目では、やりたいビジネスが、

まだ固まっていない方にとって、どのようにしたら、

やりたいビジネスが明確になるかを、ご紹介します。

ビジネスアイディアの見つけ方

起業やビジネスは、

あなたの「志」を実現する手段、

というお話を、上記でご紹介しました。

 

ですから、

ここで考えるべきビジネスの内容は、

あくまで、

あなたの「志」と一貫性がなければなりません。

 

よくあるビジネスの考え方は、

「儲かりそう」

「流行っている」

「他の人が成功しているから」

「コンサルタントの人に勧められたから」

という理由だけで、ビジネスを考えてしまいがちです。

 

もちろん、

それらのことを全く無視してしまったたり、

蔑ろにしていいとは言いませんが、

それよりも

最初に、あなたが考えるべきは、

「志」と一貫性があるかどうか、

という点です。

 

その観点で、一つの方法をご紹介します。

あなたが、起業を実現させるための、

あなたがやるビジネスの考え方の一つの例です。

 

「ビジネスは貢献である」

という言葉をお聞きになったことがあると思いますが、

その言葉に沿って考えると、

「貢献したい相手(お客様)」

と、

「貢献する自分(あなた)」

の2つの方面から考えると、

ヒントがたくさん出てくることが多いです。

「貢献したい相手(お客様)」から考える

「どんな人を助けたいか」

「どんな人に貢献したいか」

「どんな人に喜んでほしいか」

「貢献する自分(あなた)」から考える

「あなたが昔から得意だったこと。

他の人が苦労をしているのに、なぜか、あなたはカンタンにできてしまうこと」

「あなたが、人一倍、経験を積んできたこと。

その中でも、とりわけ、今のあなたの血肉となっていること」

「あなたが、すでに持っている資産(人脈、資格、施設、ノウハウなど)を生かせる分野」

 

より考えやすくするために、

具体的な例を挙げて、ご紹介します。

 

志、使命    → 家族の愛を大切にする世の中を創る

貢献したい相手 → 家族と一緒に過ごす時間をとても楽しいものにしたいご家族

貢献する自分  → 昔から料理が得意だった

⇒ ビジネスは、レストランをしよう!

⇒ 自分のレストランと得意な料理で、家族の大切な時間を楽しんでもらう

 

同じ「志」であっても、

「貢献したい相手」

「貢献する自分」

が異なると、選ぶビジネスが変わってきます。

 

同じように例を挙げてご紹介します。

 

・志、使命    → 家族の愛を大切にする世の中を創る

・貢献したい相手 → 結婚して明るい家庭を作りたいが、いい相手に出会えない人

・貢献する自分  → 人脈が豊富、イベント企画が得意

⇒ ビジネスは、婚活の分野にしよう!

⇒ 婚活イベントを提供し、生涯の伴侶と出会い、明るい家庭を作ることに貢献したい

 

繰り返しになりますが、

起業やビジネスは、それそのものが、

目的であるのではなく、あくまで手段です。

何の手段なのかというと、

あなたの「志」を実現させるための手段です。

 

そして、「志」を実現させる方法は、いくつも存在します。

 

ですから、

あなたがもっともやりやすい分野を選び、

ビジネスにすることが、あなたの起業を実現しやすくなります。

 

この項目の最後に、考えるときの注意点を2つ、ご案内します。

いきなり「職業」から考えない

いきなり「職業」で考えてしまうと、

その幅は狭まってしまうことが少なからずあります。

 

例えば、「志」が、

「家族愛を大切にする世の中作り」だからと言って、

無条件で、婚活イベント主催者という職業を目指すと、

うまくいかない場合があります。

 

なぜなら、あなたが、イベント主催や集客が苦手である場合、

イベント主催者になるのは、賢い選択とは言い難いです。

 

しかし、イベント主催者と固定してしまうと、

その後に考えることも、

イベント主催者に限定されてしますので、

苦手なことで、進めなければならないので、

起業の実現までは、なかなかスムーズに進まなくなります。

 

そうではなくて、あなたが得意な分野で考える方が、起業の実現まで捗ります。

 

そのためには、

いきなり職業から入るのではなく、

まず一度、あなたの棚卸として、

「貢献したい相手」「貢献する自分」から考える方が、

遠回りに見えて、実は近道になります。

非現実的なことを考えない

家族愛に貢献したいからと言って、

「今の時代はスマホだ」

という判断から、

「新しい携帯キャリアを作る」

と考えるのは、いかがでしょうか?

 

夢は大きく持つのは素晴らしいことですが、

新しく携帯キャリアを作ることが、そもそも、

その当人に現実的かどうか、考えなければなりません。

 

本当に携帯キャリアの分野で勝負したいなら、

現実的には、起業ではなく、

キャリアの会社で働く方が、現実的です。

 

むしろ、

「今の時代はスマホだ」という判断から、

家族愛に貢献したいのであれば、

「家族で楽しめるアプリを作る」

「家族で楽しめるスマホゲームを作る」

というようなことであれば、いかがでしょうか?

 

「携帯キャリア」の分野でなければ、

家族愛に貢献できないわけでは、決してありません。

 

目的が家族愛に貢献することであれば、

数ある選択肢から、

あなたが起業を実現できる現実的な選択肢を選ぶべきなのです。

 

 

コチラもご覧ください。

誰かのマネをしなくても大丈夫!自分らしく自由に成功する方法

⇒ https://risshi.or.jp/mission/story/565/

個人コンサルタントが大企業に勝てた理由

⇒ https://risshi.or.jp/mission/story/27/

収益性を考える

この段階で初めて収益性を考えます。

 

換言すると、

「そもそも、そのビジネスは採算が取れるのか」

「ビジネスとして長く続けられるのか」

「儲かるのか、利益が出せるのか」

という点を検討することだとお考え下さい。

 

わかりやすくするために、極端な例をご紹介します。

 

・志、使命    → 家族の愛を大切にする世の中を創る

・貢献したい相手 → 家族同士のコミュニケーションが希薄だと悩んでいる

・貢献する自分  → モールス信号を勉強したことがある

⇒ ビジネスは、家族のつながりを作るものにしよう!

⇒ モールス信号を教えて、家族間でやってもらう

 

モールス信号は、今でも使われる、

貴重なコミュニケーション手段であることは間違いありません。

 

しかし、

携帯電話やスマホ、SNSなどが普及している今のご時世であれば、

少なくとも、モールス信号が、家族のつながりを求める人から、

需要があるとは、考えにくいです。

 

この項目のテーマである「収益性」とは、

上記の極論のようなことは避けましょう、

ということです。

 

というのも、

極論で考えるとわかりやすいのですが、

いざ、自分のビジネスを考えようとなったとき、

意外に、この収益性を考えることが、できない起業志望者が多いのです。

 

ですから、

あなたがしようとしているビジネスは、

収益性があるのか、

ご確認ください。

ビジネスアイディアを企画に仕立て上げる

あなたがやりたいビジネスがアイディアとして、

ある程度、固まってきたら、

次は、ビジネス企画として、仕立て上げましょう。

 

ここでいうビジネス企画は、

あなたの「志」をビジネスという形で実現させるための、

最初の一歩だとお考え下さい。

 

なぜ、このビジネス企画が最初に必要なのかと言いますと、

実は、ロングセラーのヒット商品といわれるものや、

長く愛されているサービスなどは、

このビジネス企画が、とてもしっかりと磨かれているのです。

 

逆に、いい商品であるはずなのに、

なぜか売れないということ、見たことありませんか?

 

主な原因の一つが、

このビジネス企画がしっかりと作りこまれていないことが挙げられます。

 

ですから、

このビジネス企画として仕立て上げることは、

とても大切なのです。

 

具体的な方法として、

次の3つの項目について、

「明確にして」「整合性を持たせる」

ということを、ご紹介しております。

 

1:誰に(お客様像)

2:何を(商品、サービス)

3:USP(独自のウリ、お客様があなたを選ぶ理由)

 

この3つから成るビジネス企画のことを、

「コアコンセプト」と呼んでいます。

 

また、例を挙げてご紹介します。

 

・志、使命    → 家族の愛を大切にする世の中を創る

・貢献したい相手 → 家族と一緒に過ごす時間をとても楽しいものにしたいご家族

・貢献する自分  → 昔から料理が得意だった

⇒ ビジネスは、レストランをしよう!

⇒ 自分のレストランと得意な料理で、家族の大切な時間を楽しんでもらう

 

この例ですと、

「誰に」=家族と一緒に過ごす時間を、とても楽しいものにしたいご家族

「何を」=おいしい料理と、心地よい空間

「USP=家族向け

というように、

 

それぞれの項目について、

整合性を取ることが大切です。

 

そして、上記のような内容だけでは、

まだまだ明確とは言えません。

明確とは、具体的だと置き換えてください。

 

例えば、次のような感じです。

 

「誰に」=一家団欒を楽しみたいけど、なかなかできないと悩む親御さん。

子供が成長してきて、反抗期にもなりつつあって、

自宅の団欒の場であっても、食事中、スマホでゲームをするか、テレビを見てばかりいる。

反抗期は自分も経験したこととはいえ、

やはりたまには一家団欒の時間が欲しいと悩んでいる。

「何を」=おいしい料理と、心地よい空間で、家族が、食事のひと時を楽しめる時間。

特別な日のような、かしこまったものではないが、

肩が凝らない程度に適度にカジュアルな料理と店舗作り。

「USP=家族向け。

出てくる料理はすべて、敢えて大皿ばかり。

メニューの一つ一つを、家族で分け合うようにして食べるようにしている。

また、料理によっては、思わず家族全員が「オーッ!!」と

目を見張るパフォーマンスで出してくれる。

 

これは、あくまで一例ですが、

「コアコンセプト」の作り方として、ご理解ください。

小さく始めて、大きく育てる

「志」が明確になり、

それを実現する手段であるビジネスの内容も固まりました。

 

あとは、実行して、念願の初売上をまずは、目指しましょう。

 

ただし、1つ、注意してください。

 

「起業の当初は、ほぼ必ず思い通りにはいかない」

ということは、避けられない現実だということを、ご認識ください。

 

ちょうど、補助輪のない自転車に乗り始めたときは、

必ず転倒してしまうようなものです。

 

起業当初は、

「志」こそ明確であっても、

ビジネス企画として仕立て上げた「コアコンセプト」が、

実は、ピントがずれたものであることがあります。

 

それは、あなたに才能やセンスがないというわけではなく、

すべての起業家に共通している成長過程だとご理解ください。

 

大切なのは、成長過程は、さっさと通過する、ということです。

 

PDCAトライ&エラーという言葉があるように、

「実行⇒修正」を、頑なに早く繰り返し続けることで、

成長過程での成長スピードは格段に高まります。

 

大きく成長するためには、

「小さく始める」

「早く成長する」

という2点を心がけてください。

 

気が逸ってしまって、

ついつい大きなことをしようとしてしまいがちですが、

まずは、すぐにできる第一歩を踏み出し続けることの方が大切です。

 

「小さく始める」とは、明日すぐに動けることを、することです。

明日やることを、具体的にイメージができなかったら、

それは、明日動けないということです。

明日動けるようになるまで、

明日やることを今日のうちに具体化しておきましょう。

 

「早く成長する」とは、

昨日より今日、今日より明日、一歩でも半歩でも、成長し続けることです。

行動の量が多いほど、成長過程のスピードが速くなります。

 

初売上を上げるまで、そして、その後しばらくは、

この「小さく」「早く」を優先して、起業を進めてください。

会社は作らなければダメ?

「起業したい!」

と思う人が想像する未来は、

自分が設立した会社の社長室で働く

自分の姿ではないでしょうか。

 

部下や従業員を使い、

大きな利益を得て、ひとかどの人物だと一目置かれる。

そんな明るい未来をイメージしていませんか?

 

もちろん、そんな未来を夢見て、

今を頑張れるのであれば、それは、とても素晴らしいことです。

 

しかし、起業したからと言って、会社を設立しなければならないとは、限らないのです。

会社を作る必要性、メリット

会社を作ると、

「社会的信用を得やすい」

「節税効果の恩恵が得られる」

「許認可の事業ができるようになる」

などのメリットがありますが、

 

一方で、

「設立までに時間とコストと手間がかかる」

「赤字でも納税義務が発生する」

「社会保険への加入が義務付けられる」

など、必要な手間やコストが発生します。

 

その手間やコストを負担してまでも、

会社を作る必要があるかどうかを考えて、

個人事業主としてやっていくか、

会社を設立するかを判断してください。

 

一般的には、

起業当初のスタートアップ時は、個人事業主としてやっていき、

ある程度、軌道に乗ってきたら、法人化する方がやりやすいようです。

個人事業主として、開業するために

個人事業主として開業するのは、とてもカンタンです。

 

ここでいう「開業」とは、

「今日から独立だ!」

「今日、起業しました!」

というように、

自分が決意した日を指しているのではなく、

正式に届出をしたことを指しております。

 

なぜ、届出が必要かといいますと、

納税の際に必要となるからです。

とは言っても、手続きはカンタンです。

 

「開業届」に必要事項を記入して、

税務署に提出したら終了です。

手数料などの費用も発生いたしません。

 

「開業届」は、国税庁のHPからダウンロードすることができます。

開業時に必要なお金は、どのくらい?

開業時には、どのような内容の資金が、

どのくらいの金額、必要になるのでしょうか?

その内容を具体的にご紹介します。

 

また、開業時に必要だからと言って、

必ずしも、費用をかけなければならないわけではありません。

 

いかに安く、費用を抑えて、

開業することができるかということも、併せて、ご紹介します。

開業時に必要な資金について

開業時に必要な資金には、大きく2通りあります。

「開業資金」「運転資金」の2つです。

 

「開業資金」とは、

開業時に必要になる資金です。

 

「運転資金」とは、

開業してから、継続的に必要となる資金のことで、ランニングコストとも言われます。

 

それぞれを分けて、何に、どのくらい必要かを知っておきましょう。

 

もちろん、それらは、あなたがやりたいビジネスの内容によって、

必要なものとそうでないものがありますので、

ご自分に必要なものを、取捨選択してください。

 

併せて、

いかに安く進めるか、

ということを考えることもお忘れなく。

開業資金

実店舗やネットショップなど、

形態によってもことなりますが、

一般的に、発生するものを、

下記、挙げております。

 

店舗や事務所の場合は、以下のような費用が発生します。

 

・店舗や事務所を借りる際の費用(家賃、敷金、礼金、保証金、保険料、仲介料など)

・駐車所の賃料

・内装、外装の費用

・電話やネット回線を引く費用

・備品(机、イス、パソコン、判子、冷暖房など)

・販促費(チラシ、名刺、ホームページなど)

・商品の仕入れ代金

 

ネットショップであれば、以下のような費用が発生します。

 

・パソコン

・プリンターなどの周辺機器

・ネット環境

・オンラインショップとの契約料

・レンタルサーバー代

・ドメイン代

・ホームページなどの制作費用

 

上記は代表的な項目であり、

上記に記載ないものでも、必要になることがあります。

 

また、費用の算出をするといっても、

1円単位まで細かくする必要はなく、

概算として、試算すれば、大丈夫です。

運転資金

上記の「開業資金」と異なり、

本項目の「運転資金」は、継続的に発生していく費用です。

 

以下、代表的なものをご紹介します。

 

・給料、生活費

・社会保険料

・交通費

・家賃、駐車場料金

・水道料金や光熱費

・ネット利用料

・サーバー代

・備品などの消耗品代

・リース料

・販売促進費、広告代

・借入金返済代金

・租税公課

・商品仕入れ代金

 

上記「4.2開業資金」同様、

あなたのビジネスによっては、不要なものや、

逆に、

記載がないけど必要なものがあると思いますので、

適宜、取捨選択や追加をしてください。

 

ここでも、概算を算出して、必要な資金の規模間を把握します。

 

注意点として、

「収入が一切なくても、発生してしまう費用」です。

ですから、先々数か月分は、収入がなくても、

生活できるくらいの費用は、用意をしておいてください。

 

どのくらい先の金額まで見ておく必要があるのかは、人それぞれですが、

一般的には、半年から1年分を見ているケースが多いです。

知識、経験、資格がなくて不安な場合 

「知識がないから・・・」

「経験が足りないから、不安」

「資格を取った方が、起業には有利だろう」

 

このように、不安を感じる方は、多いようです。

 

起業という未知の世界に飛び込むわけですから、

その不安な気持ちは痛いほどわかります。

 

そして、その不安をなくそうとするために、

「知識があれば」「経験があれば」「資格があれば」

と思うのは、自然な感情だと思います。

 

それを重々承知した上で、お伝えしたいことがあります。

 

「まずは、今すぐできることを考えて、やってみましょう」

 

ということです。

 

行動に移すことに対する不安があるのは、わかります。

ですから、不安を抱えたままで結構です。

 

自転車に初めて乗る時にも、

「まずは、最初の1m」「次は、5m」「そこまで行けたら、10m」

など、ご経験ありませんでしたか?

 

忘れてしまったかもしれませんが、

その時の気持ちも、今のあなたと全く同じだったはずです。

 

「転ぶかもしれない」という不安を抱えたまま、

恐る恐る、ペダルを踏んでいたことでしょう。

 

あなたがこれから飛び込もうとしている起業という世界も同じです。

 

不安をなくすことは、不可能ですし、

それは弱さでもなければ、劣っているわけでもありません。

 

その不安を抱えたまま、まずは、最初のペダルを踏みこみ、

1m進むことが、次の5m、10mを実現させます。

 

ただ、誤解をしないでいただきたいのは、

勢いや思い切りだけで、踏み込むのは、危険です。

 

再起不能な大けがをしないように配慮しながら、進めることが大切です。

その具体的な方法をご紹介します。

知識がない

今、ある知識だけで、どこまでできますか?

まず、それを確認しましょう。

 

起業の方法がわからなければ、

本記事の上記を確認しながら、少しずつでいいので進めてください。

 

一方で、

あなたのやりたいビジネスに

特有の専門知識が必要なのであれば、

それは勉強しなければならないかもしれません。

 

どのようにしたら、よろしいでしょうか?

 

最短で必要な専門知識を習得する方法が3つあります。

それを教える本をまとめた大量に読む

書店で買ってきても、図書館で借りてきても構いません。

大切なのは、5~10冊程度、まとめて一気に読破することです。

 

いきなり、高レベルなものに手を付けると、

難しさに戸惑い、進まなくなるかもしれません。

 

ですから、最初の数冊は、入門書レベルの本を数冊、読みます。

 

理解ができない場所があっても、かまいません。

3冊ほど読み込んだ時に、3冊に共通して書かれていることは、

その分野における、最低限知っておくべき基礎知識です。

 

それを踏まえて、中級編や上級編も、同様に複数冊、読み破ります。

 

そうすると、おおよその全体像は、把握できるようになります。

 

そこから、必要に応じて、理解がまだできていない分野を丁寧に勉強し直すのがよいでしょう。

 

少し時間を要しますが、1冊ずつじっくりと読み進めるよりも、

各段に知識の習得が速くなります。

アウトプットする

ここでいうアウトプットとは、

「学んだことを、書いたり話したりする。発信する」

ということです。

 

学生時代、ご経験ありませんでしたでしょうか?

クラスメイトが休みの時に、先生から、

そのクラスメイトにその日の授業内容を伝えるよう、

指名されたこと。

その時は、日ごろの集中力よりも、

さらに優れた集中力が発揮されます。

そして、クラスメイトに話をすると、

うまく説明ができる箇所と、そうでない箇所があります。

そうでない箇所だけ振り返ると、非常に吸収が速くなります。

 

今では、SNSなどで、手軽に無料で発信できる場があります。

 

あなたが身に付けるべき知識の吸収速度を速めるためにも、

発信するということを心がけてください。

実行する

上記「4.5.2.アウトプット」と似ているのですが、こちらはさらに、効果的です。

 

「知行合一」という言葉がありますが、

知ったことは、

最終的には実行しなければ

身に付くものも、身に付きません。

 

実行すべきことは、実行してみて、学んだことと比較してみる。

修正が必要な時に振り替える知識の吸収力は、

実行せずに学んだ時の比ではありません。

経験がない

この解決は、経験を積むことでしか、解消することはできません。

矛盾しているように感じるかもしれませんが、事実なのです。

 

ただし、ご注意いただきたいのは、

再起不能にならないように、小さく始めることです。

 

特に、お金を使わずにできる方法を検討しないと、

ダメージが大きすぎて、起業どころではなくなります。

資格がない

資格は、必要以上に取らない方が、

むしろ、起業の実現にとっては、正解です。

 

たくさんの資格があると、確かに安心感が出てきます。

ただし、資格が何かを生み出すかというと、資格そのものには、その力はありません。

 

資格の有無に関わらず、あなたが勇気を出して実行したことだけが、価値を生み出します。

 

ですから、資格を取るための手間や時間は、あなたのビジネスの行動に充ててください。

 

ビジネスの都合上、どうしても、取らなければならない資格があるのであれば、

上記「4.5知識がない」の箇所でご紹介した通りの内容を実行して、

資格試験は、瞬殺してください。

まとめ

今までご説明してきました通りのことを実行すれば、

あなたの起業は必ず実現できます。

 

大切なのは、あなたの今やろうとしている行動が、

あなたの起業の実現に向かって、

正しく進めているかどうか、冷静に判断することです。

 

そのために、本記事を、あなたの進捗に合わせて、何度も読みながら、トライしてください。

 

もし、カベにぶつかって、そこから先に進むことができなかったら、立志財団にご連絡ください。

 

喜んでサポートさせていただきます。

 

立志財団では、あなたの起業の実現を、心から応援しております。

 

本記事も読んでいただきまして、ありがとうございました。

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