芸人さんの映画解説に学ぶ魅力を深く伝える方法

こんにちは。

 

立志財団メンバーで

沖縄在住ライターの森川応樹です。

 

今日もこの記事を見てくれて

ありがとうございました。

 

この記事があなたのお役に立ちましたら

幸いです。

 

今年も夏の甲子園が終わりました。

 

優勝したチームも、

夢半ばで敗れた選手も、

スタンドの応援団も、

日本中に、ひと夏の感動を与えてくれました。

 

今回は、その高校野球と関係のある内容です。

 

「芸人さんの映画解説に学ぶ魅力を深く伝える方法」

というタイトルでお届けします。

 

こんなお悩みありませんか?

 

・ご自分の商品はいいものであるのは間違いないのに、

 なぜか、その価値や魅力が伝わらない・・・

 

・どうしたら、もっとその価値や魅力が

 深く伝わるのか知りたい・・・

 

あなたが、そんなお悩みをお持ちでしたら、

今日の内容は、お役に立つと思います。

 

その大きなヒントをくれたのは、

ある人気お笑い芸人さんの、

映画の舞台挨拶での解説だったのです・・・・・

 

私のいる沖縄県は、

特に野球熱が強いことが有名ですが、

その火付け役といわれるのが、

かの有名な故・栽弘義監督。

 

1990年、91年と沖縄水産高校を

2年連続、夏の甲子園準優勝へと導いた名将です。

 

今はお亡くなりになっておりますが、

そのお名前は、今なお、

高校野球界の英雄として、

日本中に浸透しています。

 

その栽監督を描いたのが、

映画『沖縄を変えた男』。

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沖縄水産時代の栽監督を描いた映画でして、

主演の栽監督役にガレッジセール・ゴリさん。

演者のほぼ全員が、沖縄県の方。

 

内地に比べて、

映画になじみがないと言わる沖縄県において、

「異例」とも言われる、5か月のロングラン上演を通して、

20,000人以上の動員という快挙を成し遂げた映画です。

 

異例の大ヒット映画ですが、一方で、

実は、「見たいけど、見れないんです」と、

嫌悪すら、表す人もいる映画です。

 

なぜか、わかりますか?

話題のヒット映画であっても、その映画を「見ることができない」理由とは?

結論から言うと

忠実に描かれた栽監督の教育方針にありました。

 

栽監督のお名前は、沖縄県だけではなく、

日本中に知られています。

 

沖縄県外では一般的に、

「名将」としてのイメージが強いですが、

ところが実際は、

何かあると、すぐに手が出る

暴力教師だったそうです。

 

映画を作るにあたり、役者さんもスタッフさんも、

当時の教え子たちに、

インタビューをしたのですが、

出てくる内容の大半は、その暴力でした。

 

例えば、

ピッチャーマウンドに立っている選手を

指導の為に殴り続けたところ、

殴られるたびに後退した選手が気付いたら、

背中がフェンスにぶつかったという

逸話があったそうです。

 

インタビューされた選手がもれなく、

当時を振り返ると、

気分が悪くなったそうです。

 

映画の中でも、

その暴力シーンは少なからず出てきます。

 

ですから、

その暴力シーンを見ることができないということで、

「この映画を見ることができない」

という方がいるくらいの栽監督の指導が

描かれております。

暴力シーンの多い映画であっても、「沖縄に来ることができてよかった」と思えた理由とは?

私も4月30日に、

沖縄県のある映画館のナイトショーで

見ました。

 

この日にしたのは、

主演のゴリさんなど

出演された方の舞台挨拶があったからです。

 

舞台挨拶は解説を兼ねていたのですが、

この解説は、秀逸な内容だったと感じました。

 

それは、

映画の魅力を引き立てる内容だったからです。

 

その舞台挨拶は映画が始まる前にありました。

 

「なぜ、暴力をふるうのか」

「なぜ、スパルタで鍛えるのか」

「なぜ、そんなに甲子園で優勝したいのか」

「その理由は、栽監督にとって

優勝こそが

沖縄の戦後が終わることを意味するから」

「それが、栽監督が戦争中に背中に追った

火傷の傷に表徴されている」

 

表面的には、任侠もののように暴力が出てくる映画で

そのため「見れません」という人もいるくらいの映画です。

 

実際、私も見ていて、

気分のいいものではなかったのが正直なところです。

暴力や体罰には、やはり否定的です。

 

それでも、

この映画を見た結果、

「沖縄に来ることができて、よかった」

と感じることができました。

 

それは、

映画が素晴らしいものだったということもあると思いますが、

それと合わせて、映画の魅力を引き立てる

ゴリさんの解説も聞いてから、映画を見ることができたからです。

 

換言すると、

「そうまでして優勝したかった理由」

を知ることができたからです。

 

その解説は、

ちょうど、営業が上手でないセールスパーソンがやりがちな、

聞いたところでピンとこない

商品の詳しい特徴の説明に始終するのではなく

(つまり、「表面的なことだけを伝える」のではなく)

 

ちょうど、営業が上手なセールスパーソンがいつもするように、

商品の魅力を余すところなく伝えてくれるものでした。

(つまり、「なぜ」「理由」「原点」などに踏み込んで伝えてくれた)

 

ゴリさんの解説も、

売れているセールスパーソンの方の話も、

共通しているようです。

 

短い時間の舞台挨拶でしたが、

魅力を深く伝えるヒントまでも、教えてくれた

秀逸な解説でした。

 

あなたが何かの

良さや魅力を伝えるときの

ご参考になればと思いまして、

ご紹介させていただきました。

 

今回の内容がお役に立ちましたらうれしく思います。

 

今日もここまで読んでくれて、ありがとうございました。