第24回 起業した後、やり続けているのは、どんな気持ちを持っているから?

第24回起業した後、やり続けているのは、どんな気持ちを持っているから?

いつか起業を考えているけど、何から始めていいか分からない・・・
そう悩んでいる方へ。

起業家教育の専門家である坂本憲彦が、はじめての起業で成功するポイントを解説します。

今回は、「起業した後、やり続けているのは、どんな気持ちを持っているから?」について、お届けしていきます。

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「第24回 起業した後、やり続けているのは、どんな気持ちを持っているから?」

森川 今日も坂本先生に起業についてよくある質問にお答えいただきます。今回寄せられた内容は、

「起業した後、その起業がどんなにつらくてもやり続けることができているのは、その起業家にどんな気持ちがあるからなのでしょうか?」

という気持ちの面のご質問です。坂本先生はそのご質問に対してはどのように答えられますでしょうか。

坂本 そうですね。やり続けてる理由っていろいろあると思うんですよね。そっちがお金儲かるからっていうのもあるでしょうし、やりたいからっていうのもあるんですけど、僕はシンプルにそれが楽しいからだと思うんですよね。

森川 楽しいですね。はい。

自分が楽しい事を追求できることが起業の醍醐味

坂本 起業して自分が思い通りやってるのが楽しいっていうのがやっぱり一番あるかなと思います。僕もサラリーマンを経験して色々思うのですが、特に僕は性格的にも誰かに何かを言われるのがあんまり好きではないんですよね。

それが納得できる方針とかだったらもちろんいいんですけど。会社とかでも、なんでこの上司のためにこんなことをやらなといけないんだみたいな。

森川 ありますね。

坂本 自分の会社の方針に興味が持てればいいけど、持てない時とかそれでやってると楽しくないんですよね。

起業の一番の良さって何かと言うと、自分が楽しい事を追求できるっていう事だと思うんですよ。良くも悪くも自分がトップなので、続けるも辞めるも自分次第。

じゃあ何を持って続けていくかって言うと、自分が一番楽しいと思える事を続けていけるっていうのが、僕は起業の醍醐味だなと思うのでそこに尽きるかなと思うんですよね。

森川 なるほど。たぶん、この質問をされた方もそういった答えを求めていたんじゃないのかなと思うんですね。お金のためとかそういうドライな回答よりも。

やはり起業っていうのはやりがいがあるとか楽しいとか、自分の人生の選択肢としてこれが一番だと納得して自信持って言えるとか、そういう答えを聞きたくて質問されたのかなと思いますね。

例えば坂本先生ご自身の事を伺いたいのですが、これ辛かったけど楽しかったから続けられたとか、これはちょっとしんどかったし、どん底かもしれないけれどもやり続けてたっていうその辺のご経験とかって、振り返って何かあったりされますか?

単純に楽しい起業家教育

坂本 そうですね。僕はまあ今このやってる起業塾というか起業家教育っていうのは、楽しいからやってるって感じですよね。僕が1回作ったビジネススクールは社長を辞めさせられて、その組織も無くなってどん底も経験しましたけど、でもやっぱりその起業家教育っていうのを僕はやりたいと思って、もう一回自分で立ち上げてやってます。

それは単純に楽しいんですよね、この起業家教育っていうのが。

起業したい人が、自分でやりたい事を見つけて、それに進んでいって成果を出してくれるっていうのが、やってて楽しいんです。純粋に、お金が儲かる儲からないとかじゃなくて、そうやって人が変化していくのが面白いわけですよ。

森川 それを目の当たりにできるっていう感じですか?

坂本 それを間近に見られるのもそうだし、自分の仕事がやっててよかったなって思う訳です。そこの感情が嘘偽りなく言えるので、楽しんでやってるって感じです。

それを継続していくためには当然利益も出していかないと、自分たちの給料もあるし、財団に関わる方の生活もあるので。利益は出していくっていうのはもちろんやりますけれども、それが何かすごく楽しんです。ある時もボロカスに周りから言われまくりましたけど、続けようと思ってるのはそういう所ですよね。楽しいから。

続かなかったので一番典型なのは、僕これよく言うんですけど英語事業なんですよ。前の会社で1回社長をクビになった時に、新規事業で英語事業を立ち上げたんですね。これは完全にお金の為です。

完全にそれは市場性だけ。英会話市場って大きいじゃないですか。日本人がいくら英語を勉強しても英語が話せるようにならないので、基本的に。

そこに何十万、何百万とみんな突っ込んでくるので、市場としてはすごく大きい訳ですよね。じゃあうちもそこに参入しようってやったんですけど、結局1年くらいで撤退しちゃったんですね。

なんで結局そうなったかって言うと、僕が英語に全く興味無いからなんですよ。別に英語ビジネスをやってる方を非難してるとかそんなんじゃなくて、僕が個人的に興味が無いってだけなんですよね。

森川 逆に言うと、坂本先生に英語に対する興味があったら、そのビジネスは大きくはねてたかもしれない?

坂本 そういうことです。最初ちょっと売れて、英語のオンライン講座を作ったのですがその後売れなくて。結局事業ってその中心になる人の熱量なんです。何かテクニック、ノウハウとかうんたらかんたら色々あるんですけど、そんなの後の話で、まずその事業に魂込めてる人がどれだけいるかなんです。

森川 なるほどですね。

事業が悪くなった時、改善できるかは魂が込もっているか次第

坂本 それが一人でもいれば僕は事業って必ず良い方向に向かっていくと思うんですね。だから、悪くなった時に改善しようって思わないんですよ。

森川 そうですね。

坂本 魂込もってないから。

だって儲かると思って手軽に簡単に英会話市場、英語市場へ参入してやってぱっと儲かってちょっと利益出たけど、その後儲からなければ次に改善していかないといけないんですよね。より良くしていく。

でもそれが、改善のエネルギーが働かないんですよ。英語に興味が無いので。

僕は英語で受験勉強とかでも全部失敗したので。だから別に、僕はもう英語はGoogleさんとかが頑張って自動翻訳の成長のスピードが早いと思ってるので。

僕が英会話頑張る必要はないなと思っているのです。

森川 お話しを伺っていて思い出したことがありまして、今ちょうど自分の方では沖縄で、起業家志望の方に向けての発信をラジオでやらせてもらっているんですけど、それもやってみて意外に楽しいなっていうのを感じているんですね。例えば編集とかけっこう面倒くさかったりとか大変だとかってあったりするのです。時間をそもそも捻出するとかですね。そのラジオがお金になるかっていうと、言っちゃうとそうでも無いんですけど。

ただやってみて、すごい楽しいなこれっていうのがあって。今、坂本先生が言われてたことを聞きながらラジオのことを思い出したんですね。今一緒にさせてもらっているんですけれども、そういう楽しいっていうのがあると、純粋にワクワクして取り組めるし、これは非常に良いなっていう気持ちがあるので。やっぱりこの楽しいっていう感情って、こと起業に関して言うとすごく大事なんだなって最近とても感じることが多いですね。

楽しくなければ起業はやらない方がいい

坂本 めちゃくちゃ大事ですね。というか、楽しくないんだったらやらない方が良いので。

森川 そうですね。

坂本 だって起業って自由に楽しいことをやりたいから起業するわけで、楽しくないことをするんだったらサラリーマンやってた方が楽な訳ですよ。それもあるし、当然良い時ばかりじゃないですから。儲からないことも当然ありますから。

やはり自分の心が楽しいと思える事をやった方が絶対にいいですし、それは続けられる理由じゃないですかね。楽しくないなって思ってやってる人は、途中で諦めちゃいますよね。やっぱり楽しくないしつまんないって思って。

起業って自由なので。誰からも止められないわけですよ、制約が無いので。サラリーマンだとね、やらないといけないっていうのはもちろんあると思うんですけど、それが無いので。そこが楽しさっていうのはすごく大事かなっていう所ですよね。

森川 ありがとうございます。今回も寄せられた質問で、起業する大変でも続けられる気持ちの持ちようっていうのは、やはりその楽しいってことに尽きるのかなとお話しを伺っててすごく思いました。

坂本先生、今回もありがとうございました。また次回も別の質問で宜しくお願い致します。

坂本 はい、宜しくお願い致します。

森川 ありがとうございます。