立志財団には、さまざまな分野の専門家がコンサルタントとして在籍しています。
今回はプレゼンの専門家である秋本眞紀子さんにお話を伺い、その知見をまとめました。
- コミュニケーションをとることがにがて
- 人前で話す機会が多い
- 自分の想いがなかなか伝わらない
といった悩みや課題を抱えている方に向けた内容になっています。
自分たちの場合はどうなのか、具体的な話を聞きたい場合は、無料個別相談も受け付けていますので、ご活用ください。
秋本眞紀子(あきもとまきこ)
Your English 代表。
英語,プレゼンテーションの個人指導,企業研修
英語を話せないまま渡米、子育てしながらの11年にわたる米国生活の中で、オハイオ州立大学スピーチアンドヒアリング科に編入、生活と学業の両面から、英語とコミュニケーションを学ぶ。
『自分はどんな人間で、何を想い生きているか?』をオープンに伝えられるのが、仕事でもプライベートでも、一番必要と実感。
この経験と10年以上のプレゼン指導、大手企業でのビジネス英語研修、大学で専攻した心理学、天命・志を観る個性認識学を濃縮した天命プレゼン「2-3-4の法則」で、志あるビジネスパーソンをサポートしている。
想いで人と繋がるためのコミュニケーションとは?
――専門分野を教えてください。
天命コミュニケーションコーチです。
人が自分の想いと専門性を、広く世界に伝えるためのお手伝いをしたいという思いで活動をしています。
人と人とが触れ合う時、表面上の言葉や行動でつい相手を評価・判断してしまいます。
例えば、ビジネスだと、自分にとって損か得かといったことや、提案がリーズナブルかどうかといった観点で評価しがちですね。
ですが、そういった目に見えるところではなくて、なぜその人がその仕事をしているのかという想いのところから、人と繋がれたらいいのではないかな、と思っています。
そのためのコミュニケーションツールを提供させていただいています。
コミュニケーションのツールとしては3つの柱でやっています。
- ビジネス英語
- プレゼンテーションとコミュニケーションコーチ
- 特性診断、カウンセリング
ビジネス英語とプレゼンテーションは人と繋がるコミュニケーション
特性診断やカウンセリングは自分とのコミュニケーションということでやらせていただいています。
① ビジネス英語
私は30歳でアメリカに行くまで英語を話す機会はほとんどありませんでした。
英語を全然話せないわけではないですけれど、アメリカに行って会話をするときに、自分の持っている英語の知識をどう活用していいか全然分からなかったんですね。
だから、英語に苦手意識がある方の気持ちがよく分かるんです。
はじめは『女性の英語』という本をいただいて、覚えておいたほうがいいという表現だけを覚えました。そして、覚えた3つほどの表現だけで1年間サバイバルをしたという経験があります。
そこから、留学経験がある方や英語が得意な方の会話を聞いて学んだり、アメリカの成人学級というコミュニティに週2回くらい行って表現方法を習ったりしました。
こういった英語でのコミュニケーションに苦労した経験や、10年以上米国生活を送って生きた英語を学んだ経験を活かして、講師をしています。
ビジネス英語は、基本的な文章の使い方に、ちょっとした工夫や一つ踏み込んだ使い方ができることで、相手への印象が変わり、分かりやすく伝わるようになります。
あと英語はシンプルなほうがいいので、短くストレートに話すこともポイントですね。
例えば、表現方法で言うと「難しいと思った」を表現するときに、「I think it is difficult.」ではなくて「I found it difficult.」と言うほうが大人っぽいとか、そういう工夫です。
ただ英語が話せるようになることだけを目的とするのではなく、自分をより魅力的に伝え、相手とのスムーズなコミュニケーションをするお手伝いをしています。
② プレゼンテーション
志からビジネスをプレゼンするグループがあるのですが、その英語のグループを立志財団の南條さんと立ち上げました。
活動を始めてみたら、英語のプレゼンをした後に日本語のプレゼンがよくなったというケースが多いことに気付きました。
その理由を考えていくうちに、英語のプレゼンの型に日本語を当てはめて応用していくことが、すごくいいということが分かったんです。
そこで、今私がやっていることは、プレゼンの型にどのような内容を入れていくと、想いが伝わり共感を呼ぶプレゼンになるのかということを、一緒に情報を整理しながら作ってくことです。
432の法則と言って、まず、4つの質問で皆さんの伝えたいことの情報を整理して、それを3つの構成に当てはめていきます。2つは自分への問いかけです。自分の特性を知り、それに合うプレゼンスタイルや言葉つかい、響く言葉を選んでいきます。
今立志財団で、坂本さん、南條さんと『売れるプレゼンセミナー』をやっています。ここでは、私がやっているプレゼンのやり方の一部分をお伝えしていますので、共感を呼ぶプレゼンを作りたい方や人と話す機会が多い方はぜひ受けてみてください。
『売れるプレゼンセミナー』https://risshi.or.jp/presentation/
③ 特性診断、カウンセリング
普段行動をするときに、意外と自分の心はみていないんですよね。
例えば「9時にアポがあるから行かなきゃ」とか、「上司に頼まれていたからやらなくちゃ」とか、「子供のためにこれをやってあげなきゃと」とか。
自分が本当にやりたいことよりも、やることリストみたいなもので行動をしていますよね。
あとは人からの期待で行動することもありますよね。
特に親の期待や、周りの人は私のことをこう思っているからこういう風にしなきゃ、とか。
そうやって合わせていくうちに本当に自分がやりたいことが見えなくなってしまうんですよね。
そこで必要になってくるのが自分とのコミュニケーションです。
「本当にそれがやりたいの?」と、自分に聞くことができる人は成功します。
成功するというのは、もちろん仕事や日常生活的にもですけれど、自分自身の心の平和や幸せという意味でも成功していくということです。
“本当の自分を一緒に見ていく時間をつくる”という風に思っていただければと思います。
特性をみるために使っている手段は主に3つです。
- 個性認識学
- 言霊診断
- 心理セラピー
①個性認識学
人の特性をみるためにいろいろな診断や考え方を学んでいますが、今手段として一番ベースになっているのは、個性認識学です。
これは日本の「一霊四魂」をベースに、心理学的手法を使って開発された学問です。
「一霊四魂」は日本書紀にも表れている人の心についての考え方です。
一霊というメタ認知のようなものが、4つの魂(気質。性格特性のようなもの)をコントロールしているという考え方で、1980年代にゴールドバーグという心理学者が提唱した「性格の5因子論」とも一致点が多いものです。(5因子論はいろんな国でも受け入れられている理論です。)
これを使うと自分自身のこと、自分が大切にしている価値観が分かります。
そうすると持ち味を活かしてプレゼンやコミュニケーションができるようになります。
また、相手に当てはめるとその人の性格や何を大切にしているかが分かり、どのような考えをもって、どのような発言をするかといったことも想像がつきます。
これが分かると、苦手な人でもただ苦手だから避けるのではなく、その人の想いも汲み取ることができ、人間関係も劇的に変化します。
②言霊診断
音から診断する言霊診断というものもやっています。
あいうえおの5音と一霊四魂の5つが対応しているので、一霊四魂をベースにしている点は同じですが、こちらは音の持つ意味、言霊にフォーカスしています。
例えば、人生で一番いちばん呼ばれるのは自分の名前ですよね。名前の音から、こういうお名前で呼ばれるということは、こういう天命があるんじゃないですか、という診断ができます。
③心理セラピー
色から診断する心理セラピーもやっています。
色はいろいろな要素が入っているので、将来何をしたいか分からないという人は、ここ5年間の色を聞くことで望んでいることが見えてきます。
自分は何色だと思いますか、パートナーは何色に見えますかというところからパートナー関係をみていくといったこともできます。
プレゼン力を高めるとコミュニケーション力も上がる
――あなたの指導を受けた方はどのような変化がありましたか?
- 話せなかった英語が話せるようになった
- TOEICの点数が上がった
- 1分間の自己紹介がすごく楽になった。
- 簡易スピーチや感想を言いやすくなった。
- 会話の反応速度が速くなった
- 活発なコミュニケーションができるようにった
- コミュニケーションが楽しめるようになった
実は、プレゼン力を高めるとコミュニケーション力も上がります。
あなたのストーリーが世界の誰かの力になる
――これからプレゼンをしよう、と考えている方にメッセージをお願いします。
「私にはプレゼンする価値がない」と思っている方が結構多いんですよね。
プレゼンをする内容がないとか、人前でいろいろ言える人間じゃないって思っている方が多いんです。
でも、あなたが生きている、その存在自体が実は素晴らしいのです。
あなたたちのストーリー、やってきたことや生きてきたことが、絶対に世界中の誰かの励ましになったり力づけになったりします。
ですから、自分のことをどんどん発信してくださいとお伝えしたいです。
私はそのためのツールをお渡し、伴走者としてサポートさせていただきます。
決して私が英語やコミュニケーションが得意だから教えているのではなくて、不得意でいろいろと研究をしてきたからお伝えできるのかなと思っています。
英語も話せなかったので、話せない悔しさも分かります。英語が嫌いでも、表現したことでどこかに繋がればいいなと思っています。
みなさんが思っているご自分の実力は、おそらくすごく限られたものです。
まだ自分で見ていない引き出しを開けて、外の世界に披露することでみんなが喜び、繋がっていく、そういう人生をお届けします。
自分の想いを伝えたい方にアドバイス
――どのような人を対象にしていますか?
①ビジネス英語
- 海外の方と仲良くなりたい方
- 旅行に行ったときに会話ができるようになりたい方
- 資格を取りに短期的に留学をする方
②プレゼンテーション
- 人前でプレゼンテーションをする機会がある方
- 社員さんなどいろんな方の前で話す機会がある経営者の方
- 人前で簡潔に話をしたい方。(自己紹介や自分の仕事の説明、クロージングなど)
- 自分の話したい事、届けたい事がある方(仕事でも趣味でも)
- コミュニケーションがなかなかうまくいかないなと思っている方
①特性診断、カウンセリング
- 自分のことを知りたい方
- 新しく仕事を始めるのに良いタイミングを知りたい方
<立志コンサルティングでは>
- 英語で話したいことがある
- 作ったプレゼンのフィードバックが欲しい
- 言霊診断、個性認識学診断、カラー診断を受けたい(人間関係や自分の性格について話を聞きたい、自分の名前に込められている天命を知りたいなど)
というご相談であれば、60分の中でお話ができると思います。
個別の相談を希望される場合はこちらからお申し込みください。