成果に直結! 企業ブランディングで売上2.5倍や集客の悩み克服など

立志財団には、さまざまな分野の専門家がコンサルタントとして在籍しています。

今回はブランディングの専門家である宮前実幸さんにお話を伺い、その知見をまとめました。

  • ブランディングとは、実際何をしたらいいかが分からない
  • 専門家にブランディングを依頼したけれど、思っていたのと違った
  • 既存の事業に「何か違う」という違和感を持っている

といった悩みや課題を抱えている方に向けた内容になっています。

自分の場合はどうなのか、具体的な話を聞きたい場合は、無料個別相談も受け付けていますので、ご活用ください。

宮前実幸(みやまえみゆき)
宮前実幸ブランディング研究所 代表

広告・出版業界での経験を活かし、ブランディング・マーケティング・ライティングの3つの専門分野を横断したコンサルティングを実施している。

売上げUPのための「やり方=戦術」の前に「あり方=戦略」を整えることが重要であるという考えに基づき、中小企業の経営者さんとマンツーマン対応でブランディング思考が身につくセッションをオーダーメイドで行っている。

他社ブランディング会社からの乗換えによる顧客満足度は100%を維持している。

ブランディングの失敗原因、こんな勘違いしてませんか?

――あなたの専門分野を教えてください
ブランディングを専門にしています。独立する前は、広告会社と編集プロダクション(小さな出版社みたいなところ)にいました。

広告会社でマーケティング、出版社でライティングの経験があるので、その経験を活かして、ブランディング、マーケティング、ライティングという3つの専門分野を融合しながらコンサルティングをしています。

ブランディングとは企業の想いとお客様のイメージを一致させること

ブランディングには、ロゴやパッケージを作り、同じ世界観のホームページとパンフレットを作る“商品ブランディング”、話し方やファッションを学んだり、自分の見せ方を磨く“セルフブランディング”など種類があります。

その中で、私がやっているのは “コーポレートブランディング”(企業ブランディング)です。
コーポレートブランディング
ブランディングという言葉は知っているけれど、実際何をやることがブランディングなのかが分からないというご相談をよくいただきます。

「ブランディングって最近よく聞くし、やってみよう」とか、「友達がやっているからやってみよう」と、100万円、200万円と支払う方もいますが、結果が思っていたのと違うという方が多いのが現実です。

コーポレートブランディングは「こんな会社だと思ってもらいたい」という企業の理想と、「あの会社ってこうだよね」というお客様の企業に対するイメージを一致させることが目的です。これがだいたいずれているんですよね。

何のためにずれが発生しているのか、その原因によってブランディングのやることが変わってきます。

自分に必要なものを選べるかどうかが大切なんですね。

多くの人が誤解しているブランディング

先ほどもお伝えしましたが、ブランディングには種類があり、やるべきステップがあります。

一番目に見えて分かりやすいのが、ロゴや名刺、ホームページを作ったり、集客をしたりする、外部発信です。

ですが、外部発信の前にやるべきは内部発信です。社内の共通認識があるからこそ、外部に「こういう会社だと思われたい」ということが言えるからです。

そして、発信するためには2つの情報が必要です。商品やサービス、ビジネスモデルといった目に見えるハード情報と、理念や、文化、ビジョンといった目には見えないソフト情報です。

これらの情報を誰が持っているかと言ったら社長です。想いや価値観の部分ですから当然ですよね。

ブランディングには下記の図のようにいくつかステップがあります。ところが、みなさん外部発信だけをやりがちで、これがブランディングだと思っている人が多いんです。

なので、思うような結果が得られない人が多いんですね。
外部発信だけをやりがちで、これがブランディングだと思っている人が多い

自分に必要なものを選べることが大事

どこの世界でもそうですけれど、特定の分野を深掘りした専門家は大勢いらっしゃいますが、全体の概要を教えてくれる人が少ないんです。

例えば、SNSでも私はインスタ専門ですとか、LINE専門ですという細分化された専門家です。「SNSにはこういう種類があって、あなたの場合は今こういう状況だから、これが必要です」という概要の水先案内人みたいなことをしている人がいないんです。

個々の専門家はいい人だし、プロフェッショナルではありますが、それが果たして本当に自分に必要なことかというところですよね。

そこで私はまず、どんな種類があって、どういうステップで取り組むとよいかといった、ブランディングの全体像をお話します。

その上で、相談者さんの会社が、何ができていて何ができていないのか、ブランディングの現状・達成度を出します。

そしてこの結果に基づいて、やるべきことをアドバイスしていく、ブランディングの水先案内人のようなこともやっています。

大切なことは企業の想いを言語化すること

そして、いろいろな人の話を聞いていて気付いたことは、そもそも「うちの会社はこう思われたい」をはっきり言えない人が多いということです。

そもそもどう思われたいかを定めていないので、イメージを一致させるも何も計算式が立てられないんです。そこで、私はコーポレートブランディングにおいて、まず自分がどう思われたいかを定める基礎の部分のコンサルティングをしています。

社長さんに聞くと、想いはあってそれを話してもくれるんです。でも、それを会社の理念とかビジョンにうまく変換できているかというと難しい。

想いを誰にでも伝わる言葉に変換して社員全員に伝えて、会社が目指している仕事、そのために大事にしたい心をはっきり言える状態に持っていくことで、迷いがなくなり、自分の頭がクリアになるという経営者の方が多いです。

経営者さんは、想いにそって説明をするか、マーケティング的なポイントだけをおさえた表層的な説明に走るかでだいぶ印象が変わります。

副業の売上が2.5倍になり会社員から独立できたなど、結果につながるブランディング

――あなたのコンサルティングを受けた方はどのような変化がありましたか?

いくつか事例を挙げるとすると、

  1. 会社のあり方が定まり、代理店数を1.5倍以上にできた経営者
  2. 副業の売上が2.5倍になり、会社員から独立した方
  3. リブランディングで理想の顧客を集客にできるようになった経営者

といった方々がいます。

会社のあり方が定まり、代理店数を1.5倍以上にできた経営者

社員はおらず、約100店舗の販売代理店を取りまとめられている女性経営者さんを1年以上コンサルティングしています。

あちこちブランディング会社や、経営塾に行かれていた勉強熱心な方です。

インプットの量はすごいけれど、それを自分の事業にどう落とし込んだらいいかを教えてくれる人がいないというご相談が最初のきっかけでした。

そこで、企業のビジョン、ミッション、バリューをまとめました。これによって、会社としてのあり方が一本筋の通ったものになり、事業戦略や、事業を推し進めるための業務フローや機能戦略が定まったということですごく喜ばれました。

方向性が定まって価値観を共有できるようになったことで、販売代理店が経営者さんの想いを伝えられるようになりました。

その結果、販売代理店数が現時点で150店舗ほどになり1.5倍に増えました。あと数ヶ月もあれば200店舗に到達しそうな勢いです。

副業の売上が2.5倍になり、会社員から独立へ

副業で営業職の方を対象としたコミュニケーション塾やコーチングを展開していた男性経営者のKさんに半年ほどコンサルティングをしました。

この方は、他社にてブランディングのコンサルティングをご依頼された経験がありました。

その会社はセルフブランディングの専門だったようで、ご自身のキャラクターは構築されましたが、事業に落とし込むところまでには至っていませんでした。そこで、会社のブランディングをしたいと私のところに相談に来られました。

ご自身の半生を深掘りすると、若い頃に営業で苦労された時期があり、いろいろ学んで挑戦をして、トップの成績まで躍り出た経験をお持ちでした。

営業の仕事をされている方は、社交的でしゃべるのが上手い人が多いのですが、Kさんはそうではありませんでした。もともとコミュニケーションが苦手で、ご自身のことを「コミュ障」と話す生徒さんの気持ちがすごく分かるということでした。

これを独自性として、“伝わらないという気持ちが分かる” ことを信念、指針に掲げ、塾の名前やペルソナ、ビジョン・ミッション・バリューを一緒に決めていきました。

そして、講座を公開するポータルサイトにどういう記事を載せるか、講座の紹介の仕方も一緒に考えました。

その結果、副業で始めた事業の売上が前年の2.5倍になり、翌年には会社を辞めて独立しますという報告がありました。

リブランディングで理想の顧客を集客できるように

骨格診断やカラー診断、メイクなど、さまざまな美容のお仕事を展開されている経営者のYさんをコンサルティングしました。Yさんは、元美容師で専門学校の講師もされている経験豊富なプロです。

しかし、ビジネスの展開の仕方にお悩みがありました。集客に時間を割けば新規のお客様は来るのですが、継続での来店数が伸び悩んでいたのです。

その結果、常に新規集客に時間をとられ、リピートしてもらうための改善に時間を割けない…という悪循環を抱えておられました。

美容系のメニューを受けられるお客様の多くは、年齢を重ねるにつれて流行りを追いかけるだけではなくなります。自分のお悩みをカバーしつつ、自分本来の良さをナチュラルに見せていくということに意識が変わっていきます。

つまり、年齢とともにお客様のニーズが変化するのです。

この事実をふまえ、年齢とともにメニューをスライドしていける商品設計を考えました。

また、一口に「美容」といっても、どういう店舗なのかを明確に言えるかどうかは必達事項です。

Yさんは確かな技術と豊富な経験があったため、どのような客層にも対応できていました。

それはそれで強みでもあるとは思いますが、それが裏目に出てしまい、「何でもできる」が「特徴のない店舗」というイメージになってしまっていました。

そこで、ペルソナ設定とブランドステートメントを策定し、どのような顧客に対して、メニューを通じてどんな体験を届け、どう変わってもらいたいのか? を言語化しました。

これらの作業をブランディングのベースとした後、店舗のリブランディング戦略を策定し、パンフレットやウェブサイトを整えていかれました。

翌年には、「本来望んでいた顧客層が集客できるようになり、継続して来店されるお客様も増えました」とのご報告をいただいています。

今、あなたが経営している会社には価値がある

――これからあなたのコンサルティングを受ける方へのメッセージをお願いします。

“あなたが今やっている会社には価値がある”ということを、最初に本当に伝えたいです。

自分のやっていることに価値がないと思ったらビジネスのアクセルを踏めません。ですから、まず自分がやってきたことを認めてほしいです。

最初は「はじめてのコーポレートブランディング体験セミナー」にご参加いただくことをおすすめしています。

セミナーにご参加いただくと「ブランディングって何?」の疑問が解消されます。

その後、「では、私の会社のブランディングはどうかな?」となったタイミングで、「ブランディング診断」を受けていただくことが多いです。

診断結果によって、自社は何ができていて、何ができていないのかをはっきり捉えていただくことができます。

“こういう世の中を作りたい”という想いが、まだビジョンになっていなくても、その想いに向かって一歩一歩、一緒にカタチにしていきましょう。

新規事業から既存事業、事業承継までそれぞれの想いに寄り添う

――どのような人が対象になりますか?

個人で事業をしている方、組織化している法人経営者の方、そういった社長さんが対象になります。その中でも、普段コンサルティングをしている内容は大きく分けると次の3つの種類のご相談です。

  1. 新規事業立ち上げや新商品のリリース
  2. 既存の事業に違和感があるケース
  3. 事業承継

新規事業立ち上げや新商品のリリース

新しいものを作るときには、

  • どういうコンセプトの商品にするのか
  • ネーミングはどうするのか
  • それをどういうターゲットに届けるのか
  • そのためにはどんなデザインがよいのか

など、多くのことを決めていかなければいけません。

そのためには、土台となる想いや理念といったものが必要不可欠であり、そこを一緒に考えていきます。

既存の事業に違和感があるケース

「新規客のリピート化がうまくいかない」、「売り上げが頭打ちだが、次の一手がない」など、既存の事業に「何か違う」という違和感を持たれる方と向き合い、方向性を変えるお手伝いをしています。

現状の違和感の原因を突き止めて、どう変えるのか、商品設計やビジネスモデル、ペルソナ設定、他社に対する優位性・独自性を可視化するところから、一緒に考えます。

事業承継をする場合

歴史のある会社だと、事業承継をする時のご相談もあります。

父から息子へ承継するのに、数字の推移は渡せるけれど、「うちの会社はこういう会社だからここ大事にしてね」という精神性の部分をうまく伝えられないままというパターンは多いです。

そうすると後でもめたり、やり方に納得がいかなくて、また自身が経営者に戻る社長さんもいたりします。

数字以外の企業価値を自分の頭だけに留めておくのではなく、しっかり言語化すること。そして、一緒に頑張ってくれる人に伝えてこそ会社の文化も育ち、次世代につないでいけるのです。ときには理念の見直しや調整もご相談いただきます。

立志コンサルでは無料個別相談を実施しています

  • ブランディングを頼む人は決まっているけれど、セカンドオピニオンを聞きたい
  • 既にブランディングに入ってもらっているけれど、これでいいのか分からない…
  • 屋号名や新商品のネーミング、ロゴなど、これどう思いますか?
  • うちの会社は今こういう状況なんですけど、ターゲットは合っていますか?
  • そもそもうちの会社にブランディングは必要ですか?

といった相談内容をワンテーマ決めてもらえれば、60分の中でお話ができると思います。

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