組織作りに必要な要素とは? お礼状1200通、競合に勝つ強い組織力を生み出す方法

組織作りに必要な要素とは? お礼状1200通、競合に勝つ強い組織力を生み出す方法

立志財団には、さまざまな分野の専門家がコンサルタントとして在籍しています。

今回は組織作りの専門家である藤原格さんにお話を伺い、その知見をまとめました。

  • 良い人を採用できない
  • 人が育たない
  • 競合に勝てる強い組織づくりがしたい

といった悩みや課題を抱えている方に向けた内容になっています。

自分たちの組織の場合はどうなのか、具体的な話を聞きたい場合は、無料個別相談も受け付けていますので、ご活用ください。

藤原格(ふじわらいたる)
株式会社研秀舎QM-East 代表取締役。人財育成研修、コンサルタント。
26年にわたって商品や価格だけに依存しない売上げの仕組みを作り上げる「感動経営革命」を中心に活動。

「あなたから購入したい!」「あなたと一緒に仕事をしたい」とお客様に感じていただく深い関係を構築し、ビジネスをスムーズに進めることを目標とし、上場業から零細企業まで業界を問わず、合計で2000名以上の方々に研修を提供。

年間で1200通のお礼の手紙が届くような飲食店や、見積もりが競合よりも高く、予算も約3割オーバーにもかかわらずリフォームを受注する工務店など、様々な企業の組織作りに寄与している。

いい人が来ない、思うように社員が動かない……から脱却するには?

――専門分野を教えてください。

私は企業研修・社員育成事業を26年にわたって続けており、組織作りを専門としています。

組織の理想はメンバー全員が同じ方向を向き、同じ目標に向かって業務に取り組んでいる状態です。

ですが、実際はなかなか難しいですよね。

いい人材が入ってこない、社員が思うように動いてくれない、業績も伸び悩んでいるという経営者のお悩みをよく聞きます。

そのような組織のお悩みを解決するお手伝いをしています。

例えば、

  • 「この人を採用して本当に良かった!」と思えるような採用の方法
  • 組織の目的や目標に合わせて自ら考え、動く人材を育成する方法
  • 「あなたの会社はすごい」と言われ、顧客から選ばれ続けるための施策

といったことです。

もう少し掘り下げていきます。

「この人を採用して本当に良かった!」と思えるような採用をするには?

理念に共感していない人、違う考えの人を採用しても、中長期的にはうまくいきません。

自分の会社に合った人を採用したいと思ったら、自分たちの理念やミッションといったコアな部分を作り込む必要があります。それこそ真志命に近いものですね。

具体的なやり方は組織によって変わってきますので、この場ではお伝えしかねますが、その組織に合わせてどうしたらいいかをアドバイスしています。

※あなたのいちばん大切な不変の価値感であり、人生のすべての意思決定の中心となるものです。

組織の目的や目標に合わせて自ら考え、動く人材を育成する方法

人を採用してからどのように育成していくか。ここがしっかりしていないと、せっかくの人材を活かすことができません。

一緒に仕事をしていこうとなれば、最初は基本的には伴走する必要がありますよね。

その段階でのコミュニケーションは特に重要です。

では、どのようにコミュニケーションを取るべきなのでしょうか?

その答えを見つけるために、上司と部下の良好な関係を築く方法や、社員のモチベーションを高める方法についてアドバイスしています。

「あなたの会社はすごい」と言われ、顧客から選ばれ続けるための施策

すべての仕事は、お客様に喜んでいただくことが一つの目的です。

私は、“感動・喜び・感謝の先にある豊かな心がビジネスを創り、育てていく”という感動経営の考えのもと、研修・教育を実施しています。

みなさん、商品を通して喜びを与える施策はいろいろやっていますよね。

それ自体はとても大切なことですが、さらに上を目指すためには商品以外のところでも喜びを与えることが必要になってきます。

私の行っている感動経営革命の肝は、そこにあります。

この感動経営革命の考え方によって、よりお客様に喜んでもらえる組織作りにつながっていくと考えています。

競合と違うあり方、やり方、魅力はどうなのか、といったところですね。

これは、経営者だけが理解していても不十分です。みんなで共有することで非常に強い組織になります。

心からお客様に喜んでもらえて、ファンになってもらえる人材をどのように育てるのか、強い組織に向かっていくプロセスをお伝えしています。

お礼状が1200通届く、競合より高額でもお客様に選ばれる組織

――あなたの指導を受けた方はどのような変化がありましたか?

研修を実施した会社の一例を挙げます。

コンサルティングでも、このような結果を出すための大切な考え方や具体策をお伝えできると思います。

お客様からのお礼状が年間で1200通届くようになった飲食店

普通、お礼状はなかなか届きませんよね。特別な感情が起こらなければ、お礼状を書こうという気にはならないわけですから。

つまり、お客様からお礼状が届くということは、本当の意味でお客様とファンの関係ができているということなんです。

ファンになれば浮気もしませんし、口コミもしてくれますからその分、業績も上がります。

これが感動経営の真骨頂と言えると思います。

お客様がファンになってくれるような関係を築けることが本当の意味での顧客第一主義の組織じゃないかなと思います。

相見積もりで競合よりも高い金額にもかかわらず、リフォーム工事を受注

150万円の予算に対して、190万円で工事を受注した会社もあります。

そのお客様は相見積もりを取られていて、その会社は他の業者よりも高い金額でした。

ここから分かることは、リフォーム自体ではそんなに差がつかないということです。

これもお客様が担当者、ひいては会社のファンになり「この人から買いたい、この会社から買いたい」となった結果です。

この会社がすばらしかったのは、お客様から他社が見積もりを出す日を事前に教えてもらえていたことと、その前日に、お客様の心に刺さる作戦を実行していたことです。

それでお客様の心を完全に掴んだということです。

戦わずして勝つ仕組み、そんな感じですね。

頭で理解しただけでできると誤解している

――これから組織作りをしていこう、と考えている方にメッセージをお願いします。
先日、40人くらいの経営者の交流会で講演をやりました。

講演の初めに、ミッキーマウスを描いてもらったんです。

「ミッキーマウスと言った瞬間に、みなさん頭の中にそれが思い浮かぶでしょ。その思い浮かんだものをそのまま描いてみてください」

とお伝えしました。

でも、上手く描ける人なんてほとんどいません。練習をしているわけではないですからね。

結局そういうことなんです。頭に思い描いているからできると思って勘違いしている人が圧倒的に多いんです。

「知る」から「できる」になるには練習が必要

“知る”と“できる”の違いで、やっぱり練習をしないとできないんですよね。

私の話はどこかで聞いて知っている内容が多いと思いますが、それができるかどうかは別の話です。

できていると思っていても、部下からしたらできていないと思われていることも多いです。

“知る”と“できる”では、相当な距離感があります。

学ぶということは、真似ぶということでもありますけれど、素直に受け取ることでもあります。

なので、そういう姿勢であればいろんな良い情報が入ってくるのではないでしょうか。

考えや概念だけでなく、具体性も重要

私の場合は本質的な話が多いと思いますけれど、『汝が欲するところを人にする』を大事にしていただきたいですね。

自分がされてうれしいことを人にするということです。

与える者が与えられるということだと思いますし、返報性の法則で、与えれば必ずどこかで返ってくる、そんな組織作りをしていただきたいなと思っています。

もし、お悩みや聞きたいことなどがあれば、お気軽にご相談ください。

私は考え方や概念だけではなくて、具体性ということをすごく大事にしていますので、何かしらお役に立てると思います。

一歩前に出る、その行動が伴うような気持ちがあれば、いろいろな形で応援できるのではないかと思います。やってみることが違いにつながります。

組織作りに必要なことを具体的にアドバイス

――どのような人を対象にしていますか?

  • これから人を採用していきたい方
  • 組織全体が一つの方向に向かってまとまらずお悩みの方
  • 業績が伸びず、営業戦略にアドバイスが欲しい方
  • 社員に言えない悩みを聞いてほしい方
  • 課題解決に向けて相談に乗ってほしい方

など、組織を持っている人、持ちたい人のよろず相談ですね。

悩みがあれば、内容にかかわらず相談してください。

話し相手になる、解決策を提案する、必要な情報を提供する、など必要に応じて柔軟に対応します。

組織作りはこれからという方も、仲間を作りたくなったら気軽に相談してください。

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