「1万人の志ある起業家がつながり日本を元気にする!」
日本人が夢を諦める平均年齢は24歳ということをご存知でしょうか?
そもそも夢がない、やりたいことがないという若者も非常に多く、このままだと日本に未来はないとまで言われています。
坂本氏はそんな日本を元気にしたい、みんなが楽しく生きる未来を実現したいと考え、そのために志ある人を増やし、日本を、そして世界をみんなの力で変えていこうとしています。
坂本氏が設立した「立志財団」の活動内容やコアバリュー、そして志を実現するために大切なことなど、「1万人の志ある起業家がつながり日本を元気にする!」というタイトルでお話して頂きます。
今日のプレゼンを振り返ってみて
改めまして、みなさんこんにちは。
今日は4人の方にプレゼンをして頂きました。それぞれが本当に素晴らしい内容で、プレゼンを聞いていたみなさんからのコメントも素晴らしく、ずっと楽しく聞かせて頂きました。
ただここに立って話すというのはすごく緊張しますよね。事前に色々と準備もしなければいけませんし、ここに立つまでに多くの葛藤があったと思います。
しかしそれでもやると決めて人前に立ちプレゼンをした結果、どうでしょうか。
多くの葛藤が消化され、この経験が起業への大きな一歩になったのではないでしょうか。
今回は立志プレゼンテーションのために多くの方が集まってくださいましたが、僕はこのような志で繋がるコミュニティが出来つつあることを嬉しく思っていますし、今後さらに広げていきたいと思っています。
日本の起業家の誇り
まずは「日本の起業家の誇り」ということについてお話させて頂きます。
現在日本では100年以上続いている会社が約3万社あり、200年以上続いている会社は世界中にある会社の半分以上を占めているそうです。
この結果を見て分かるように、日本は息の長いビジネスを創っていく、伝統を重んじるということが他の国とは違う大きな特徴となっています。
そしてこの特徴、日本人特有の考え方ががみなさんの根底の部分にもあるのではないでしょうか。
何かビジネスを始めるときに短絡的な収益だけを追い求めるのではなく、そのビジネスによって誰かが幸せになってほしいという気持ち、また聖徳太子が言っている「和の精神」のような考えがベースとしてみんなの共通認識としてあるのだと思います。
このような日本の志というものを持った人たちが今後育っていき、日本だけではなく世界に旅立ってぜひ活躍してほしいと思います。
ちなみに僕は英語が一切できません。
本当に全く話せませんが、過去にどうしても英語でプレゼンをしなければならないときがあったので、難しいなと思いながら頑張ってやってみました。
その英語でやったプレゼンを動画サイトにアップしてみると、全く知らないオーストラリアの人からメッセージが送られてきたんです。
そのメッセージの内容は、
「あなたのプレゼンは素晴らしい」
「もし何か会える機会があれば会いたいですね」
というようなことが書いてありました。
僕はすごく嬉しくてすぐに返事を書こうと思ったんですけど、書けないんです。なぜなら英語が分からないので返事を書きたくても全然手が動かないんですよ(笑)
だから僕は奥さんに頼み、僕っぽい文章を英語で書いてもらって返事を送りました。
このことを経験して分かったことは、言葉が直接通じなくても想いは伝わるし、世界でも共感してくれる人は必ずいるんだということ。
なので英語が分からないからといって日本に留まるのではなく、世界へ飛び立ちぜひ活躍して欲しいと思います。
幸福度が低い日本
一方でこのような厳しい現実があります。
日本人が夢を諦める平均年齢は大体24歳だと言われています。
ここにいるみなさんはこれに該当しませんが、現実の社会では夢を諦めているという人はとても多いでしょう。
今日もみなさんと色々話をしている中で、勤めている会社で閉塞感を感じているとか、仕事が楽しくないといったようなことをたくさん聞かせて頂きました。
僕自身は楽しく仕事をしているので、その感覚は遥か昔に感じていたことなのでもう忘れかけてきてはいるのですが、働くことは大変なんだなと改めて思いました。
日本という国はたくさんの物に溢れ、多少働かなくてもすぐに飢え死にするような貧しい国ではありません。しかし日本人は自分が幸せだと感じている人はとても少ないのです。
それに比べ、外国のブータンという国は物資的には豊かではないのに、国民の幸福度が高く「世界で一番幸せな国」と言われています。
この現実を見て、
「どちらが本当の幸せなんだろう」
と思いますよね。
もちろんお金があるというのは幸せなことではありますが、その反対でお金がないから幸せではないという考えだと一生幸せになれません。
いくら使っても有り余るほどのお金を手に入れることは、非常に難しいことだからです。
なので今この時点で幸せだと感じているかどうか。
これがとても重要です。
今回のテーマは「楽しく生きる」ということでしたが、みんなが楽しく生きられる未来を実現できるようにしていきたいと思っています。
立志財団を設立した理由
世の中には、
「自分の人生これで終わりだ」
「もう夢なんて叶わない」
と嘆いている子供や大人がたくさんいるでしょう。
僕はそのように夢を諦めてほしくない、実現させてあげたいという気持ちで、起業家教育の専門家としてこれまで多くの方を指導してきました。
しかし指導した全員の方に成果を出してもらうことはできませんでした。
特に昔は起業のやり方を中心に教えていたので、ノウハウだけで起業を成功させるのにはかなりしんどいものがあったのです。全員が結果を出すというのは非常に難しいことではありますが、それができない僕は指導者として葛藤していました。
やっぱり僕は全ての人が志を実現できるようにしたい、そういう想いから起業家教育の団体を作りたいと思いました。
今回は4人の方にプレゼンをして頂きましたが、このプレゼンが志を実現させるための大きな一歩になり、また素晴らしい旅立ちになったと思います。
そんなみなさんのプレゼンを聞いていて気付いたことがあるのですが、それはみなさん立場や経験は違うのに、共通していることがありました。
それは、
「よりよい世の中にしていきたい」
という想い。
このような想いがみなさんから伝わってきました。
そしてそれぞれのプレゼンが本当に素晴らしいものでした。誰が良いとか悪いとかそんなのはありません。
コンテストとかだと誰が1番で誰が2番という風に順位が付けられますが、僕はそれは違うと思います。みなさんが素晴らしい志を持っているから順位など付ける必要はないと思っています。
だから僕は一人一人の志を実現できるようにするために、2017年、有志のみんなで「立志財団」を作らせて頂きました。
最初は7名の有志と始めた財団も、少しづつ会員数が増え今では63名になりました。僕はもっと会員数を増やし、より一人でも多くの方に志の大切さ、そして志は自分の中に必ずあるんだということを気付いて欲しいと思っています。
実際多くの方が自分の志に気付くことができず、僕は「初めての起業セミナー」といってまだ起業をしていない方へ向けたセミナーをたまに開催するんですけど、そのときによく聞かれることがあるんですね。
「夢ややりたいことがないけどどうやって見つければいいのでしょうか」
「志のようなものは自分の中にないけどどうしたらいいでしょうか」
と聞かれるんですけど、夢や志がないわけないじゃんって僕はいつも思うんです。
絶対あるんですよ。
でもそれをみんな確信できていない、気付けていないだけなんです。
僕の勝手な思い込みかもしれませんが、僕はどんな人でも自分の中に絶対夢や志があると信じています。
そしてそのように起業で悩む人をサポートしていきたいと思い立志財団を作らせて頂きました。僕一人では限界がありますし、みんなで応援して支援していくことが大事だと思っています。
僕も人間なので当然得手不得手があります。
この人好きだな、この人はちょっと苦手だなというのは正直あります。なので僕が苦手と感じる人は三木さんや篠原さん、うちの奥さんなど他の人が上手く対応してくれたり、逆に他の人が苦手と感じる人を僕が対応したりしてています。
人が多ければ多いほど自分の出来ない部分をカバーできますし、得意なことを発揮できると思っています。またみんなでやっていくことで一人一人が自分の本当にやりたいことを見つけ、その夢を実現していけるのではないでしょうか。
だから僕は仲間を増やし、たくさんの人と一緒に起業家の方やこれから何か始めようとしている方をサポートしていきたいなと思っています。
立志財団のコアバリュー
コアバリューとは財団の中核となる価値観のことです。
これはとても大事なことなのでみんなで唱和することもあります。
これを作ったのは去年の6月頃で、メンバーと熱海の海で一泊二日の合宿をしました。そのときにどういうものを大事にしていきたいのかということを話し合い、その結果このコアバリューに決まりました。
私はこのコアバリューや財団の理念を伝えていく伝道師として今活動しています。
コアバリューの1つ目が「真使命の実現」。
これは特に大事にして欲しいことで、自分がやりたいことを実現する、人生の目的を叶えていくということがこの世に生まれてきた理由だと僕は思っています。なので皆さんの本当にやりたいことを実現していく場がこの立志財団でありたいと思います。
2つ目が「そのままの自分」。
自分らしく生きていくことが大事だと思います。このことをみなさんにお伝えすると共感して頂けることが多く、自分を押し殺して生きている人がたくさんいるんだと実感しました。自分の元々持っている力を発揮し、活躍して頂くために何かお手伝いができればいいなと思っています。
3つ目が「愛と感謝」。
人を愛する、人を大切にするということは本当に素晴らしいことだと思います。コアバリューの2つ目「そのままの自分」でいることが大事だと言いましたが、そのままの自分でいいんだよと認めてあげることも大事で、これが愛だと思います。
誰かの良いところだけ見て評価して、悪いところだけ見て評価してってみんなやりがちなんですけど、良いところも悪いところも両方あるのが人間です。
どんな聖人君主でも欠点は必ずありますし、僕自身も昔は自分の悪いところを認めることができませんでした。でも今はできないものはできない、仕方がないやと昔に比べ楽に考えられるようになりました。ただできないことを奥さんに甘えてやってもらったりしてると、たまに怒られるんですけどね(笑)。例えば家のことを何もしなさすぎ!って怒られたりするんですけど、僕はそのことに対してすごく感謝をしています。これが何も感謝していなくてやってもらってるだけだったら多分もっと怒られますし、喧嘩だけでは済まないかもしれません。
だから愛と感謝の気持ちは大事だと思います。
今日は皆さんがこのような形で集まり、応援して頂き本当に感謝しています。
4つ目が「第二の実家」。
立志財団の会員のみなさんで集まると本当に素敵な雰囲気になるなと思いました。
今回は立志プレゼンということで4人の方にプレゼンをして頂きましたが、今回そのプレゼンをした方へ応援メッセージを送るために、多くの方が集まってくださいました。
僕はその様子を見てこんな素晴らしいことはないなと思ったんです。
正直自分の家や実家が居心地が悪いとか、家族と仲があまりよくないという方もいらっしゃると思います。だから僕は立志財団が第二の実家として集まれる場所、居心地のいい場所にしたいと思っています。
5つ目が「知行合一」。
知行合一は知識と行動は一体になっていかなければいけないという教えで、この言葉は司馬遼太郎さんの「峠」という本で知りました。
幕末の頃の長岡藩のお話で、本のとあるページに
「机上の勉学だけではなく、その知識使って実際に行動して経験をするべき。これが本当の知識なのだ」
とのようなことが書かれていました。
この教えのように、立志財団もただ勉強のためだけに集まるのではなく、みんなが現実的に世の中を変えていくための行動をしていきたいと思いました。その行動というのは別に小さなことでもいいんです。いきなり大きなことをやる必要はありません。
最近プロ野球選手のイチローさんが引退されましたが、イチローさんが過去に言った言葉で
「小さいヒットを一本一本積み重ねてきてあれだけ大きな偉業を達成できた。それ以外に成功に至る道はない」
という言葉がありますが、僕もそうだと思います。
そこに落ちているゴミを拾うくらいの小さなことから始めてみることが、世の中を変える大きなきっかけになると思います。だから僕はどんな小さなことでも自分が学んだことは行動に移し、世の中を変えていきたいと思います。
6つ目が「100年続く」ということ。
長く続けるのが目的で起業するという方はいませんが、でもそういう想いで繋いでいこうとすることがとても大事です。
100年となると自分の代だけではなく、自分の次の世代、その次の世代くらいまで繋いでいくという気持ちでやらなければなりません。とても長いように感じられるかもしれませんが、自分も親やおじいちゃんおばあちゃんがいたから今こうしてここに存在していますよね。起業もそれと同じで、誰かが繋いでくれたから自分がいる、自分も次の世代へ良い形で繋いでいこうという気持ちでやることが大事だと思います。
立志財団の6つのコアバリューを紹介してきましたが、このような形で起業家教育をして、世界中の一人一人が志を実現できる社会を創っていきたいと思っています。
世界中の一人一人が志を実現できる社会を創るために大切なこと
世界中の一人一人が志を実現できる社会を創るために一番大切なことは、
「志と志で繋がる」
ということだと思います。
志を持つもの同士が集まり、その輪を広げることで自分の夢や志の実現にも繋がりますし、その結果より良い世の中にもなると思います。
なので起業家たちが志で繋がり、新しい価値を創造するコミュニティを創ろうと現在考えており、みなさんと一緒にやっていきたいと思っています。
立志財団の活動
現在やっている立志財団の活動ですが、
「サポート委員会」
「普及活動委員会」
「広報委員会」
この3つの委員会を今年の1月からスタートさせました。
それぞれ三木さん、篠原さん、僕が理事として現在活動しておりますが、皆さんの中でも理事になりたいとか、何か関わりたいという方がいらっしゃったらぜひお声がけください。大歓迎です。
一つ目の「サポート委員会」。
”第二の実家として一人一人の真使命の実現をサポートする”
ということが役割で理事は三木さんです。
三木さんは元々カウンセラーなどをお仕事にされている方なので、色んな悩みや辛いことを聞いてアドバイスなどをしてくださり、みなさんをサポートしてくださいます。そんなサポート委員会は三木さんを含め現在は5名で運営しています。
この委員会の主な活動は「実践会」というものをやったり、立志塾のサポート、そして新たに入会してくれた会員さんのケアなど、様々な活動をしています。
このようにサポート委員会はみなさんがより楽しく活動できるように色んな面で手助けしてくれます。
そして「広報委員会」。
”愛と感謝を持って、一人一人が志を世界に発信する”
ということが役割で、理事は篠原さんです。
活動内容は、例えば今日4人の方にして頂いたプレゼンですが、これを動画サイトへアップしたりブログで紹介するなど外へ発信することがメインです。今回実際プレゼンをした方は人前に立って話すという経験がなく、初めてのチャレンジで緊張しながらも一生懸命やってくださいました。その結果とても素晴らしいプレゼンになりました。そんな素晴らしいものをここだけに収めてしまうのはすごくもったいないですし、外の世界へどんどん発信することでその志がより実現しやすくなると思うので、その発信するお手伝いを広報委員会で行っております。
発信する方法ですが、
・「立志起業塾のススメ」というサイト
・YouTubeの立志財団チャンネル
・Podcast
・FM那覇での「ラジオ起業塾」
など様々な方法で外へ発信しています。
プレゼンの動画を載せたり、僕と森川さんでラジオで対談したり、起業に関する役に立つ情報を紹介したりなど発信する内容も様々です。
もし自分の志やビジネスについて語りたいという方がいればゲストでお呼びしますので、一緒に語りましょう。
そしてもうひとつは「普及拡大委員会」。
”愛と感謝をもって、志と志でつながる仲間を増やす”
ということで、僕が理事としてメインでやっています。
普及拡大委員会では現在「立志交流会」という会を月に2回やっており、志ある人を集めてその輪を広げることができたらすごく楽しくなると思っています。
他にも「初めての起業、成功の秘訣セミナー」というセミナーも開催し、起業したいけどどうしたらいいか分からない、独立したいけど踏ん切りがつかないと悩んでいる方へアドバイス等もさせて頂いております。
そして「パートナー制度」といってそのように悩んでいる方、または立志財団に興味があるという方を財団に紹介して頂けるような制度も作りましたので、これも力を入れて取り組んでいきたいと思います。
志ある起業家がつながると世界が変わる
1万人の志ある起業家がつながれば世界が変わっていくんじゃないかと思っています。
僕は今「BNI」という交流会に入っているんですけど、そこで生まれるビジネスは30人の支部に比べ、60人の支部では約3倍にもなるんですね。このように、人の輪が広がるとそれだけたくさんのビジネスが生まれますし、仕事だけではなくて自分の志も実現しやすくなると思います。
だから僕は人と人とのつながりの輪を広げ、世界中の一人一人が志を実現できる社会を創っていきたい。そして僕一人ではなくみんなで一緒にやっていきたいと思っています。
僕の原点である父と母
僕の原点である父と母の話を少しさせて頂きたいと思います。
僕が幼い頃、多分5、6歳のときに、道端に咲いているお花を摘んで母に渡した記憶があるのですが、このときなぜお花をあげたのかというと、当時苦しんでいた母を救いたい、元気づけたいという想いがあったからです。
これが僕の原点となって、母のように苦しんでいる人を助けたいと思うようになりました。そしてその想いをこの立志財団のロゴマークに込めました。
立志財団のマークはすみれ色ですが、僕が昔母に摘んであげた花がすみれだったからです。
そして今僕は母のようになりたいと思っています。
母は昔から面倒見がよく、僕のいとこのお兄さんが小学生1年生の頃、そのお兄さんがご飯の食べ方が汚かったらしく、僕の母がお兄さんを1週間引き取って食べ方や行儀を全部教えたそうです。そのお兄さんは今自分が人前で食べても恥ずかしくないのは僕の母のおかげだと言ってくれました。
その言葉を聞いて、母はなんてすごい人なんだろうと思い、僕もそういう人になっていきたいと思っています。
そして僕は父のようにもなりたいと思っています。
父も母と同じで面倒見がよく、ずっと自治会長をやっているような人でした。実家の近くにあるお寺の方が僕に教えてくれたことがあるのですが、父は地域の人がみんなでやる溝掃除などを当番でもないのに一人でやっていたそうなんです。みんながやらなくてもいいよと止めても、父はそこをきれいにするために一人で掃除をしていたそうで、その姿を見てお寺の方は「あんな人は他にいないよ」と褒めてくださいました。僕もその話を聞いて自分の父を誇りに思いましたし、父のようになりたいなと思いました。
そんな両親が僕の原点となり、今僕は起業家教育の専門家として活動させて頂いております。
父のように人をつなげ、母のように人を助けていくことが立志財団の役割で、その輪を広げていきたいと思っています。
先ほども言いましたが、世界中の一人一人が志を実現できる社会を皆さんと一緒に創り、皆さんと一緒に楽しく生きていきたいと思っております。
楽しく生きる未来をあなたに。