第12回 会社を辞めずに起業してみる

いつか起業を考えているけど、何から始めていいか分からない・・・
そう悩んでいる方へ。

起業家教育の専門家である坂本憲彦が、はじめての起業で成功するポイントを解説します。

今回は、「会社を辞めずに起業してみる」について、お届けしていきます。

参考図書:6つの不安がなくなれば あなたの起業は絶対成功する
https://www.amazon.co.jp/dp/4788914565

「第12回 会社を辞めずに起業してみる」
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森川:今回も坂本先生の著書「6つの不安がなくなればあなたの起業は絶対成功する」の第4章「起業してから困らないリスクコントロールの方法」から伺います。
この中で、会社を辞めずに起業してみるということを書かれていますが、詳しく教えていただけないでしょうか。

坂本:はい、ありがとうございます。会社を辞めずに起業するっていうところは、リスクコントロールの中でも非常に大事だと思います。
起業リスクで一番皆さん不安になるのが、やはり収入がなくなったらどうしよう、ということですね。

会社に勤めながらでも起業はできる

坂本:これはもう誰しもが当然思うところです。私の所にもよくサラリーマンの方が来られますが、私はいきなり会社辞めて起業する必要はないと実は思っています。
ただ私自身はいきなり会社辞めてしまいました。本当に何もない状態で福岡から東京に出てきて転職活動に失敗して、そこから起業塾に入って起業しました。会社を辞めてから起業してよかったと感じていますが、万人にお勧めはしません。
本当にチャレンジ精神があってやってみるという方は、トライしてみるというのも一つだと思います。しかし、そうではないタイプの方も多いと思いますので、その時は会社勤めしながら、まずは週末起業みたいな形でできないかを考えます。
週末の時間をフルに使えばけっこう時間を使えるので、週末起業からやっていくという方法が一つあります。
もう一つとしては、会社をいきなり全部やめるのではなく、会社と個別に業務委託契約のような形にして、週3〜4日の勤務にしてもらうことはできないかと会社と交渉してみるという方法があります。
会社である程度の実績が出せるようになってくれば、フルに週5日間会社にコミットしていなくても、同じ成果が出せるという人もいるでしょう。そういう場合は、会社と交渉して業務委託の契約のような形にして、週3〜4日の勤務にしてみます。会社の収入は減りますが、最低限の収入は確保した上で、残りの週3〜4日を自分のビジネスにかけていくという方法は、とてもいいと思います。

昔と比べて起業しやすい環境になっている

森川:特に最近は、働き改革などがニュースで報道されていますね。モデル就業規則を厚生労働省の方が見直すという話もありますから、先生が提案された方法は、非常に受け入れやすくなっているのではないかと感じます。

坂本:そうですね。国としても労働時間を減らそうとしているし、働き方の多様性を国も含めて推進してるところなので、そういう意味では昔と比べてすごく起業もしやすい環境かなと思います。
昔は、ちゃんと週5日勤務して会社に一生を捧げるというのが、基本スタイルだったでしょう。今は会社も一生面倒見れるわけではないので、自分の会社だけに固執してもらうというよりも、そうやって自由に働いて外でも稼いでもらった方がいいと、おそらく会社自体も思ってるでしょう。ですから、自分から主体的に働き方を交渉してみるというのも一つなのかなと思います。

森川:例えばご家庭を持っている方のように、事情があって毎月これだけの収入がなければ起業は難しいと不安な方にとっては、起業の一歩を非常に踏み出しやすくなるアドバイスですね。

坂本:やっぱり収入が0か1かとなると難しいのですが、その間をとって、収入も確保しながら自分のやりたいことも実現していくという方法が、今からの時代ではかなり現実的ではないでしょうか。今の会社で週3〜4日勤務という働き方ができなければ、同じような業種でそういう働き方が出来る会社に転職するのも一つですね。
意外と今は人手不足なので、企業としても社員にいきなり辞められてしまうのは厳しいのです。同じ能力の人がすぐに採用できればいいのですが、そうはいきませんので、交渉もしやすいのです。

仕事と起業の両立は能力アップにつながる

坂本:週3〜4日勤務という働き方にすることで、自分自身の能力アップというメリットも実はあります。

森川:能力アップですか。

坂本:はい。今まで週5日で出していた成果と同じ成果を週3日で出せないか、と考えるからです。
自分の能力を高めるためにこの状況を活用できると、より良い効果の出し方、仕事のやり方が変わってくると思います。

森川:そうですね。

坂本:ある程度その仕事に慣れている方であれば、同じ成果をもしかしたら週3日でも出せる可能性があるのです。
なので、そういう仕事のやり方をしていくことで、自分の仕事力やビジネス力の向上にもつながっていくということです。
すると、もしかしたら勤務時間を減らしても給料は減らないかもしれません。

森川:そうですね。いずれにしろ世の中的に残業時間減らすことを求められていますからね。

坂本:その会社に10〜20年働いてるのであれば、仕事のクオリティを目指していかないといけません。すっと同じ仕事をしていてもクオリティは上がりません。逆にそれくらいの負荷をかけることで、仕事力も上がり、さらに自分の時間も増えるというサイクルになるかもしれません。

森川:よいことづくめですね。

坂本:そういう意味でも、仕事時間を減らして、今まで以上の成果を出そうとすることは、自分のライフスタイルにもいいですし、起業にもプラスになると思います。

森川:今回の内容は、今普通に会社員として働かれている方にとっては、起業に向けて現実的に一歩踏み出しやすくなるお話でした。
これからもよろしくお願いいたします。

坂本:はい、ありがとうございます。

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