競争し烈な繁華街で特定のお店に行列ができた理由

こんにちは。

立志財団の森川応樹です。

 

今回は、

「競争し烈な繁華街で、

 特定のお店に行列ができた理由」

というテーマでお届けいたします。

 

お役にたちましたら、幸いです。

 

観光王国である沖縄県を代表する観光地の一つに

「国際通り」があります。

 

那覇市の県庁前から、

2km弱の繁華街ですが、

お土産屋さんや飲食店が

立ち並んでいます。

 

特に最近は、

中国・台湾・韓国から

多く観光客が来日しています。

 

エレベーターに乗ったら、

自分以外のすべての人が

海外からの観光客ということも

珍しくはないほどです。

 

さて、

この国際通りで、

ここ数年、大きな動きがいくつかあります。

 

その一つが、

「ラーメン屋さんが増えた」

ということです。

 

とりわけ、

トンコツラーメンで有名なチェーン店が

増えてきているようです。

もともとの沖縄県民は、

ラーメンはあまり食べないらしく、

どのラーメン屋さんも、

観光客をメインターゲットにしています。

 

その中で、

ある特定の店舗にだけ、

連日、長蛇の列ができています。

 

列を作っているのは、

ほぼすべて、海外からの観光客で、

昼も夜も、並んでいるため、

 

現地の日本人がそのお店に行くのは、

深夜が多いようです。

では、なぜ、その特定の店舗にだけ、

海外からの観光客が殺到しているのでしょうか?

国際通りに並ぶラーメン屋さんは、

味はどこも甲乙をつけがたく、

内地(※)では、どこも人気店です。

 

※「内地」とは、沖縄県特有の表現で、

 沖縄県以外の都道府県を指しています。

 

立地も、国際通りという

観光地にあり、

店舗の見た目も、

どのお店も日本特有のきれいな造りです。

 

それなのに、なぜか、

特定のお店だけが、長蛇の列。

 

それも海外からの観光客が。

 

違いを生じているその理由、

あなたはわかりますか?

 

答えは・・・

 

答えは、「口コミ」です。

 

もっと申しますと、SNSです。

 

実は、その長蛇の列の理由を知りたかったので、

深夜に行ってみて、

店長さんに尋ねてみました。

 

答えは、次の通りでした。

 

数年前に、ある韓国人の歌手がそのお店に訪れて、

“おいしい”とツイッターでつぶやきました。

 

それが口コミとなって、

同じ韓国人のみならず、

中国や台湾にも広まりました。

 

結果、今では、

沖縄県に来た観光客にとって、

そのお店で食べることが、

観光のステータスとなったのです。

 

 

この一連の出来事から、

マーケティングの面で、

いろいろな気付きや学びがあると思います。

 

ラーメン屋さんでいうと、

ラーメンの味にそれほど大きな差がない場合、

 

競合との雌雄を決するのは、

告知の力のようです。

 

換言すると、

どれだけ優れた商品があっても、

 

お客様がその存在を知らないのであれば、

存在しないのと同じこととすら、

言えます。

 

今回、ご紹介した例は、

表現はよくありませんが、

たまたま、影響力のある有名人が

広めてくれたというものです。

 

あなたの商品やサービスを

影響力のある著名人の方が、

たまたま見つけて、

広めてくれるということも

可能性はゼロではありませんが、

 

ご自分でコントロールできる内容で、

あなたの商品やサービスの存在を広めるのに、

有効な方法を取る必要があります。

 

インターネットが普及しているので、

SNS

SEO、PPCなどが

メジャーになりつつありますが、

 

商圏、お客様、商材などによって、

適切な告知方法は異なります。

 

また、それは不変的なものではなく、

TPOによっても変わってきます。

 

今、このときに、

最も適切な告知の方法を選択してください。

 

あなたの商材やサービスを

待っているお客様が、

その存在を知ることを、

時遅しと待っているのですから。

 

今回の内容がお役に立ちましたら、幸いです。

 

最後まで読んでいただきまして

ありがとうございました。