【サークル2】強みと弱みを徹底的に活用してビジネスをつくる

あなたの夢を叶えるビジネス成功の5サークルの

サークル2の話になります。

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ビジネスを作るというところで、
ミッションが定まったら
次は自分の強みを理解していくことが大事です。

自分の強みというのは、自分、自社の強みですね。

すでにビジネスをされている方は聞いたことがあると思いますが、
USP、ユニーク・セリング・プロポジションという言葉があります。
独自のビジネス価値です。
自分と他と何が違うのかということです。
ビジネスをやっていくうえで大事なところです。
新たな強みを発揮することが、
競合他社に打ち勝つ大きな武器になります。
競合他社に勝つだけでなく、
自分の強みを発揮していくことで自分がいちばん心地いい状態になっていきます。

苦手なところをやるのは、けっこう大変だったりしますから。

成果を出している経営者の方は、基本は好きなこと、
得意なことだけをやっています。
そこに集中しています。
そういう意味で、自分の強みはミッションの次に大事な軸ですね。

 

人の先天性(素質)と後天性(親子関係)を理解する

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自分の強みを発見していくときに大事なのが、
まずは人を正しく理解するということです。
人間がどういうふうに形づくられているのかをまず理解していくことです。
新しいビデオデッキを買ったら、説明書を読みますよね。
それと同じように、
人間がどういう形で成り立っているのかを知るのが大事です。

人の性質を決めるものは何でしょうか。
私の独自の理論ですが、前提は親子関係。

ここが先天的に与えられています。あともう1つあります。
生まれ持った素質です。
たとえば、好きな色。緑とか黄色とか人によって違いますが、
緑が好きな人が正解、黄色が好きな人がだめとか、いい悪いはありません。
好きな理由もありません。

生まれ持った素質も、好きな色や好きな食べ物と同じで、
別に理由はなく、人それぞれに違います。
生まれ持ったセンスです。
さらに後天性。これらが人格形成に大きく影響を与えます。

 

生まれ持った素質(先天性)を知る

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生まれ持った素質を知るのも大事です。
ある研究によると、心理テストなどいろいろな分け方がありますが、
統計の結果で見ていくと、
人は3つのタイプに分けられます。

結果重視、人柄重視、直感重視です。

それぞれどんなタイプか見ていきたいと思います。

結果重視の特徴

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結果重視の人は、名前のとおり、
現実的で地に足がついているタイプです。
結果や数字、お金や質、形を好みます。マイペースであるのも特徴です。
人にペースを乱されるのを嫌います。
たとえば、仕事の途中で電話がかかってくること、
人から途中で「これやって」と言われるのが嫌です。
あいまいであること、無駄も嫌います。
効率よくやりたいのですね。
競争で勝ちたいのも特徴です。
勝負事になったら燃える。無理をするのも特徴です。
夢の実現を目指すとよく言う人は結果重視のタイプが多いです。
お金持ちになりたいとか、数字で見えていることも好きです。

人柄重視の特徴

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人柄重視の人は愛情や友情、使命感といったものが中心です。
だから人間関係や世のため人のためというところを大事にします。
そして信頼を大事にします。

たとえば、お店にものを買いに行って、
どんなにものがよくても、店員が気にいらなければ買わないです。
結果重視の人は、店員の人柄とかは一切関係ありません。
大事なのは、コストパフォーマンスと、ものが優れているかどうかです。
だから割高なものは嫌います。

でも人柄重視の人は、どんなに気に入った、
コストパフォーマンスがいいものがあっても、
店員の態度が気に入らなかったら一切買いません。
そういうタイプです。

相手に合わせるのも特徴で、基本的に争いごとが嫌いです。
ただし、一度敵になると、激しい面があります。
無駄が多いのも特徴としてあげられます。
人柄重視の人は話が長いです。話し方も違います。
結果重視の人は早口で、結論を先に言います。
それからなぜそうかを論理的に説明していきます。
英語みたいなしゃべり方ですね。

人柄重視の人は、こうこうでだからこうだという
プロセスを大事にして、結論が最後に来ます。
いくら部下が数字を出しても、
どういうプロセスで出した数字かを重視します。
「いや、そのやり方でいくら数字が出てもだめだよね」
みたいなことを言ったりします。
結果重視の人は、数字さえ出していればプロセスは関係ありません。
目指すは人格者という人が多いです。

直感重視の特徴

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直感重視のタイプはその名のとおり、直感が大事です。
話も飛びますし、いつも光り輝く中心でいたいというところがあります。
束縛も嫌います。好きなのは褒められることです。

うちの奥さんはこのタイプです。
とにかく「褒めて、褒めて」と言います。
でも褒め方が難しいです。

結果重視の人は、出てきた結果に対して褒めます。
たとえば子どもが家庭科の授業でハンバーグを作ったとします。
それをお母さんが試食したとき、
「ハンバーグ作ってきたのね」と聞いて、一口まず食べる。
「これ、美味しいね。上手だね。点数にするとだいたい80点ぐらいかな。
ただもっとこうしたりしたら美味しくなるよ」。
これが結果重視のタイプの褒め方です。

褒められたと感じない人はたぶん結果重視のタイプではありません。
結果重視の人は正しく評価してほしい。
お世辞はいらないのです。

人柄重視の人の褒め方はどうなるかというと、
「わ、すごいね。どうやって作ったの?
大変だったんじゃないの? ひき肉どうやって買ってきたの?
たまねぎはどうやって切ったの?
こうやって切ったのね。えらいね。ああ、美味しいね」。
分かるでしょうか。プロセスを褒めているのです。

直感重視の人は、
「わあすごい!! すごい、これ!! 食べるね。わあ美味しい!!
これ200点!! すごい!! あんた天才!!」。
食べる前に褒めます。いちばん最初に褒める。
うちの奥さんもそうですが、
朝起きてすぐ褒めてほしいタイプです。

私は結果重視なので何もしてないのに
何を褒めればいいか分かりません。

でも、いきなり褒めてって言います。
先に褒めてもらったらモチベーションが上がって、
テンションがあがって、それで行動ができるようになります。

直感の人はむらがあります。
あとは面倒くさがりで細かいことを気にしません。
可能性を信じるので、権威、権力が好きです。
目指すは成功者という感じです。

このように、大きな3つの枠組みがあります。

行動派か思考派か

ほかにもいろいろな分け方があるので、
参考までにいくつか紹介しておきます。

アクションタイプとマインドタイプという分け方があります。
その人がどういう行動パターンか、です。

アクションタイプの人は行動しながら考えるタイプです。
まずやってみよう、です。やりながら動いていると、
それに合わせて頭も回転してくる。

反対にマインドタイプの人は道順をしっかり
確認してから行動するイプです。

仕事のタスクがあるとして、
ここまで来るのにこういう手順でこうやって、
というところがわかってからじゃないと動けません。

マインドタイプの人から見ると、
アクションの人は「あいつは馬鹿だな」と思います。
何も考えずに先に動いているからです。
逆にアクションタイプからマインドタイプを見ると、
「行動が遅い、うじうじ考えやがって」というふうに見えます。

よくどっちのタイプがいいのか聞かれますが、
いい悪いはありません。そういうタイプが存在する、
ということです。たとえて言うなら、
コンピューターのOSと一緒です。ウィンドウズとマックは、
結果的にはできることは一緒です。
そこにいたるプロセスが違うだけです。

 

目標設定型か状況対応型か

フィックス、フレックスという分け方もあります。
どういう分け方かというと、目標志向型か状況対応型かです。
目標を掲げてそこに向かって歩いていきましょう、
と言うタイプは目標志向型です。
状況対応型は、状況に対応しながらやっていって、
何となく目指すほうに向かっていくやり方です。
成功者や経営者の本を読んでも、
夢から逆算して行いましょうと言う人もいれば、
目の前のことを一生懸命やればいいと言う人もいる。
どちらも正しいのです。

その人に合っているやり方かどうかです。

 

楽観主義か悲観主義か

ホープ、ケア、単純に楽観主義か悲観主義かという
分け方があります。

いちばんわかりやすのは、
旅行に行くときです。
荷物をあまり持たずにいけるタイプは、ホープの人が多いです。

準備をきちんとしないといけない、
あれも持っていこう、
薬も、ドライヤーも、みたいな人はケアのタイプです。
女性にけっこう多いです。

マイナス思考だからだめということはありません。
それは生まれもった思考のくせですし、
それを変えるほうがストレスになって大変です。

マイナス思考は経営者にとって大切な能力

実はマイナス思考は、
経営者の人にとってはいい素質です。
『ビジョナリー・カンパニー』という本を読んだことがありますか?

これは通常の企業よりも10倍以上の利益を出している会社の
リーダーがどういう素質を持っているのかを研究している本です。

そこに、成功しているリーダーの特徴として、
建設的パラノイアという特徴があると書かれています。
パラノイアは悲観主義ですが、
建設的パラノイアというのは、
建設的悲観主義ということです。

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これはどうしよう、これはだめだとただマイナスばかり
考えていると建設的ではありませんが、
裏を返すと、悲観主義は問題に気がつくということです。
事前に問題に気がつく特徴があります。
事前に気づいていれば、
対応策を最初から考えておけばいいのです。

成功している経営者は、
そういう建設的な悲観主義を持っています。
常に楽観はしません。
ビル・ゲイツもマイナス思考と言いわれています。
ダイソーの社長さんも、
「うちなんてしょせんこんな会社ですから、
うちの会社なんて、いつつぶれるかわかりませんから」と
しょっちゅう言っています。
だからマイナス思考でもいいのです。

結局、人は一人一人でまったく違う

 お伝えしたかったのは、
結局人は一人ひとりまったく違うということです。
どうしても、親とか兄弟とか自分の子どもとかは同じだと思いがちです。
特に子どもに対してはそうです。

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でも親子でも、決定的に違う部分はたくさんあります。
人がまったく違うということをぜひ理解していただきたい。
どのタイプがいいとか悪いとかもありません。
どのタイプでも成功できます。
自分なりの成功パターンを見つけることが大事です。

 

自分の強みを見つけるには?

何よりも大事なのは、自分の強みを見つける、
だれかの成功法則じゃなく
自分の成功法則のパターンを知ることです。
強みというと、過去にトレーニング、
訓練をつんで身につけたものだと思うことが多いのですが、
そうじゃないことが強みであるほうが多いです。
何の努力もしないでできているのが実は強みだったりします。

逆に、努力して身につけたことは強みじゃないかもしれません。
自分の強みと弱みを正しく知ることで、
自分の強みを発見したいところです。
まずは自分の思うままでいいので、
自分の強みと弱みを書き出してください。
数は何個でもかまいません。いろいろ出てくると思います。

ある起業家の方の、
「自分の強みを伸ばすことは社会貢献になる。
ただ、自分の弱みを克服することは単なる自己満足にすぎない」と
いう言葉があります。
たとえば、パソコンが苦手な方が今から覚えるとする。
年齢が若ければいいのですが、
40歳とか50歳を超えて覚えるとなると、
なかなか難しかったりします。
そこでがんばるよりも、
すでに強いところを伸ばしていったほうが
社会貢献になるということです。

弱いところを克服しようとがんばりがちですが、
それは結局自己満足です。
今できていないところをがんばっても、たいしたレベルになりません。

 

自分から見た自分と他人から見た自分

大事なのは、自分の強み弱みというのは、
人から見ると違っていたりすることです。
有名な「ジョハリの窓」というものがあります。
自分が知っている自分と、知らない自分があります。
あとは他人から見て、知っている自分もあれば知らない自分もあります。

自分も知っていて他人も知っているところは
「開かれた窓」で、自分と他人が一致している部分です。
自分は知らなくて他人も知らないところは
「気づかない窓」で、自分で気づかない以上他者には無理です。
他者が知らなくて自分だけが知っているのが
「隠された窓」、人には見せていないところです。
自分も知らなくて他人も知らないというのは
「閉ざされた窓」です。親子関係の深いところは
ここだったりします。

強みは自分で身につけるのも大切ですが、
人から教えてもらうのも大事です。

自分が簡単にできていることは、簡単にできてしまうために、
強いかどうかを意識できません。
認識ができません。でも人から聞くと、
「そうか、そういうところが評価されているところなのか」と
見えてきます。

ぜひ、他の人に自分の強みと弱みを聞いてください。
家族でも友人でも、会社の上司、同僚部下でもいいです。
自分を客観的に知り、まだ見えていなかった部分が見えてきます。

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あなたの本当の強みは、あなたの一番弱いところ

 

本当にいちばん強いところは何か。
それは、実はいちばん弱いところだったりもします。
行徳先生という方が、「弱さこそ強さ」とおっしゃっています。
人は強いところだけが強みだと思いがちですが、
実は弱いところも大きな部分だということです。

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弱みを徹底的に活用する

話を進めます。制約理論というものがあります。
先ほどお話した全体最適の中で使われる理論です。
わかりやすいのは先ほどの、
弱いところを見つけてそこを解決していきましょう、
という工場の生産管理の話です。

これをTOCといいます。
このTOCの5ステップというのがありまして、
まずは制約条件を見つけるということです。

制約条件というのは、要は自分の弱みを見つけて、
次にその制約条件を徹底的に活用します。
弱いところをいきなり改善するのではありません。
まず活用します。

そしてその制約条件、
自分の弱み全体を制約条件に従属させます。
弱いのなら弱いなりにそれをどうするか考えます。
そうしたうえで、その制約条件をいろいろ考えていくのです。
大事なのは、制約条件を生かすということです。
そしてそれに従属させることです。

松下幸之助さんが弱みを徹底活用した結果

松下幸之助さんは身体が弱かったのですね。
聞いたことがありますか?
7人兄弟か8人兄弟で、20代までに兄弟が全員亡くなっています。
自分も同じ病気になり死ぬかもしれないと意識しました。
当時を幸之助さんの娘さんに聞くと、
自分の父親は20代の頃ずっと寝込んでいたと言っていました。
寝込んでいたら、普通だったら何もできません。
ましてやそれが大正や、昭和の初期、
今みたいに便利な機械はいっさいない時代です。
それでああいうビジネスを作れたのは、
「弱い」というところを全部生かしたからです。

自分は身体が弱い、では覚えなければいけないのは何か。
それは人を使うということです。だから幸之助は人たらしです。
人にやってもらわないとできません。
そうやって人を使うことを覚えたのです。
最初から身体が丈夫で全部できていたら、
人を使うことを覚えなくて、
全部自分でやっていて小さいことしかできなかったかもしれません。
だから、弱いのはだめじゃない。
それを全部生かしていける。弱さこそ強さなのです。

家はどんなに強固に建てても、
強い台風がきたら倒れる。本当に強いのは柳の枝です。
柳の枝はどんなに強風が吹いても倒れません。

強いのは固いことじゃないのです。
やわらかさが強い。

そして一見弱いところが本当の強さです。
だから弱いところを受け入れるのが大切なのです。

自らの弱みを徹底的に活用してビジネスを考える

ぜひ考えていただきたいのは、
書き出した弱みを徹底的に活用してビジネスを作れないかです。
その弱みで今のビジネスをどう改善させるか、
何か新しいビジネスをできないかを書いてみてください。

いろいろアイディアが出てきた方もいらっしゃるでしょうし、
なかなか詰めきれないという方もいると思いますが、
自分の弱みを生かすことが、
ビジネスの大きなヒントになることを知ってください。
人それぞれ強いところと弱いところがあります。
パーフェクトな人間はいません。

35歳を超えたら弱みを克服している暇はない

私が思うのは、30代後半を越えてくると、
弱いところを克服している暇がないということです。
特に40歳を越えてきたら、
自分の強いところだけでやっていくのが近道です。
弱いところはもうやらないと決めていいと思います。
まだ10代なら、強い弱いがわからない部分もあります。

経験してみたほうがいいと思うし、
いろいろな大人の話を聞くのもいいと思うし、
いろいろな仕事に携わるのもいいと思います。

20代は、チャレンジできる年代ですから、いろいろ無茶をやってください。
そこでの経験が30代につながってきます。
失敗しても許される年代です。
なぜなら時間があるから。若いから許されることはいっぱいあります。
40歳を越えてくると、もうそれができません。
「いい年して」と言われてしまいます。
だから強いところに集中するのです。
弱いところを克服している暇はありません。
そんなことをやっていると人生が終わります。

 

あなたが神様から与えられたもの(Gift)は何ですか?

皆さんはそれぞれいろいろなものを与えられています。
強い部分も、神さまからたくさんいただいていると思いますが、
弱いところも皆さんが与えられたギフトです。
弱いところを否定するのではなく、弱さこそ強さです。

それこそが皆さんの大きな武器になります。
自分の弱さが受け入れられれば、自分の親も許せます。
許していかないと、ずっとしんどいままです。

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