AIが観光ガイドをした結果
こんにちは。立志財団の森川です。
もう少しすると、
「そろそろ、今年のGW、どうする?」
ということが話題になる時期になりました。
さて、あなたのGWは、どのように過ごしますか?
余談ですが、10連休の観光人気ランキング1位は、沖縄だそうです!
観光関連と言えば、最近、こんなことがありました。
「第3回クールジャパン・マッチングアワード」というコンテストでのことです。
異業種間の連携により日本の魅力を海外に展開する商品やサービスを生み出した
事業者などの実績を募集し、審査により優秀と認められたものを表彰したものです。
ここで、今年のグランプリを獲得したのは、「ロボットが案内する京都観光ツアー」でした。
「京の『ロボ旅』タクシー」という名の商品名です。2018年9月から開始されたツアーです。
この企画には、
・JTB
・MKタクシー
・シャープ
・ゲン
の4社が参加しております。
ロボットとは、シャープ製のモバイル型ロボット「RoBoHoN(ロボホン)」。
多言語に対応しているロボットで、観光案内役として活躍していたそうです。
もともと、テスト的な企画でしたが、今回の受賞を機に、
このツアーの期間を延長するそうです。
この受賞の喜びを、ロボホンがYouTubeで、1分弱で語っています。
http://mail.omc9.com/l/02fNQH/nG1Ncw6w/
(ちなみに、ロボホンは、エムケイさんの広報部係長という役職だそうです)
さて、このニュース、あなたはどう思いましたか?
ガイド役が今後、需要が減るかもしれない。
とか、
この応用で、スマートデバイスの観光ガイドが充実してきて、
ガイドブックが売れなくなる。
とか、
結局AIに人間の仕事が奪われる。
とか、
ネガティブな意見も一部あるようでした。
観光業界における黒船的存在ですね。
ただ、悲観することは、ないのでは、という意見もあります。
というのも、ガイドそのものはロボホンがやってくれたとしても、
「どんな場所をご紹介すれば、観光客の皆さんは、喜ぶのか」
とか、
「アンケートには反映されない行ってよかった場所、
そうでない場所の”ホンネ”をヒアリングする」
とか、
「メジャーではない観光スポットのカゲにある、
知る人ぞ知る名所をどうやって発掘して、案内するのか」
とか、
これらは、少なくとも2019年2月現在では、AIでは、
そんなにカンタンにはできません。
むしろ、
その観光地に住む人々が日々の暮らしの中で大切にしている情報を得ることや、
その観光地を愛してやまない人々が、自分の足で得た情報を得ることなどは、
やはり、まだまだ私たち人間にしかできないことです。
私たち人間と、AIを、仮に「競合」と見立てた場合、AIにすべてができるわけではなく、
人間にしかできないことを追及するニッチ戦略で、十分に人間しか活躍できない場は、
見つかります。
AIの台頭を脅威と感じるのはわかりますが、それをいいきっかけとして、
私たち人間でなければできないこと、私たち人間がやるべきことを改めて見直すことで、
新しいビジネスチャンスが見えてくるかもしれません。
あなたの起業がAIと上手に共存して栄え続けることを、
立志財団では応援しております。
今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。