観光立国の悩みから得るビジネス拡大のヒント

立志財団の森川です。
国内外の観光客の皆さんに来て頂いております、那覇市から。

 
「ビジネスチャンス」
という言葉があります。

換言すれば、
「儲かりそうなビジネスのネタ、あるかな?」
「可能性を感じるビジネスって、どんなの?」
という感じでしょうか?

趣味やボランティアではないのですから、
ビジネスである以上、利益や儲けは必要です。

ただ、正しいやり方でなければ、簡単には手に入れられないものです。

そのチャンスの掴み方のヒントになればと思いまして、
今回はお届けいたします。

 

一般的に、観光客が増えることは、歓迎されるのですが、実は、一概にそうでもなかったりします。

 
例えば・・・・・

 
「オーバーツーリズム」
という言葉、ご存知でしょうか?

「観光地が耐えられる以上の観光客が押し寄せる状態」のことで、
多くは、「過剰な混雑による、地域住民の迷惑」が挙げられます。

 
有名なのは、ヴェネチア。
クルーズ船の寄港する人気ルートのひとつですね。

 
停船すると膨大な観光客が一度に降りるため、ヴェネチア市内でトイレ不足になったりするそうです。

そうすると、下水道のインフラを整備やトイレを増設したのですが、当然、お金がかかります。

観光客一人当たりから得ている利益を考えると・・・・・という状況です。

 

もともと、海外で言われていた現象だったのですが、最近では、日本でも指摘されるようになりました。

例えば、NO1観光地の一つである京都。

バスに観光客が殺到して、地域住民がバスを使えないようになってしまいました。

 
これが、オーバーツーリズムです。

 
観光立国には、観光客の訪れが必要ですが、それが過剰になると、今度は地域住民が困る。

ある意味、苦しい板挟みです。

 

さて、あなたは、この現状を見て、どのように思われますか?

 

冒頭の「ビジネスチャンス」という観点であれば、
この課題を解決しようとすることが、「ビジネスチャンス」です。

 
想像の範囲で、いくつか例を挙げると、

 
ヴェネチアであれば・・・

下水道関係の業界であれば、当然、ビジネスチャンスがありますが、
その下水道関係の業界を相手にするビジネスを創れば、またビジネスチャンスが訪れます。

 
京都であれば・・・

観光客の別の交通手段(タクシーとか)を用意することが、ビジネスチャンスになるかもしれません。

地域住民の方を見ると、バスで買い物に行く高齢者の方を対象とした宅配サービスやネット通販が
ビジネスチャンスになるのかもしれません。

 
大手企業さんでも、実際に・・・

「駅の改札が混雑しないように、海外の方でも使いやすいキャッシュレスの決済カードを作る」
という取り組みをされています。

 
自治体さんでも、実際に・・・

「オーバーツーリズム」に対抗して、「アンダーツーリズム」という言葉を作り、
「知名度がないので、観光客が殺到しない観光地で、落ち着いた観光を提供」
という取り組みがあったりします。

 

この現象を、少し抽象度をあげて考えると、
「需要が、別の需要を作る」
と言えます。

 
上記の例に当てはめますと、
「需要(=観光客を集めたい)が、別の需要(=オーバーツーリズム)を作る」
となります。

 
「ビジネスチャンス」を考えるときに、
「需要が別需要を作る」ということが
あなたのビジネスの発展のきっかけになるかもしれません。

 
今回の内容が、あなたのビジネスの新しいチャンスメイクのきっかけになれば、
幸いです。

立志財団では、あなたのビジネスの成功を祈念しております。

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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