50代から仕事を楽しむ大人を増やす

お金というのは今も昔も、生活を支えるうえで非常に大切なツールです。そして、お金を稼げば稼ぐほど幸せになれると考える人も多いのではないでしょうか。

しかし、お金を稼ぐことだけに執着してしまうといつしか大切な物も見えなくなり、仕事自体が楽しくなくなっていくことは多いものです。

10年以上前、お金を稼ぐことに執着し、気が付いたら何度も転職を繰り返していた石川智忠氏。ですが、お金への執着を捨てたことで本当の仕事の楽しさを実感することができたと言います。

50代という同年代のセカンドキャリアについて、世界中の人が仕事を心から楽しむためには何が必要なのか?

「50代から仕事を楽しむ大人を増やす」と題し、石川智忠氏にお話していただきます。

あなたは今何のために仕事をしているのでしょうか?

僕はずっとお金を稼ぐためだけに仕事をしてきました。お金を稼いで少しでもいい生活をしようと、仕事はお金を稼ぐためだけにあるものだと思い込んできました。

ですから転職を何度も何度も繰り返してきたのです。就職を繰り返していると色々な就職情報や転職情報が目に入り、就職情報の広告を見るとこんなものが目立ってきたんです。『年収一千万円に挑戦!『月収50万円以上可』とか、そして広告の写真にはにやけた奴が載っていたわけです。(会場 笑)『人生の勝ち組になる』とか『あなたの夢を実現』などが載っていたのです。
こんな言葉に乗せられて、すごく転職を重ねてきました。そしてちょっとずつは収入が上がってました。ちょっとずつは上がってたのですが、なんと気付いたら9回も転職をしていたのです。

そして最後に勤めた会社が約10年ほど前なのですが、最後には上司のパワハラによって自主退社に追い込まれるということになりました。
その時に辞めようとは思ってなかったのです。当時44歳でしたので、再就職も難しいです。いろいろ面接を受けたりはしたのですが、面接を受けても僕自身が面接で前の会社を辞めた理由を聞かれると、上司と揉めて辞めましたと言っていたのです。そんなことを言ったら採用されるわけがないですよね。もうそもそもそこで勤めるのが嫌になっていたのです。気が付いたらそんな感じでした。パワハラに悩まされるのも嫌だし、そこで独立を決心しました。

独立をするのですが、そう簡単なものではありません。そんなに甘くなかったのです。本当にどん底に落ちました。
何も準備をしていなかった状態で独立をしたので、とうとう二日間でカップラーメン一個しか食べれないという、そんな状況にまで落ち込みました。これではいけないと思っていろいろ考えた結果、仕事をアップデートすることにしました。仕事をアップデートしたら、何とこんな結果が待っていました。

今現在、住宅営業マンへの指導をしています。年間約200億円の注文住宅の受注に貢献しています。そしてリフォーム業界でも戸建て塗装工事を自分一人で年間200軒、塗り替え工事を約3億円受注しました。こんな私が、今日は、50代から仕事をアップデートして楽しく生きる方法をお伝えしていきます。

 

稼ぐことへの執着を捨てる

私は20代の頃には、テニススクールのインストラクターをやってました。14年間で約1万人をコーチしました。そしてその後、住宅営業コーチとして10年間で約3万人以上を指導した経験があります。
合計24年間コーチという職業をやってきた中で、気づいたことがあります。教えるのが好きでやっていたのですが、人は教えても変わらないということに気づいたのです。
では何をしたら良いのかというと、人の話を聴くこと。話を聴くことで気づいてもらえるということに気づいたのです。

私は以前サラリーマン時代に営業職についていましたが、自分が稼ごう稼ごうと、最初のうちはそればかり考えていました。稼いで良い生活をしたいと。
でもある時自分が稼ぐことに執着するのをやめたのです。するとお客さんが話をよく聴いてくれるようになりました。
私の話をよく聴いてくれる。そしてお客さんの話を聴くのも楽しくなったのです。
実はそれまでは営業という仕事が嫌いで、お客さんと話すのも好きではなかったのです。でもお客さんと話すことが好きになった、それが本当に楽しくてしょうがなくなった、と思っていたら、気づくとトップセールスマンになっていました。

 

本当に私が手に入れたもの

トップセールスマンになると、周りの人達が、会社の周りの人達が、手のひらを返したように今までとは全然態度が変わります。今まで見下げられていたのが、もう尊敬の眼差しで見られるようになりました。
そして収入も一桁変わってきます。欲しいものがそれだけ揃ってしまったのです。
でも実はそれだけ欲しかったもの、賞賛や収入が手に入った時に思ったのが、それが欲しかったのではなかったということでした。

本当に私が手に入れたものは何だったのかというと、

人の話を聞くことによって、人にエネルギーを与えることができる

ということが分かったのです。

そして人にエネルギーを与えることで人が助かる。
人を助けることで仕事が楽しくなる

これが僕の手に入れたものだったのです。
お金や名声ではなかったのです。

 

本当の仕事の正体とは

ここでちょっと考えてみてください。あなたの仕事は今現在本当に 自分が好きなことでしょうか?あなたの仕事はどんな価値を創り出しているでしょうか?あなたの仕事は人に喜んでもらっているでしょうか?
こんな質問を僕が自分自身に投げかけた時に、仕事って何だろうということに答えが見つかったのです。

僕にとって仕事とはお金を稼ぐためではなかったのです。本当の仕事の正体って何だろうと思ったら私の答えは

『人を助ける』 『人に喜んでもらう』

でした。

こんな想いで仕事をするようになったらこんなことが起こってきました。どん底営業チームのリーダーを指導したことによって全国400店舗の中でトップクラスの営業チームに変えることができました。そしてリフォーム工事で職人3名だった会社が15名まで増えるという変化が起こりました。

 

世界中の人が仕事を楽しむ手助けをしたい

私の人生の目的は世界中の人が仕事を楽しむ手助けをすることです。

こちらは現代の小学生が将来なりたい職業ランキングなのですが、男の子がサッカー選手、野球選手、女の子が食べ物屋さん、保育園や幼稚園の先生などという職業が出てきますが、ここにサラリーマンという文字が出てこないんです。
それはなぜかと言うと一番多い職業のサラリーマンは一番たくさんいるのにも関わらず、なりたいと思われてないのは、それはこの他の職業に比べると輝いていなかったのです。
ですからもっと働く人たちが輝くような、輝き楽しんでいるような社会を作りたいです。特に50代以上の方、まだまだ希望を捨てないでください。

一緒にもう一花咲かせましょう。
10年後には10社。
30年後には100社以上
人を助ける喜びを知っている人であふれた会社にします。

 

両親からの想いを受け継ぎ、働く人が輝き楽しむ社会作りに挑戦

こんなことを思うのは、実は私の両親の想いからきています。

私の父は会社を経営していましたが、私が幼い頃に倒産させてしまいました。それからは仕事を転々としますが、父が75歳の時に、何を考えたのか農業大学へ通い出したのです。
農業大学へ通って何をするのかと思ったら、無農薬野菜を作って安く提供したいんだと言うのです。そこで会社を作るということで、会社を作るには役員が必要で、私に役員をやってくれないかと頼んできました。
でも、私は父のやることに興味が全然なかったのです。全く興味を持てなかったのです。ですからもう何も考えずに断ってしまいました。
その時は父は『お前俺に死ねって言うのか!?』と言いました。
その後父が亡くなった時に、この言葉は重く響いてきました。ですから、そんな父の想いを私は受け継いで、何歳になっても自分の好きな仕事を楽しむ人を増やしたいと思うようになったのです。

私の母は田舎育ちの素朴な人でした。頭はそんなに良くないと思い、僕は実は見下していました。でもよくよく考えてみると、小学生の頃自由研究の課題をものすごく一生懸命一緒に手伝ってくれました。手伝ってくれたというよりは、ほぼ母がやってたようなものです。でもそれがすごく独創的な発想で、私は小学校でもすごく鼻が高かったの覚えてます。
こんな独創的な発想する母の想いも受け継ぎ、そして母はまた私が小さい頃に珍しいおもちゃを欲しがるとそのおもちゃを何軒も何軒もおもちゃ屋さんを回って、諦めずに探し続けたんですね。そんな母の想い、そんな母の気持ちを受け継いで、私自身も諦めない逃げずに人を助けたいと思っています。

ですから、みんなが生き生きと楽しく仕事が出来る環境を、これから作っていきます。
50代から仕事はアップデートして楽しい人生を送っていきたい方は、ぜひご連絡ください。

仕事を楽しむ未来をあなたに。