夢を叶えるビジネスを作るには?~その1~
1-1.ミッションを中心にビジネスをつくる
私自身も起業してから多くの問題に悩んできました
夢を叶えるビジネスを作るために、私自身もいろいろ悩んできました。
以前お伝えした記事で
ビジネスを作ってしまうと起こる7つのストレスの説明をしましたが、
私もすべて経験しました。
新規ビジネスの立ち上げでも、
これをやった方がいいのかな、
やらない方がいいのかな、と悩みました。
売上とか利益を考えながら、
どうして経営していこうか常に悩んでいました。
スタッフのモチベーションにも悩まされました。
実際にあった話ですが、
販売促進のキャンペーンを皆でがんばってやろうと行いました。
そして3ヶ月くらいのキャンペーンで1億円の売上がありました。
でも、スタッフから「キャンペーンはがんばりましたけど、
全然、別に充実感とかないです」と言われたのです。
私は死ぬ気で、みんなを豊かにするために、
キャンペーンを行っていたのですが、
そういう私のモチベーションが、
結局スタッフの人にはまったく伝わっていませんでした。
私も1番大きい時で売上が一応5億円まで行きました。
そのときに会議をして次は10億円を目指そうと目標を立てました。
そのときに個人面談で、
スタッフから「いや、私は別に10億円をやりたいと思わないです」と
言われました。
私は「何で?」と思いました。
みんなでがんばって売上を増やしたのだから、
その上を目指すのは当然だと思っていたからです。
でも、明確に反論する根拠がないことに気づきました。
何となく5億円までいったから、
次は10億円みたいな感じで、
何故その目標をやりたいのかが明確ではありませんでした。
根拠がないことに悩みました。
経営幹部との軋轢も経験しました。
私は以前、創業メンバーとして会社を立ち上げましたが、
幹部同士の方針の違いに悩みました。
私は創業メンバーでしたが社長は別でした。
その後、私が二代目社長として引き継いだのですが、
創業オーナーとの軋轢がありました。
最初は私がやりやすいように経営していて、
あまり口出しされなかったのですが、
そのうち口出しをされるようになりました。
やがて、自分自身何をやっていいかが分からなくなりました。
軋轢があったのは幹部だけではありませんでした。
スタッフの満足度も低下し、
お客様からのクレームも増えていました。
上からも下からも横からも全方向から批判を受けました。
こっちを立てればそっちが立たず、
そっちを立てればこっちが立たず、
という形で自分がどう行動していいのか分からなくなりました。
最終的には自社の方向性、
自分はどうすれば良いのか分からなくなりました。
ビジネスはどのステージになっても問題は無くならない
そんなとき、ある言葉に出会いました。
福島正伸先生という経営コンサルタントの方の言葉です。
「ビジネスはどのステージでも問題が無くなることはない」
名言でした。
ここに気づけるか気づけないかは大きなことです。
ほとんどの人が問題を無くそうとがんばります。
でも、いつまでたっても問題は無くならない。
一つ解決したら、今度は別の問題が発生する。
ビジネスは、どれだけステージが変わっても
結局問題がなくなることはないのです。
たとえば売上が増えたら増えたで、
今度は売上が増えて次の問題が発生してくる。
マネジメントの問題かもしれないし、
税金の問題かもしれない。
問題が発生してくるわけです。
ソフトバンクの孫正義さんがいますね。
孫さんには問題ないと思うでしょうか?
そんなことはありません。新聞などでも批判されますし、
いろいろな問題が出てきているわけです。
後継者の問題もあります。
孫さんと我々で何が違うかというと問題の規模感です。
我々だったら自分、もしくは自分たちの周りぐらいのレベルなんだけど、
孫さんが抱える問題というのは国家間レベルの問題になる。
要は自社の方向性が日米との貿易交渉などに
影響を与えるレベルになっている。
ただ問題の規模が大きいか小さいかの違いはあっても、
問題があるという事実は変わりません。
だからどのステージでも問題が無くなることはないという、
この前提があるということを知ってください。
問題を無くそうと思ってやっていると大変です。
解決策を取っても問題が一向に無くならないということを
理解してください。
ビジネスのあらゆる問題に対応する方法は?
それではビジネスの問題にはどう対応すればいいのか。
問題が無くならないならどうしようもないの?
と思うかもしれませんが、そうではありません。
ヒントはゴールドラット博士という方の言葉にあります。
ゴールドラット博士は日本でも本を沢山出されています。
“ザ・ゴール”を知っているでしょうか?
もし興味あれば手にとって見てください。
何の話かというと、工場の生産管理の話です。
工場でどういう風にしたら一番生産効率が上がるのか、
一番効率良く製品ができ上がるのかの話をしています。
その中でも重要なのが、全体最適と部分最適です。
全体最適と部分最適
全体最適と部分最適とは何でしょうか。
たとえば工場の製造ラインでABCという3つの機械があったとして、
Aがそれを作るのに20分かかります、Bが60分かかります、
Cは10分ですとなったら、ボトルネックを見つけるということです。
1番でき上がってくる生産物に対しての時間が影響している、
生産物ができあがる時間に影響を与えるのはどこかというと、
1番長いBです。ざっくり言えばそういう話で、
そのBを改善していきましょう、というお話です。
Aの人ががんばって20分が15分にしたところで、
全体に出てくる製造時間はこのBが改善されて
いない限りは関係がないのです。
それぞれのところはがんばるけれど、
それが全体には関係がない場合が結構あります。
じゃあ全体に影響を及ぼすところは
1番どこなのかを考えるのが、全体最適です。
部分ごとに各問題に対応していくのではなく、
この問題を1個解決したら全部解決する、
そういう物の考え方がこの全体最適と部分最適という考え方です。
アインシュタインは「我々の直面する重要な問題は、
その問題を作ったときと同じ考えのレベルで
解決することはできない」と
言っています。自分が今考えているところと
同じステージで考えていたら問題点が見えない。
でもそれよりも一歩上のステージ、
一歩高い山から見ると全体が見える。
それが全体最適という考え方です。
成功している経営者の共通点は?
成功している経営者には共通点があります。
それは“理念”があることです。
スターバックスの創業者ハワード・シュルツの場合
ハワード・シュルツという人がいます。
スターバックスの創業者です。
スターバックスは他のコーヒーショップと
何か違う感じがしないでしょうか?
落ち着くのか高級感があるのか、他とは何かが違う。
日本だとその違いが分かりにくいのですが、
海外だとよく分かります。
私の友人が以前マレーシアに住んでいて、
スターバックスによく行っていたそうです。
他のカフェとスターバックスが隣同士になっていて、
スターバックスには行列ができているけれど、
カフェはガラガラでいつでも座れると聞きました。
たとえば、店員さんとの会話が違います。
海外の店だと全然喋らないし、
愛想もまったくないことがあります。
でもスターバックスの店員さんは
フレンドリーに話しかけてくれたり、
何回か行っていると「昨日はどうだった」みたいなことを
話してくれたりします。
その違いっていうのは何で出てくるのでしょうか。
それは「理念」が明確にあるかどうかです。
スターバックスには“サードプレイス”というミッションがあります。
第三の場所ですね。
「自宅と職場以外の第三の場所で落ち着けるサードプレイスを作る」と
いうところからスタートしています。
そういう理念があるので違いが出てきます。
日本でもスターバックスができるとニュースになったりします。
ドトールがニュースになってもいいのにならないのは、
スターバックスにはそういう理念が根底にあるからです。
パナソニック創業者 松下幸之助さんの場合
松下幸之助さんという方がいます。
若い方々は知らないかもしれませんが、
パナソニック(旧松下電器)を作りました。
昭和の大経営者と言われた人で、
昭和生まれの人たちはよく知っていると思います。
私も経営に悩んだ時に、
経営のことを勉強したいと思って、
松下経営塾というPHP出版が主催しているところに1年間通い、
幸之助さんの知恵を学びました。
そこで教わったのは、「理念経営が大切」ということです。
私のやろうと思っている塾が
坂本立志塾というのですが、
“立志”という言葉、志を立てるというところ、
そこからビジネスはスタートするのが1番大事、
最初だと考えています。
幸之助さんの知恵に学んだからです。
普通創立記念日は、
会社ができた日にしているところが多いのですが、
実はパナソニックは違います。
経営理念ができた日が創立記念日になっています。
昭和7年5月5日です。
幸之助さんは最初、
貧乏な中でスタートしたのですが、
人がどんどん増えていったとき、
何の為にこのビジネスをやっているのか振り返りました。
そして会社の経営理念を作りました。
それができた日からうちの会社は変わる、
今からが本当の創業だということで、
創立記念日は経営理念ができた日にしているとのことです。
その経営理念は今もそのまま受け継がれています。
パナソニックのホームページに載っています。
理念から作っていくことが非常に大事なのです。
鳥貴族創業者 大倉忠司さんの場合
大倉忠司さんという方がいます。
「鳥貴族」という居酒屋チェーンをご存知でしょうか。
280円均一でやっている居酒屋さんですが、
その社長です。
セミナーで話していただいたことがありますが、
大倉社長も理念が熱い方です。
鳥貴族は30年前に大阪で普通の居酒屋さんからスタートして、
今は300店舗ぐらいやっているそうです。
ゆくゆくは2000店舗を目指していきたいと、
いろいろ経営学をお話いただきました。
感銘を受けました。
居酒屋の社長さんなので、
何かごつい感じの人なのかなと思ったら、
すごくダンディで紳士的な方です。
表に出るタイプではないのですが、
軸がとてもしっかりしている。
自分の理念に対する思い、
ビジネスに対する思い、そこの固まり具合に、
全然太刀打ちできないと思いました。
それくらい自分の会社に対する思いが強い方です。
それが“鳥貴族のうぬぼれ”という言葉に、
経営理念として表れています。
「たかが焼鳥屋ですが心を込めて焼いて
お客様ひとりひとりに心を込めた笑顔で提供していきたい」と
いう意味合いです。
お店の看板には普通「営業中」とかかっていますが、
鳥貴族さんは「うぬぼれ中」とかかっています。
焼鳥で人を幸せにすることにうぬぼれています、
このうぬぼれている時間が営業中だということです。
それを実践している。
それくらい経営者というのは自分の中に
強い思いを持っていないといけないものです。
ソフトバンク創業者 孫正義さんの場合
孫さんは言わずと知れた大企業家ですが、
孫さんの“新30年ビジョン”というプレゼンテーションを
見たことがあるでしょうか?
興味のある方はソフトバンクのホームページに
載っていますので見ていただきたい。
2011年くらいに、
起業してから30年経ったので次の30年をどうするか、
孫さんが語っているものです。
すごいのは、30年のビジョンを語るために
300年先から考えるところです。300年先の未来を考えて、
その上でこの30年どうするかを考えています。
そのために、300年前がどんな世界だったかも考えます。
そういう時代の流れ、タイムスパンの中で考えています。
目先の半年1年どうしようという話ではないのです。
神社にお参りしたとき、
今年の目標をお願いする人はいると思いますが、
この30年の目標をお願いする方はあまりいないと思います。
でも、目先の問題に囚われてしまうと大局的な見方ができません。
それに翻弄されてしまいます。
ただこれは孫さんのオリジナルではなく、
松下幸之助さんを真似ていると思います。
幸之助さんは250年計画を考え、
25年スパンでビジネスをやっていた。
孫さんは幸之助さんを上回るために300年で
やっているのではないでしょうか。
完全にオリジナルではないけれど、
それを実現して語っているわけです。
やり方は違っても、情熱は一つ
たくさんの経営者を見て、直接お話を聞かせていただき、
いろいろ調べて思うのが、成功までの道のりは十人十色ということです。
一人一人違います。
同じパターンで成功していることはありません。
それぞれがそれぞれのやり方で成功しています。
でも、やり方は違っても情熱は一つです。
対照的な経営者の方がいらっしゃって、一人は理論派です。
元々外資系のコンサルティング会社出身で、
そこから企業を起こされて、今は健康食品の通販の会社をしています。
私と同い年で年商50億です。
とてもロジカルに考えている人ですが、
根底にあるのは従業員を喜ばせたい、
仲間を喜ばせたいという思いです。
かたや、博多ラーメンの会社をやっている社長さんで、
この方はまた人情派というかタイプは逆です。
建築現場で仕事をしていて、
そこから仲間と一緒に一旗揚げようと、
ラーメン屋をオープンしたところからスタートしています。
そこから店が広がって、
今は国内と海外合わせて40店舗ぐらいになっています。
この社長さんも博多ラーメンに対する情熱や思いがすごいです。
本物の博多ラーメンを
日本だけじゃなく世界にも広げていこうとしています。
やっているビジネスも違うしやり方もまったく違うけれど、
根底にある思いや情熱というところは同じです。
その強さは2人とも共通しています。
共通するのは自分が何のためにこのビジネスをやるのか、
という理念です。
なぜAppleの商品が売れるのか?
“ゴールデンサークル”という理論があります。
サイモン・シネックという人を聞いたことがあるでしょうか。
TED(Technology Entertainment Design。
毎年大規模な世界的講演会を主催)のプレゼンテーションを聞いて、
その素晴しさに感動したことがありますが、
そこで話していたのがゴールデンサークル理論です。
要はアップルのパソコンとかアップルのiPhoneが
なんで売れるのかという話です。
たとえば、私もパソコンはMacを使っていますが、
別にMacだから特別優れた機能があるわけじゃないです。
表計算はWindowsでもできるし、PowerPointの資料もWindowsでできます。
インターネットを見るのもそうです。
でもなぜか人はMacだったりiPhoneを買います。
それは先ほどのスターバックスと一緒です。
根底に理念があるからです。
ゴールデンサークル理論で言っているのは、
まずは“WHY”です。
なぜこのビジネスをやっていくのか。
次が“HOW”。どのように、ということです。
次が“WHAT”で、何を、ということです。
たとえば普通の会社がパソコンを売るとなったら、
こういう機能があります、HDDはこれぐらいで、
メモリがこれぐらいで1秒間に何万回計算しています、
こういう機能がついてこういう特典がついています、
という説明をします。
アップルの売り方は何かというと、
「私たちはあなたのライフスタイルを変えます」。
生活の中にこういう風に溶けこんで、
いつでも情報にアクセスできて、
あなたの仕事が改善されていき、
より豊かなライフスタイルを歩めるようにやっていきます。
その為に作ったのがこのパソコンです。
何のためにこれをやるのかというところから発信していくんですね。
それがこの“WHY”。
なぜこれをあなたはやっているのか、
今のビジネスをやっているのか、
そこから考えるということです。
お金を儲けるためだけにビジネスを始めると・・・
お金儲けのためにビジネスを始める人は多いと思います。
私もいろいろな形で利益を先に追求したこともあります。
これ儲かりそうだな、と思ってやったこともあります。
ただ、その視点でいくと、長期的には難しいです。
人によってタイプが違うので、
もしかしたらそれができる人もいるとは思いますが。
ただ今の日本人には、
単純にお金だけの追求で行ける人は
割合としては少ないのではないかと思います。
よっぽど子供のときに貧乏して、
本当にもう泥水飲むぐらいの貧乏の経験があれば、
もしかしたらお金が唯一の理念というか価値観でいけるとは思います。
そうでなければ、お金が
そこまでモチベーションになることは少ないのではないでしょうか。
お金だけだと、どこかで破綻が来やすいと思います。
ビジネスのすべての中心をミッションにする「ビジネス成功の5サークル」
私がまとめたこの“ビジネス成功の5サークル”は、
ミッションを中心にやっていきましょうということです。
“ミッション”が1番真ん中です。
次が“自分の強み”です。
そして3番目が“商品・サービス”。
4番目が“戦略・戦術”で、
最後に“効率性・収益性”です。
効率性とか収益性は最後です。
みんなそこから考えがちです。
どうやって儲かるかから考えていく。
ミッションができているなら、
最終的には同時に考える形になるので、良いとは思います。
ただミッションがないのに、
いきなり儲かるかどうかでやると続きません。
自分の中心(ミッション)がブレなければ、
どんな問題も解決できる
問題に苦しんだり、
迷ったり行動できなくなってしまうのは
自分の軸がしっかりしていないからです。
軸がしっかりしていれば、
問題が起こったら自分の理念に照らし合わせ、
どう判断していくかを考えて改善していけます。
でもこの軸がふらふらしていると、
その時々で判断が変わってきてしまいます。
このときは儲けのためにやっていたり、
このときはお客様のためだったりする。
もちろん軸が変わることはあります。
でも一番大事にしないといけない価値観ですから、
ここをずらすといろいろずれてしまいます。
そもそも全体の戦略が全部変わります。
それまでは人のためと言っていたのに、
急にお金のためになってしまうと、
全部が変わってきます。
一貫性が無くなると人間は力が出ません。
一つの考え、一つの軸。
それが自分の理念、ミッションということです。
ビジネスで成果を出そうと思ったら、
諦めずに改善すればいつかは成功します。
もう商売されている方は分かると思います。
もうここに尽きます。成果を出している方も
特別能力が優れているわけではないです。
ただ、その人たちは一つのことを徹底的に改善して
やり続けたから成果が出ている話で、
最初から分かっていたわけじゃないし、
いつ成果が出ると分かっていたわけでもないのです。
ただ諦めずに改善していったということです。
発明王のエジソンの有名な言葉があります。
“失敗なんかしちゃいない。
上手くいかない方法を1万通り見つけただけだ”
という言葉です。エジソンが電球、
白熱灯を発明した時にフィラメントを
見つけるまでできなかったのですね。
そこで新聞記者に「1万回も失敗してよく諦めなかったですね」と
質問されて答えた言葉だと言われています。
普通だったら1万回失敗することはできません。
私も2、3回で嫌になっています。下手したら1回で嫌です。
だからそのレベル感でできるかどうかだけなのです。
やりたいと思えるモチベーション。
それがどこかからくるかというと自分の本当のミッション、
自分の使命、自分が何のためにこの世に生まれてきたのかに行き着きます。
そのレベル感で考えないといけません。
私も今までHow toをいっぱい教えてきました。
How toを教えても、みんなやりません。
それが解決策だと思っても、
やっぱり自分がそれを本当にやりたいと思えるかどうかが大事なのです。
ビジネスは常に問題だらけ
スタートアップのビジネスは
問題だらけになりがちです。
まだビジネス規模が小さい段階は、問題が特に多いです。
初めてのことをやっていかないといけないので、
分からない中で進んでいかなくてはいけないからです。
だからこそ、やはり自分の思いが大事です。
理念なんて絵空事じゃないかと
思う方もいるかもしれません。
私が最初に入った会社は銀行でした。
理念は“For You”あなたのために、
と言われていましたが、
いつも飲んでいると言っていたのが
「うちの会社、“For Me”だよね」。
自分たちのためにばっかりやっているよね、と。
自分たちのためにお客様に無理にお金を貸したり、
無理に貯金を預けてもらったりしてばかりだよねと話していました。
理念が形だけになっていました。
それでもビジネスモデルとして回っていたのは、
創業者の思いが絶対にあったからです。
これから創業していく、
あるいは既に経営者や創業者という立場であれば、
経営者が理念を持たなければ、
社員は絶対に理念が持てないことを知っておいてください。
経営者の思いの強さが皆に伝播していくのです。
想いの力だけがあなたの夢を叶える
実際に私が指導してきた方々から例をあげます。
今泉さんという方がいます。
前はサラリーマンだったのですが、
今はもう独立しています。
ツーリングを企画していて、
全国で3000名ぐらい会員さんがいらっしゃるのですが、
この方もバイクで人を喜ばせたい、
バイクを本当に楽しんでもらいたいという思いから
ビジネスをスタートさせています。
齋藤千恵子さんという方は、
元々主婦からスタートしましたが、
今彼女がやっているのは
ボディジュエリーという女性の手とか腕に描くアートです。
協会を立てて、インストラクターの育成や
プロになりたい人を養成しています。
自分が何のためにこのビジネスをやっているのか、
思いが明確になってそういう形になったのです。
鬼本さんという方は、元々は大手の企業の役員でしたが、
いろいろな事情があって会社を辞めなければいけなくなり、
今は人材コンサルタントをしています。
まったくゼロの状態になって一から勝負する時、
彼はそれまで元部下だった人たちから邪険に扱われたりしました。
それでも人事のコンサルティングに対する思いを伝えることによって、
今は大きな企業との契約を取れています。
情熱を伝えることで、大企業との契約が決まるわけです。
自分の夢にパートナーを巻き込むということで、
岡さんという方がいます。
彼女は普通の主婦だったのですが、
自分の子どもを喜ばせたい、仲間の子どもたちも喜ばせたいと、
子ども向けの英語のイベントを企画し、
1,000人集めて講演会をやっています。
自分の思いや夢を発信することによって、
そういう人たちが動いてきてくれるということですね。
みんな自分の思いからスタートしているのです。
これが“ビジネス成功の5サークル”ということです。
理念を中心にしたビジネスを作るということです。
続きは、こちら。