ビジネスの天敵を排除する方法

こんにちは。
立志財団の森川です。

こんなご経験、ありませんか?

【試験のとき、4択の最後に残った2択から、「何となくコレ」で選ぶと、必ず間違える】

ちょっと今回は数字が出てきます。

これは、モンティ・ホール問題という確率論に答えがあるそうです。

モンティ・ホール問題とは次のようなものです。

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3つの扉「A」「B」「C」があります。
この中の1つだけを選ぶことができます。
賞品がもらえるのは、一つだけ。それ以外の2つの扉を選んだらハズレです。
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さて、普通に考えたら、正解確率は、1/3(≒33.3%)ですね。

ところで、次のような条件が付いたらどうでしょうか?

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あなたが「A」を選んだとします。
その段階で、「B」のみが「ハズレ」と発表されます。
次に、あなたには、1つの選択の自由が与えられます。
「A」のままにするか、「C」にするか。
あなたは、どうしますか?
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さて、あなたはどうしますか?

少なくない方が考えるのは・・・

2択から1つを選ぶから、五分五分。
しかし、1回、生き残った「A」の方が何となく、勝負運がよさそうだから、「A」のまま。

ところが正解は・・・

【「C」の方が、かなりの確率で正解】
なのです。

なぜか、わかりますか?

最初、あなたが「A」を選んだ段階では、それぞれの正解率は、
「A」≒33.3%
「B」≒33.3%
「C」≒33.3%
です。

しかし、ここから、「B」だけがなくなるということは、
「A」≒33.3%
「B」= 0.0%
となります。

つまり、
「C」≒66.7%
なのです。

ということは、2回目に「A」から「C」に変更する権利を与えられたら、
それを行使した方が、正解率は高いというのです。

これが、モンティ・ホール問題と言われます。

これを試験の4つの選択肢に応用すると、
【試験のとき、4択の最後に残った2択から、「何となくコレ」で選ぶと、必ず間違える】
のであれば、

「何となくコレ」と思わなかった最後の1つを選ぶと、正解率が75%なのです。

これは、統計学や確率論の雑学として、わりと楽しんでもらえることが多い話です。
ただ、それ以上に、ビジネスの成功ということについて、示唆を与えてくれています。

と言いますのも、
「A」「B」「C」の3択の話で申しますと、

【最後に残った「A」「C」は、五分五分ではないのに、
 五分五分と思い込んでしまう人が、とても多い】

ということなのです。

言い換えると、

【事実を事実と見る】ことは、けっこう難しく、【思い込み】で判断してしまうことが、
人間という動物は、とても多い、

ということです。

これって、ビジネス上では、わりと恐ろしいことなのです。

というのも例えば・・・

・昨年 ⇒ 売上:100万円 粗利:40万円 
・今年 ⇒ 売上:150万円 粗利:50万円

だったとします。

これをもって、「今年の営業活動は、成功した」と思いますか?
それとも、「改善点が多い」と思いますか?

もし、
「粗利率を気にせず、売上アップが至上命題」
であれば、これでもいいかもしれません。

しかし、
「骨太の経営状態を作りたいから、粗利率の高い状態にしたい」
と思っていたのであれば、成功とは言い難いかもしれません。

※上記の粗利率は、「昨年=40%」「今年=33.3%」。

ビジネス上の失敗要素の一つは、【事実】と【思い込み】を混同してしまうことなのです。

だから、
「こんな風にすれば、いいだろう」
というような感じの【思い込み】ではなく、いかに、【事実】を正しく認識するかが
大切です。

一例を挙げると、上記のように、目的に応じたことを数字で示すと、
【事実】を誤認する可能性が少なくなります。

他にも、【事実】を正しく認識する方法は、色々ありますので、
あなたの実情にあった【事実の正しい把握の仕方】を確立して、
ビジネスの天敵である【思い込み】を排除してください。

今回の内容が、あなたの成功のお役に立ちましたら、幸いです。

立志財団では、あなたの成功を祈念しております。

今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

photo by yuco_soraomiagete

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