10年後も稼ぎ続ける 経営者になるための 『5つの経営戦略』②強みと弱みを活用する

こんにちは!立志財団の坂本憲彦です。

経営者として長期的に成功し続けるためには正しい戦略が必要です。

ただし、それを伝えてくれる人や講座が少ないという現実があります。

そこで、起業家や経営者の方に、ビジネス成功の5サークルをもとに『10年後も稼ぎ続ける経営者になるための5つの戦略』について解説させていただいており、今回は第2回目となります。

第1回目の記事はコチラから

『10年後も稼ぎ続ける経営者になるための5つの戦略①ブレない軸をつくる』

はじめに

ビジネス成功の5サークルとは、

1.使命

2.自分の強み

3.商品・サービス

4.戦略・戦術

5.収益性・効率性

の5つがすべて揃うことで、ビジネスの長期的な成功を得ることができるという理論です。

2回目の今回は、2.自分の強みについてです

【経営戦略その2】強みと弱みを徹底的に活用してビジネスをつくる

についてお話をしていきます。

 

自分の強みを理解する

ビジネスを作るというところで、使命が定まったら次は自分の強みを理解していくことが大事です。

自分の強みというのは、自分、自社の強みですね。

マーケティングを勉強している方は聞いたことがあると思いますが、USP(ユニーク・セリング・プロポジション)という言葉があります。USPとは独自のビジネス価値です。自分と他と何が違うのかということです。ビジネスをやっていくうえで大事なところです。

新たな強みを発揮することが、競合他社に打ち勝つ大きな武器になります。競合他社に勝つだけでなく、自分の強みを発揮していくことで自分がいちばん心地いい状態になっていきます。苦手なところをやるのは、けっこう大変だったりしますから。

成果を出している経営者の方は、基本は好きなこと、得意なことだけをやっています。そこに集中しています。そういう意味で、自分の強みは使命の次に大事な軸ですね。

 

人の先天性(素質)と後天性(親子関係)を理解する

自分の強みを発見していくときに大事なのが、まずは人を正しく理解するということです。

新しいビデオデッキを買ったら、説明書を読みますよね。それと同じように、人間がどういう形で成り立っているのかを知るのが大事です。

 

人の性質を決めるものは何でしょうか?

まずは生まれ持った天性の素質です。

たとえば、好きな色。緑とか黄色とか人によって違いますが、緑が好きな人が正解、黄色が好きな人がだめとか、いい悪いはありません。好きな理由もありません。

生まれ持った素質も、好きな色や好きな食べ物と同じで、別に理由はなく、人それぞれに違います。生まれ持った才能です。

この先天性をまずはしっかりと理解して、先天性を伸ばしていくことが経営者には、非常に重要になってきます。

 

そして、もう一つ人の性質に大きな影響を与えているのが、後天性です。すなわち生まれ育った環境です。そして、生まれ育った環境の中でも、最も大きな影響を与えているのが、親との関係です。私たちは親の影響を意識、無意識にかかわらず多大に受けています。その親から育てられた過去の環境が自分の性質に大きな影響を与えています。そして、これらが人格形成に大きく影響を与えます。

 

生まれ持った素質(先天性)を知る

人にはもともと、生まれ持った素質というものがあります。

生まれつきの性質です。

この生まれつきの性質は、生まれ育った環境によって変化することもありますが、基本的には、生まれてから死ぬまで持ち合わせる人の素質でもあります。

この生まれ持った素質を知ることは、自分自身のビジネスを考える上でも非常に重要になります。

ここでは、人が生まれ持っているタイプ分けについて解説します。

自分がどちらに当てはまるか考えながら読み進めてみてください。

 

アクションタイプマインドタイプという分け方があります。その人が、普段どういう行動パターンをとるのか、という分類法です。

 

アクションタイプの人は行動しながら考えるタイプです。

まずやってみよう!と、考えるよりも行動が先にきます。

やりながら動いていると、それに合わせて頭も回転してくる。

 

反対にマインドタイプの人は道順をしっかり確認してから行動するタイプです。仕事のタスクがあるとして、ここまで来るのにこういう手順でこうやって、というところがわかってからじゃないと動けません。

 

マインドタイプの人から見ると、アクションの人は

「あいつは馬鹿だな」

と思います。

何も考えずに先に動いているからです。

 

逆にアクションタイプからマインドタイプを見ると

「行動が遅い、うじうじ考えやがって」

というふうに見えます。

 

よくどちらのタイプがいいのか聞かれますが、いい悪いはありません。そういうタイプが存在する、という事実があるだけです。例えて言うなら、コンピューターのOSと一緒です。ウィンドウズとマックは、結果的にはできることは一緒です。そこに至るプロセスが違うだけです。

 

目標志向型状況対応型か、という分け方があります。

目標を掲げてそこに向かって歩いていきましょう、というタイプは目標指向型です。

 

状況対応型は、目の前の状況に対応しながら行動して、何となく目指すほうに向かっていくやり方です。

 

成功者や経営者の本を読んでも、夢から逆算して行いましょうと言う人もいれば、目の前のことを一生懸命やればいいと言う人もいます。これは、どちらも正しいのです。

大切なのは、その人に合っているやり方かどうかです。

自分のタイプにあった考え方をすることで、物事がストレスなく進むようになっていきます。

 

楽観主義悲観主義かという分け方があります。

一番わかりやすいのは、旅行に行くときです。荷物をあまり持たずにいけるタイプは、楽観主義の人が多いです。準備をきちんとしないといけない、アレもコレも持っていこう、と荷物が多い人は悲観主義のタイプです。

悲観主義だからダメということはありません。それは生まれもった素質ですから、それを変えるほうがストレスになって大変です。

 

マイナス思考は経営者にとって大切な能力

実はマイナス思考は、経営者の人にとっては、良い素質です。『ビジョナリー・カンパニー4』という本を読んだことがありますか? この本は通常の企業よりも10倍以上の利益を出している会社のリーダーがどういう素質を持っているのかを研究している本です。

その本に、成功しているリーダーの特徴として、建設的パラノイアという特徴があると書かれています。 パラノイアとは悲観主義のことですが、建設的パラノイアというのは、建設的悲観主義ということです。これはどうしよう、これはだめだとただマイナスばかり考えていると建設的ではありませんが、裏を返すと、悲観主義は問題に非常に気がつきやすいという特徴があるとも言えます。事前に問題に気づいていれば、対応策を最初から考えておくことができます。

 

成功している経営者は、そういう建設的な悲観主義を持っています。常に楽観はしません。

ビル・ゲイツさんも、非常にマイナス思考だと言いわれています。100円ショップで有名なダイソーの社長さんは

「うちの会社なんて、いつつぶれるかわかりませんから」

とよく言っていたそうです。だからマイナス思考でもいいのです。

大切なのは、自分の生まれ持った素質を変えようとしないということです。変えようと思っても、それは大きなストレスを産むことになります。

 

結局、人は一人一人でまったく違う

お伝えしたかったのは、結局人は一人ひとりまったく違うということです。どうしても、親とか兄弟とか自分の子どもとかは同じだと思いがちです。特に子どもに対してはそうです。

でも親子でも、決定的に違う部分はたくさんあります。人は、一人一人まったく違うということを、ぜひ理解してください。

どのタイプがいいとか悪いとかではありません。どのタイプでも成功できます。自分なりの成功パターンを見つけることが大事です。

 

自分の強みを見つけるには?

何よりも大事なのは、自分の強みを見つける、だれかの成功法則じゃなく自分の成功法則のパターンを知ることです。

強みというと、過去に厳しいトレーニングを積んで、身につけたものだと思うことが多いのですが、そうじゃないことが強みであるほうが多いです。何の努力もしないでできているのが実は強みだったりします。

逆に、努力して身につけたことは強みじゃないかもしれません。自分の強みと弱みを正しく知ることで、自分の強みを発見したいところです。

まずは自分の思うままでいいので、自分の強みと弱みを書き出してください。数は何個でもかまいません。いろいろ出てくると思います。ある経営者の言葉に、こんな言葉があります。

 

「自分の強みを伸ばすことは社会貢献になる。ただ、自分の弱みを克服することは単なる自己満足にすぎない」

 

たとえば、パソコンが苦手な方が今から覚えるとします。年齢が若ければいいのですが、50歳、60歳を超えて覚えるとなると、なかなか難しかったりします。そこで頑張るよりも、すでに強いところを伸ばしていったほうが社会貢献になるということです。

弱いところを克服しようとがんばりがちですが、それは結局自己満足です。今できていないところをがんばっても、たいしたレベルになりません。

 

 

自分から見た自分と他人から見た自分ジョハリの窓

大事なのは、自分の強み弱みというのは、人から見ると違っていたりすることです。有名な「ジョハリの窓」というものがあります。自分が知っている自分と、知らない自分があります。あとは他人から見て、知っている自分もあれば知らない自分もあります。

 

自分も知っていて他人も知っているところは「開かれた窓」で、自分と他人が一致している部分です。

自分は知らなくて他人も知らないところは「気づかない窓」で、自分で気づかない以上他者には無理です。

他者が知らなくて自分だけが知っているのが「隠された窓」、人には見せていないところです。

自分も知らなくて他人も知らないというのは「閉ざされた窓」です。親子関係の深いところはここだったりします。

 

強みは自分で身につけるのも大切ですが、人から教えてもらうのも大事です。自分が簡単にできていることは、簡単にできてしまうために、強いかどうかを意識できません。認識ができません。でも人から聞くと、「そうか、そういうところが評価されているところなのか」と見えてきます。

ぜひ、他の人に自分の強みと弱みを聞いてください。家族でも友人でも、会社の上司、同僚部下でもいいです。自分を客観的に知り、まだ見えていなかった部分が見えてきます。

 

 

あなたの本当の強みは、あなたの一番弱いところ

本当にいちばん強いところは何か。それは、実はいちばん弱いところだったりもします。 日本の自己啓発界の父とも呼ばれている行徳哲男先生は「弱さこそ強さ」とおっしゃっています。人は強いところだけが強みだと思いがちですが、実は弱いところも大きな部分だということです。

 

弱みを徹底的に活用する

「ザ・ゴール」のエリヤフ・ゴールドラット博士の教えの中に、制約理論(Theory of Constraints 通称:TOC)というものがあります。前回お話した全体最適の中で使われる理論です。わかりやすいのは弱いところを見つけてそこを解決していきましょう、という工場の生産管理の話です。

この制約理論(TOC)の5ステップというのがありまして、まずは制約条件を見つけるということです。

制約条件というのは、要は自分の弱みを見つけて、次にその制約条件を徹底的に活用します。弱いところをいきなり改善するのではありません。まず活用します。そしてその制約条件、自分の弱み全体を制約条件に従属させます。弱いのなら弱いなりにそれをどうするか考えます。そうしたうえで、その制約条件をいろいろ考えていくのです。大事なのは、制約条件を生かすということです。そしてそれに従属させることです。

 

松下幸之助さんが弱みを徹底活用した結果

松下幸之助さんは身体が弱かったのですね。聞いたことがありますか? 父母と8人兄弟のうち5人の兄弟が肺結核で亡くなっています。自分も同じ病気になり死ぬかもしれないと意識しました。当時を幸之助さんの娘さんに聞くと、自分の父親は20代のころ、ずっと寝込んでいたと言っていたそうです。寝込んでいたら、普通だったら何もできません。ましてやそれが大正や、昭和の初期という時代です。今みたいに携帯電話やパソコンなど、便利な機械は一切ない時代です。そんな不利な状況にも関わらず一代で1500社以上の会社を作れたのは「弱い」というところを全部生かしたからです。

 

自分は身体が弱い、では覚えなければいけないのは何か。それは人を使うということです。だから松下幸之助さんは人たらしと言われています。身体が弱くて、自分では思うようにできないので、人にやってもらわないとできません。そうやって人を使うことを覚えたのです。松下幸之助さんが、もし最初から身体が丈夫な人だったら、人を使うことを覚えなかったかもしれません。もしかしたら、小さな会社の社長で終わっていたかもしれません。だから、弱いことは一概なダメなことではありません。弱さを活かして、どう活躍できるかを考えることこそ、大切なのです。それがすなわち、弱さこそ強さなのです。

 

家はどんなに強固に建てても、強い台風がきたら倒れる。本当に強いのは柳の枝です。柳の枝はどんなに強風が吹いても倒れません。強いのは固いことではありません。柔らかいことが本当の強さです。一見弱いと見えるところが、本当の強さなのです。だから自らの弱さを受け入れるのが非常に大切なのです。

 

自らの弱みを徹底的に活用してビジネスを考える

ぜひ考えていただきたいのは、書き出した弱みを徹底的に活用してビジネスを作れないかです。その弱みで今のビジネスをどう改善させるか、何か新しいビジネスをできないかを書いてみてください。

 

いろいろアイディアが出てきた方もいらっしゃるでしょうし、なかなか詰めきれないという方もいると思いますが、自分の弱みを生かすことが、ビジネスの大きなヒントになることを知ってください。人それぞれ強いところと弱いところがあります。パーフェクトな人間はいません。

 

35歳を超えたら弱みを克服している暇はない

私が思うのは、30代後半を越えてくると、弱いところを克服している暇がないということです。特に40歳を越えてきたら、自分の強いところだけでやっていくのが近道です。弱いところはもうやらないと決めていいと思います。

まだ10代なら、強い弱いがわからない部分もあります。色々な仕事や遊びを経験してみるのがいいと思います。

20代は、チャレンジできる年代ですから、いろいろ無茶をやってください。そこでの経験が30代につながってきます。失敗しても許される年代です。なぜなら時間があるから。若いから許されることはいっぱいあります。

 

ただ40歳を越えてくると、もうそれができません。

また、社会的にも求められるのが、成果やリーダー的な役割です。だから強いところに集中するのです。弱いところを克服している暇はありません。そんなことをやっていると人生が終わります。

 

あなたが神様から与えられたもの(Gift)は何ですか?

あなたは、神様から、いろいろなものを与えられています。強い部分も、神様からたくさんいただいていると思いますが、弱いところも神様から与えられたギフトです。弱いところを否定するのではなく、弱さこそ強さです。

弱いと思っているところこそが、あなたの大きな武器になります。自分の弱さが受け入れられれば、人の弱さも許せます。それが本当の強さを生むのです。

 

 

今回お伝えした、“ビジネス成功の5サークル”“自分の強み”については『はじめての起業』 成功の秘訣セミナーでもお話をしています。

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