成功する経営者のお金の管理方法

成功する経営者はどんなお金の管理をしているのか?

この記事では、銀行員時代に多くの経営者の財務に関わり、現在は起業・経営の専門家として1万人以上の起業家・経営者を指導してきた立志財団の創業者である坂本憲彦による成功する経営者のお金の管理方法についての解説記事です。

「ビジネスは上手くいっているのにお金が貯まらない」

「利益は出ているのになぜかいつも資金繰りに困っている」

そんなお悩みを抱えていませんか?

お金が貯まらない経営者がついやってしまうことがあります。あなたは大丈夫でしょうか?

もし、それにあなたが当てはまっていたとしても、ポイントを押さえてお金の流れを変えれば問題ありません。

では、どうしたらいいのか? お金のたまらない経営者がやってしまいがちな過ちととともに解説していきます。

お金を見える化する

お金を見える化する

あなたの会社は定期的に会計を締めていますか?

銀行員時代からさまざまな経営者を見てきて思うのは、いろんな経営者がいるということです。

毎月、会計を締めて会社の現状とお金の流れをきっちり把握している経営者がいる一方、確定申告のときにしか会計を締めないという経営者もいます。

1年に1回決算をして確定申告にさえ間に合えば問題ない、そう思う人もいるかもしれませんが、それがお金が貯まらない原因の一つです。
 

会計の目的は資金管理にある

会計を締める目的は申告のためではなく、資金管理です。< 定期的に会計を締めない経営は、スピードメーターや燃料計をを見ずに車を運転しているのと同じようなものです。 スピードが速いのか、遅いのか、ガソリンは残っているのかが分からない状態の運転はかなり危険で怖いですよね。 定期的に

  • いくらの売り上げがあるのか
  • 経費はいくらかかっているのか
  • 利益がいくらになるのか
  • お金が入ってくるタイミングはいつなのか?
  • 支払いのタイミングはいつかのか?

といった資金管理を行い、収支のバランスを把握しておかないと、どれだけのお金を使っていいかが分からなくなります。

特に支出には注意が必要です。

入ってくるお金にしか目が向かないと、売上はあるから手元にもお金はあるはずだと思いがちです。

でも、実は出費も多くなっていて手元にお金が残らないということはよくあります。

まずは会社のお金の現状把握

 
売上はあって利益もあるはずなのに会社にお金がない。

という場合、まず大切なのは現状を把握することです。

そのためにも最低でも毎月1回は会計を締めましょう

毎月締めることによって何からいくらお金が入ってきて、何にいくらお金を使っているかを把握できます。

それだけで現状がだいぶ見えてくるはずです。

業種にもよりますが、会社によっては毎週、あるいは毎日会計を締めています。

締める頻度が多ければ多いほど、改善点が見えて軌道修正ができるため、お金は貯まっていきやすくなります。

月1回でも締めていれば1年に12回見直すチャンスがあります。

これが10年積み重なれば、確定申告の時にしか締めていない人に比べて10回と120回の大きな違いになります。

お金がいくら入ってきて、いくら出ていくのか、まずは1円単位できちんと資金管理をすることが必要です。

支出を管理する

支出を管理する
たくさん売上を上げて稼いでいるからといってお金がある、資産が多いとは限りません。

手元にお金を残すためには支出にも目を向けることが必要不可欠だからです。

そんなことは当たり前と思われるかもしれません。

ですが、実際には収入が増えると、支出も増えてしまい、その当たり前ができなくなってしまうケースを山ほど見てきました。

いいオフィスを借りたり、法人で車を買ったりなど、いろいろと出費を増やしてしまうんですね。その結果、売上は増えたはずなのに気づくとお金がない、という経営者は少なくありません。

個人でも、年収が増えると、いい場所に住んだり、いい車に乗ったり、いい服やバッグを買ったりと、生活の水準があがってしまうケースはよくありますよね。

収入が増えるほど、支出も増えがちだということを自分事として考えておく必要があります。

もちろん、経営に必要なお金は使うべきですが、たくさん稼いでいるからお金もたくさんあるはずという感覚だけで、お金を使っていると収支のバランスが崩れても気づけません。

すると、いつの間にか手元にお金が残らなくなってしまうのです。だから、現状把握をして資金管理をするわけです。

お金が貯まる流れを作るためには、収入を増やすだけでは不十分で支出をどれだけ切り詰められるかという守りも重要になってきます。

では、どのように支出を管理したらいいのか、その方法をお伝えします。

支出を全部見直す

まずは毎月何にお金を使っているかを全部洗い出します。

特に、サブスク・定期購入のような定期的にお金が引き落とされているものは要チェックです。

きちんと使用しているものであればよいですが、使用頻度が少ないものはスポットで購入した方がよい場合もあります。

本当に定期で購入する必要があるのかを見直してみてください。

金額が安くても放置はNG

安いサービスにも注意してください。例えば携帯電話のオプション。

数百円という安い価格で利用ができますが、会社で使っている携帯電話の数はどれだけありますか? その分だけ払うことになります。

もちろん、必要なオプションであれば問題ありませんが、そうでないのであれば数百円といえど、捨てているのと同じです。

安くても使っていないものは解約しましょう。

「そんな微々たる金額なんてたいしたことないのでは?」という考えもあると思います。

それはそれで正しいと思いますが、ここで重要なのは金額の大小ではありません。

重要なのは、それは必要なのか、価格以上の価値があるのかという視点を持つことです。

土台にそうした考えがあれば、金額の大小によらずお金の使い方がうまくなっていきます。

本当に使えるお金、使っていいお金をを把握する

お金が手元に残らない原因は、無駄遣い以外にもあります。

よくあるのが今、どれだけお金を使えるのかが分からないにもかかわらず、お金を使ってしまうことです。

そんなバカなことが……と思うかもしれません。

あらかじめお金が出ていくと分かっていれば、誰だってそんな使い方はしません。

ですが、資金管理できていないと、後からお金が出ていくという事実を事前につかめないんです

銀行口座に1000万円あったとすると、それを全部使えると思ってしまうわけです。

もし、支払いが700万円あるのだとしたら、本当に使っていいお金は1000万円ではなく300万円なのです。

冷静に考えれば当たり前のことなんですが、銀行口座にお金があると、それだけを見て使ってもいいお金だと錯覚してしまう経営者は意外と多いです。

その原因は、前述のとおりお金の流れ、つまり、何のお金がいつどれくらい入ってくるのか、逆に何のお金がいつどれくらい出て行くのか把握しておらず資金管理ができていないからです。

まずは、なんの支出があるのか、いつ払うのか、いくら払うのかを把握したうえで、残るお金でやりくりすることが必要不可欠です。
 

会計ソフト、こんな使い方をするとお金がたまらない

では、どうやって支出を把握していったらいいのか? 多くの経営者が会計ソフトを使おうとします。

今の時代、会計ソフトを使っている経営者がほとんどんだと思います。

会社のクレジットカードを使えば自動で計上してくれるし、銀行口座に振込があっても自動で読み込んでくれます。

確かに会計ソフトは便利ですから使わない手はないと思います。

ですが、自動化に甘んじてしまい、何にいくら使っているかを把握していないケースが少なからずあるんですね。

いくら会計ソフトが正確に効率よく計算してくれても、人がそれを把握していなければ、いつまでたっても会社の現状は分かりません。

もし現状把握ができていないと思うなら(会社に残るお金が少ないと思っているなら)、大変でも現金出納帳を一度、手書きで書いてみることをお勧めします

これは、17期連続黒字(リーマンショックがあっても黒字)を達成している社長が若手の起業家にアドバイスしていることで、私もとても良い方法だと思っていますので、是非やってみてほしいことです。

もちろん、これから会計は全部手書きでやれということではありません。現金出納帳を手で書く目的は会社の現金の流れを把握することです。自社の現金の流れを頭にたたき込めればOKです。

社長が経費を把握する

社長が経費を把握する

会社が大きくなるほど業務は細分化されて各部署に振り分けられます。

経理もその一つで、経費関連は経理担当に任せて社長は把握していないという企業も多いと思います。

お金を生み出したければ、先ほどお伝えしたように社長が経費を把握する必要があります。

全て担当に任せてしまい社長が確認しないとなると、無駄な経費が使われたり、経費の水増しといった不正が生じかねません。

最初は経費入力も社長がやることをおススメします。

社長自身が数字を読み取れる必要があるためです。

慣れてきたら実作業は任せてもいいのですが、内容を把握するのは社長の仕事です。

定期的にチェックして使途不明金がないようにしましょう。使途不明金は会社にとって絶対にNGです。

この社長の姿勢が社員に伝わることで無駄遣いをしない風潮ができるのです。

また、支出の傾向が分かれば出費を減らす対策も立てることができます。

資金管理にお勧めのツール

資金管理は他人に任せきりにするのではなく、社長自身がきちんと把握していることがポイントです。

ここまでの内容を実践するうえでお勧めなのが、事務SOLというツールです。

事務SOLを使うと、経費入力、請求書作成、給与支払いなどが全て一元管理できます。

それだけであれば、他の会計ソフトとの違いが分からないと思いますが、違いは大きく次の2つです。

  1. 1アカウント無料で使える
  2. 17期連続黒字、無借金の会社社長が考案したシステム

事務SOLは1アカウント無料で使える

通常、企業が導入する会計システムは有料です。中には何百万、何千万円と高額なものもあります。

安価で使えるクラウド会計であっても、法人利用で無料はまずないでしょう。ですが、事務SOLは1アカウント無料で使用できます。

17期連続黒字、無借金の会社社長が考案したシステム

IT会社の社長が自社で使っていたシステムを他の会社でも使えるようにしたのが事務SOLです。

その社長はリーマンショックでまわりの会社がつぶれていくなか、自社が残った理由は資金管理であったことに気づき、中小企業がつぶれないようにという想いがあり、このシステムを普及させたいと考え、1アカウントは無料で提供しています。

17期連続黒字、無借金の会社社長が作ったシステムです。ぜひ使ってみてください。坂本の経営する会社でも使っています。

詳細はこちらから ⇒https://www.jimusol.net/

坂本憲彦のプロフィール

立志教育の専門家。一般財団法人 立志財団 理事長。

新卒で西日本シティ銀行に入行。6年間、法人・個人向けの融資や営業を担当する。

30歳で独立し、ビジネススクール、速読講座、飲食店、貸会議室などを立ち上げ年商5億円まで成長させる。

現在は、立志財団の理事長として、志から人生を創るをコンセプトにビジネスマンや経営者向けのセミナーや研修を行なっている。

銀行員時代を含め、これまで20年以上にわたり、1万人以上の起業家・経営者の指導を行なっている。

書籍『6つの不安がなくなればあなたの起業は絶対成功する』は日本と台湾で出版され2万部のベストセラーとなる。

まとめ


お金が貯まる流れを作るためには、会社全体のお金の流れを把握し、資金管理することが大切です。

無駄な出費はないのか、改善すべき収支はないか、支出がどれくらいで、いくら利益が残るのか、定期的にチェックし、お金の流れを明確にしておきましょう。

そのためにも一度、手書きで現金出納帳を書いてみてください。何にいくら使っているのかがよく分かり、現状が把握しやすくなるはずです。

会計ソフトは事務SOLがお勧めですので、使ってみてください。

また、財務に関してはこちらのセミナーでもっと深掘りしてお伝えしています。
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