第16回 知識がなくても起業できる
いつか起業を考えているけど、何から始めていいか分からない・・・
そう悩んでいる方へ。
起業家教育の専門家である坂本憲彦が、はじめての起業で成功するポイントを解説します。
今回は、「知識がなくても起業できる」について、お届けしていきます。
参考図書:6つの不安がなくなれば あなたの起業は絶対成功する
https://www.amazon.co.jp/dp/4788914565
「第16回 知識がなくても起業できる」
起業をしたいと思っている方の中には、このように思っている方も多いようです。
「起業したいけど、今の知識では、まだムリだろう」
「今の自分の持っている知識では、起業をしてもきっと失敗をする。
ケガをしないためにも、もっと知識をつけなければ」
確かに、「成功する起業のための必要な知識」はあります。
しかし、「知識量が豊富であれば、起業の成功率が上がる」というわけではないようです。
知識を得るために起業を座学で学び続けていても、それではせいぜいノウハウコレクター止まりで、残念ながら、起業の実現まではたどり着けません。
失敗しないための知識集めが、自分の起業の成功までのブレーキになってしまっている。
起業の為の知識を学ぶ方が陥りがちな落とし穴だったりします。
その落とし穴に落ちることなく、起業で成功するためには?
知識を得たいという思いや不安の裏側に存在している「失敗したくない」「ケガしたくない」という思いに対するケアも含めたアドバイスです。
11分程度の音声ですが、あなたが、知識の不足を理由に起業が進まないのであれば、きっとお役に立つ内容です。
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森川:今回は、坂本先生の著書「6つの不安がなくなればあなたの起業は絶対成功する」の中から、第6章「起業に必要な知識がみるみる積み重なっていく唯一の方法」について伺います。
1章から5章まで読み進んでいくと、なんとなくいけるかなと思う反面、自分には知識や技術、経験や力量などが足りないのではないか、という不安で躊躇される方が多いのではないかと思うのですが、坂本先生、いかがでしょうか。
起業には知識よりもまず行動が大事
坂本:そうですね、起業前の相談で多いのが、資格をいっぱい取ろうとする方です。
資格を取ることは決して悪いことではないし、勉強するのは大事なことなのですが、ただ勉強しすぎで問題になることもよくあります。
特に起業前の方は不安なので、その不安を消すために知識を得ようとしますが、実は起業した時に大事なことは、まず行動なんですよね。成果を出している起業家は、軒並み行動が多いのです。
知識に関しては、もちろん必要ではないわけではなく、もちろんあればあるだけいいのですが、知識がないから起業できないとしてしまうと、ずっと勉強勉強になってしまいます。ずっと本をいっぱい読まなくてはいけない、セミナーにいっぱい出ないといけない、資格もいっぱい取らないといけない、となってしまいます。
知識はある程度得たら、あとは今ある知識で勝負できないかを考えた方が良いです。
今ある知識で勝負できなかったら、じゃあ5年後に起業するんですか、10年後にするんですか、じゃあどれだけ勉強すれば起業できるんですか。結局いつまで経っても、起業できません。
一方、高校生で起業してしまう人もいますね。例えばちょっと前女子高生の社長さんが話題になりました。
彼女のビジネスは、女子高生の友達を集めてリサーチの会社を作って、化粧品会社やおもちゃの会社やお菓子の会社などからリサーチを受けとって、女子高生に生の声を聞いたりアンケートをとったり、試供品を試してもらったりして、データを提供するというものです。
そもそも女子高生だから知識も能力も限られてるのですが、自分たちが今持っているリソースを活かして起業すると、そういう形になったということですね。
大事なことは、ある知識だけでどうにかできないかということです。
目的意識をはっきりさせると生きた知識が入ってくる
森川:今ある知識でやってみてからいろんな知識を得た方が、学びが深まるような印象を受けました。座学だけで学ぶよりも、1回やってみてからの学びの方が、とても深くなりそうですね。
坂本:そうですね。実践することで知識も増えてきますし、目的意識がはっきりした方が、生きた知識が入ってきますね。
目的もなく、ただ単に何となく「これ知ってたらいいかな」くらいで勉強をしていると、せっかく学んでも知識が活かされません。
何をしたいという目的が決まった上で勉強する方が、100倍くらい効果は高いのではないでしょうか。
森川:知識が足りないからもっと勉強しなくてはと思い、なかなか起業に至らないというような慎重な方には、今のお話はとても参考になったのではないかと思います。
一方、とにかく今やっちゃえというような、全く真逆のタイプの人もいますね。すごく良いことだと思いますが、危険というか大怪我をしてしまいそうに感じます。
そういう方が注意しなければいけないことは何でしょうか。
問題を明確にして自分で解決策を考えると怪我をしない
坂本:知識得るというのは、そういう意味では怪我をしないために大事です。ここで大事なのは、自分がやろうとしてることに対してどういう問題があるのかをきちんと明確にするということです。
実際に書き出してもいいと思います。自分が行きたいと思っているゴールに対して、何が課題なのか、何が壁になってるのか、それを解決したら目標を達成できるのか。
全部書き出してみて、それに対して全部解決策を自分で考えられるかどうかですね。
解決策も別に自分で解決する必要はありません。人に聞くなどでもいいのです。この問題だったら、この人が解決のスペシャリストだからその人に頼む、でもいい訳です。そういう形で問題をきちんごと明確にして、それに対する回答を持って経血作を全部出せるかどうかが、事業をしてく上では非常に大事にな能力になります。
問題予測とその解決策を出すということをしっかりされると、慎重派の方にもいいですし、勢いで始めてしまう方は、大きな怪我をすることなく進めていけると思います。
森川:やはり書き出すって大事ですね。
坂本:大事ですね。問題や不安を感じているのであれば、何に不安を感じているのかを、箇条書きで書き出してみるのが良いです。
ノートでもパソコンでもいいんです。書き出してみると、自分の不安の正体が見えてくるので、それに対する解決策は何があるかをきちんと考えて準備しておくということが、非常に大事かなと思います。
森川:逆に、なんとなく知識が足りないとか経験が不足してるからと思っていたのが、書き出してみると、意外に今の自分でもけっこう行けると気づく方がいらっしゃるかもしれないですね。
坂本:そうですね。
森川:今回の内容は、知識、技術、経験などが起業するにあたり不足してるのではないかと不安になる方へ、坂本先生からのアドバイスをいただきました。
今回もありがとうございました。
坂本:ありがとうございました。
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