第29回 成功する起業家が口にする「運がいい」とは
いつか起業を考えているけど、何から始めていいか分からない・・・
そう悩んでいる方へ。
起業家教育の専門家である坂本憲彦が、はじめての起業で成功するポイントを解説します。
今回は、「成功する起業家が口にする「運がいい」とは」について、お届けしていきます。
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松下幸之助さんの採用基準は愛嬌と運の良さ
森川 坂本先生に今日お話を聞かせていただきたい事は、よく起業を成功してる方にお話を伺うと、運が良いとか自分は幸運だっていう風におっしゃる方が多いように感じるんですが、そういった方の運が良いということについて、坂本先生のお考えですとか、見てらっしゃる所をお話頂ければと思います。よろしくお願い致します。
坂本 はい、お願いします。
その運についてなんですけれども、やっぱり上手くいってる起業家の方とか経営者の方とかってこれは僕の主観かも知れないのですが、総じて皆さん自分のことを運が良いっておっしゃっているんですよね。
森川 そうですね、よく聞きますね。
坂本 やっぱりこの運の良さっていうのは、ビジネスをやっていく上で非常に大事な要素だと思います。パナソニックの創業者、松下幸之助さんも採用の時に基準として挙げていたのが、まず一つが愛嬌がある事。もう一つが運が良いことって言っていたんです。
愛嬌とは、いわゆる人とコミュニケーションが取れるかっていうところなんですけれど、もう一つの運が良い事っていうのは、これ僕すごく大事だなと思ってます。みんなによく運が良いかっていうのを聞いたらしいんですけれども、この運が良いかどうかっていうのは実はこれは主観でしかないと思うんです。要は自分で運が良いと思ってるかどうか。これがやっぱり一番大事だと思うんです。運が悪いと思ってる人っていうのは、常にネガティブに考えちゃう、物事を。
森川 はい。そうですね。
坂本 自分はついてないなとか、何でこんなんなんだろうと。自分は何でこんな所に生まれちゃったんだろうとか、何で今の仕事についているんだとか。運が悪いと思ってる人って全ての状況に運が悪いと思っているんですよね。
逆に運が良い人っていうのは、例えば貧乏な家に生まれても、貧乏な家に生まれたから自分はハングリー精神がついてこんなに頑張れるんだとか、なんかそういう風に運が良いように考えていける人。どんな物事の状況に対しても。結局そういう人が運が良いっていう人なのかなと。そういう人は物事を前向きに捉えれられるので、やっぱりどんなことが起こってもプラスに捉えられますし、あと周りもそういう人と付き合ってると気持ちがいいですよね、そういう人って。
森川 そうですね。
坂本 なので結果的に運が良いと思ってる人には実際に運がついてくるというか、人が寄ってきて流れができてくるっていうところがあるかなと。それが運の一番大きな要素なのかなっていう風に思いますね。
森川 そうですね。確かにお話を伺っていてなるほどと思ったんですけど、自分が今つまらないのはこんな学校に入ったせいだとか、こんな会社に入ったせいだとか、こんな仕事を任されたせいだっていう人、やっぱり中にはいると思うんですけれども、聞いてるとこっちが何というか胸糞悪くなるというか、そういうのたくさんあるなっていうのは思いますよね。
斉藤一人さんの「ツイてるツイてる」も運を掴み成果を出す
坂本 そう。だからやっぱり運が良いと思うかどうかっていうのは、要は自分の主観でしかないので、自分が勝手に運が良いと思ってるかどうか、思えるかどうか。全てのことがツイてるって思えるかどうかですよね。
よく斎藤一人さんが、「ツイてるツイてるを何十回も何百回も言いましょう」って言ったりしてますよね。それは、ツイてるツイてるツイてるって連呼することで、要はツイてる事を頭が勝手に探しちゃうんです。
だから例えば交通事故にあってもツイてるって言うと、事故のおかげで例えば足が折れても、あぁ命が助かったなとか思えるかもしれないし、事故して車の運転を注意しようって思えたとか。
どんなに一見ダメな出来事が起こっても、プラスに捉えられるっていうところ、こういう気持ちを持ってる人が結果的には本当に運を掴んで成果を出していく所があるのかなと思いますね。
森川 なるほど。本当に今お話を伺ってて思ったんですけど、ナポレオンヒルでしたっけ、思考は現実化するっていう。多分それの内容って端的に言うと、今坂本先生が言われたような事なのかなって思ったんですね。
坂本 そうですね。
森川 ツイてるって事は要はその延長線上には明るい未来が、運が良いから待ってるはずだみたいになると思うんですよね。自動的に明るい事とか前向きな事とか、ためになる事を探しているとか。結果、そういう未来を自分で作ってる人なのかなっていうのを印象としてすごく感じたんですね。
坂本 そうですね。自分でその辺は全部選べるので、やっぱりそこを自分で運が良いと思ってるかどうかっていうこと。勝手に運が良いと思えるかどうかってすごく大事だなと思いますね。
森川 もしアドバイスがあれば頂きたいんですけれども、自分のことを考えた時にそんなに前向きな人間ではないなって、今やっぱり反省する所があったんですね。
多分、私と同じように、もちろん前向きな方もいらっしゃる一方で、なかなか気が付いたら後ろ向きに考えてたりとか、運が悪いなって感じちゃってるなっていう方もいらっしゃるかもしれないので、そういう方に運がいいなと思える考え方のアドバイスとか何かありますか。
運が良くなるためには毎日の出来事に感謝できるか
坂本 そうですね。運が良くなるのにすごく大事なのは日々の出来事にちゃんと感謝できるかなんですね。
森川 日々の出来事に感謝。
坂本 毎日の出来事に感謝できるかどうかって事ですね。
僕ら立志財団の中で感謝日記っていうのを推奨しているんですけれど、これとても簡単なんですね。日々、1日1回今日感謝できる事を書き出すっていうものなんです。1日の最後に今日感謝できた事、何かあるかなって考えるとすごい嫌な事ばっかりあった、上司とかに怒られたりとか取引先から何か言われたりとかあったけど、じゃあその中であえて感謝を探すとすると何が感謝かっていうので、何か1日1個書くんですね。そうすると、常に焦点が感謝の所に当たるようになってくるんです。
森川 そうですね。
坂本 物事を感謝できない人っていうのは、やっぱりさっき言ったようにネガティブに捉えちゃうって事なので、運も離れていくので。
だから1日1回。文字数は本当に1行とか2行とかでもいいんです。書ける人はもっと書いてもいいんですけど、1行2行でもかまわないので、何か今日感謝できる事なかったかっていうのをそれをノートとかに書いていく。日記をつけていくっていうのは、運を上げるすごく大事な要素になるかなっていう事ですね。
森川 なるほど。実際にそれを推奨されてると、多分みなさんそれをされてると思うんですけど例えば始められてその活動って言うんですかね、感謝日記ってどれくらい経つんでしょうか?
坂本 以前の起業塾の時からやってまして、続く続かないかは人によるんですけども、続いてる人は5.6年くらいやってますね。
森川 そんなに。
坂本 やってますね。
森川 実際に例えばそういった方が続けてて、ご自身の中でこういう変化があったとか、こういう考え方が出来るようになったとかその辺のフィードバックとか聞かれてますか?
感謝できる習慣で人や運が寄ってくる
坂本 そうですね。やっぱり日々の出来事、1日の中で必ず1回感謝について考えるので、プラスの方に思考が当たるようになってきますよね。常にこの出来事は感謝できないか考える癖がついてくるので。習慣ですね。物事に感謝できる習慣が付いてくると、要はプラスに捉えられるので、人が寄ってくるし、運も寄ってくるっていう形になってきますよね。
森川 なるほどですね。そういう思考ができるようになった結果、運が良いと思えるようになってきて、結果ビジネスとか恐らくプライベートも、望ましい方向に向かっていくという様な、そんな感じになるんですかね。
坂本 なりますね。はい。
森川 わかりました、ありがとうございます。
今日聞かせていただきましたのは、成功してる起業家の方がよく口にする、運が良いということについて聞かせていただきました。その考え方では運が良いとは主観の問題だという事と、そういう考え方をするには日々の出来事に感謝をしていくというような習慣がそういう運が良いという考え方を作ってくれる事。その結果起業も上手くいくというような、そういうお話を聞かせていただきました。
坂本先生、今回もありがとうございました。
坂本 ありがとうございました。
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