パソコンが苦手でも起業できますか?
毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業家の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。
今回は、パソコンが使えないと起業できませんか?というお便りについて坂本憲彦氏に答えて頂きます。時間効率を良くするためのツールの紹介や、どこまでパソコンに詳しければ企業ができるのかについてお伝えしています。
動画は、下記のYouTubeよりご覧いただけます。
パソコンにあまり詳しくないですが、起業できますか?
森川:今回は坂本先生にお答え頂きたい質問が寄せられていますのでそれについて教えていただければと思っております。よろしくお願いいたします。
坂本:はいよろしくお願いします。
森川:今回のご質問ですけれども「パソコンにあまり詳しくないですが、起業はできますか?」という質問が寄せられていますので、それについてお答えいただければなと思います。
坂本:そうですね、パソコンとか、後はITですよね。結論から先に言いますと、パソコンが使えなくても起業はできます。昔はパソコンがなくても、スマホがなくてもやっている人がたくさんいましたから、うまく使った方がビジネスはより効率良くできるかなとは思いますね。
森川:このご質問とか不安って若い方はあまりもたれないとは思うんですけども、比較的歳が上でパソコンとかが苦手だとかあまり使いこなせていないといった人が多いかと思いますが、逆に言うと、ここぐらいまでのことができたら最低限起業できるとか、そこら辺の基準って何かあるでしょうか?
坂本:それぞれの方のレベル感がありますが、普通にお客様と連絡できるレベルの、メールとか資料を作れたりっていうレベルでしょうし、後は実際の売上を作るって言う部分まで行くとするならば、ネット通販で販売したりとか人によっては、今ならメルカリで商品売ったりとか、あとはAmazonに出して売ったりとか、そういう意味で、ネットが使えると販売でも選択肢の幅が広がってくるかなというところですね。
森川:やっぱりこういう不安が出てくるというところを考えても、自分の仕事を考えてみても、パソコンとかインターネットが使える方がいいかなって思いますし、詳、しいならそれに越したことはないと思うんですけども、実際は坂本先生ご自身がパソコンとかインターネットとかをどのくらい使っているとか、こういう風に使っているとかあったりされますか?
坂本:そうですね、私はまあまあ使っている方かなとは思います。使い方としてはプログラマーじゃないので、プログラムとかはそういうのは作ったりとかできないんですけれども、仕事のツールとしては非常に使っているかと思いますね。
まず細かく話すとスケジュール管理は全部Googleカレンダーです。パソコンでもスマホでもどっちでも出来るんですけど、一番楽だなって思うのが、定例であると一気に予定を入れられるんですよね。なんか一年分とか繰り返しのイベントで、毎週第3月曜日の夜はイベントがあるとか、一覧でバっと入れられちゃうので、スケジュール管理としたらすごい楽だなって思います。でもパソコンでも見られるので、非常にスケジュール管理が楽になっています。Googleカレンダーはチームで共有できるので、スタッフ全員で共有していまして、全員私のスケジュールを見れるので、ミーティングを入れたかったら、私のカレンダーに直接予定を入れてもらう感じですね。
あとは普段のやりとりですね。普段のやりとりは、chartworkというツールを使っていますね。ビジネス用のツールがありまして、そこでみんなで情報交換しています。グループごとにチャットが作れますので、ホームページの修正チームのチャットやセミナーを運営するチャット、集客を担当するチャットなどグループをいっぱい作ることができますね。後は、社外の人ともプロジェクト組むときにツール使うと、そこでやり取りができます。メールでのやりとりだと漏れたりするので、chartworkを使うと漏れが少なくファイルの送受信ができるので、すごく効率がいいかなと思います。うちも基本的には在宅の勤務というか、オフィスに四六時中ずっといるというスタイルの働き方ではない人がほとんどなので、こういう形で遠隔でも仕事が出来るというようにしていますね。ツール部分で2つとりあえず言いました。
森川:自分もGoogleカレンダーは使っていますし、とくにチャットはいろんな企業で使い始めているところも少なからずありまして、確かに便利だなとは思うのですが、坂本先生の生徒さんとかで、今の話を聞いて便利だなとは思いながらも、アレルギーを起こしている生徒さんとかもいらっしゃったりしますか?
坂本:なかなかまあ使い始めがツールって億劫だったりしますので、そこを最初乗り越えることが出来るかだと思います。
森川:食わず嫌いじゃないですけど、ひょっとしたら使ってみたら便利に使えるのに、今までのやり方が全然違うし、今までのやり方でもまあまあ出来ているので、わざわざ新しいものに手を出す必要がないとか、めんどうくさいと考える人はいらっしゃると思うのですけど、そのような考え方って起業にとってプラスだったりマイナスだったりするのでしょうか?
坂本:新しいのを使わなくてはいけないわけではないのですけど、いかに時間効率を上げていくかというところだと思います。カレンダーとかもそうなんですけど私が一番嫌いな業務が時間調整ですね。
森川:時間調整ですか。
坂本:例えば誰かと会いますってなったときに、候補日を3つ日程あげて、それを選んで、合わなかったら新しい日程あげて、会う場所決めてっていうそれが嫌なので、それを極力減らすっていうところで、自分のスケジュールを社内全部に共有するっていう感じですね。ツールを使うことで、自分が本来しないといけない業務にも集中できるっていうのはありますね。
森川:今のお話って起業はしたいけど、ITとかパソコンは億劫だなと思っているリスナーさんがもしいたら、大きなヒントになるのかなって聞いていて思いまして、よっぽどパソコンなどにアレルギーがあるのなら、別の手立てを考える必要があると思うのですけど、今まで縁が無くて、だけど便利だっていうのを見聞きする、そういうチャットとかGoogleカレンダーのようなツールがあるのであれば、それを使った方が時間効率が上がるとか成果が出やすいということだったら、成果を出すこと前提に億劫だけども、それよりも成果を出すことが大事だからちょっと触ってみようとか、そういう考え方って成功率が高くなるのかなって思いましたね。
坂本:今起業される方はね、やっぱり新しいことをどんどん試していくというのがすごく大事かなと思います。既存のやり方も大事ですけど新しいツールとか積極的に取り入れてく人が多いのかなと、新しい物好きな人が多いかなと思います。
森川:そういうイメージありますね。
坂本:あとは自分の時間効率をいかに上げることが出来るかもすごく大事だと思いますね。時間だけはどんなにお金稼いでも一日24時間と増えないので、ここをいかに効率よくできるか、生産性を上げられるかというのは、社会的なテーマとしても取り上げられるし非常に大切かなと思います。
パソコンとSNSを活用していくために
森川:例えばGoogleカレンダーとか、chartworkのようなツールを使うと時間効率が上がるという点でお話しいただきましたが、ほかにインターネットとかパソコンとか俯瞰的に考えた時に、そういうのが億劫だなって考える人って流行り廃りがめんどうくさいと感じる人がいると思いましたね。SNSがいい例だと思うのですが、最近だとYouTubeを使うのがいいとか、YouTubeを使って○○大学だとか、あとはオンラインサロンですね、ああいうのを活用されている起業家さんも少なからずいますし、TwitterとかFacebookとかInstagramですね、いろんなものが出てきて、流行り廃りが出てきて使い方もいろいろな使い方が出てきて、それが煩わしいと感じる方もいると思うのですけど、坂本先生はそのように感じることはあったりしますか?
坂本:私も毎度毎度新しいものばっかり飛びつくのは疲れるタイプなので、使う媒体は限られてくるのかなと思うのですが、一個ポイントは早く自分の得意な媒体を見つけるというのがありますね。Facebookが好きなのであれば、Facebookに特化しちゃうとか、写真撮るのがすごく好きでInstagramがいいからInstagramに絞るとか、どれか一つをちゃんと伸ばしていくのが、Webを集客とかビジネスの売り上げにつなげていくのが大事かなと。結構失敗するパターンがあれもこれも全部やって、全部うまくいかないパターンかなと、YouTubeやってInstagramやってTwitterみたいな感じでやると、最初に増えていけばいいですけど、自分の一番得意なパターン。写真が得意な人は写真をやるべきだし、長い文章書けるのであればブログをやるべきだし、長い文章嫌だなと思えばTwitterやればいいし、その媒体にあった特性に合った形でやっていく、自分にあった特性でやっていく、それも長く続けてやれるスタイルでやっていくというのが大事ですね。みんながみんなYouTuberになりたいわけじゃないですしね。
森川:そうですね。坂本先生ご自身はYouTubeを活用されているのですか?
坂本:音声をアップとかはしますし、私はこういう事業をやっていますからYouTube発信とかもしますが、みんながみんなこれをやる必要はないので、こういう事業をやられている方はYouTubeとかだと速いですから喋ればいいので、喋るのが得意な人にはすごくいい媒体かなと思います。
森川:坂本先生はよくお話しされるほうが書くよりも得意だと伺うのですが、そういう方にはYouTubeとか、話すのは苦手だけど文章を書くのが得意な人はブログとかそういうコンテンツを使うということですね。
坂本:そうですね。それがいいかなと思います。
森川:なんとなくですが面倒くさいという理由だけでそういうのに拒絶反応を示すお気持ちもわかるのですが、その中でも一つ得意な分野とか媒体を見つけることは起業家の方にとってとても大きな武器になるのかなと思いました。
坂本:ひとつのコアになる媒体を持つことは、自分を知ってもらうチャンスになるので「あの、これを見てください」というのでそこに反応してくれる人たちが、自分のところにきてくれたりとか、お客様になってくれたりするので、そこも見定めて作っていくのが大事かなと思います。
森川:媒体に流行り廃りというのはあるのでしょうか。例えば、メルマガはもう古いとか。
坂本:その時その時で媒体に流行り廃りというのはあります。よく見られている媒体、メルマガが見られている時もあればLINEが見られていたりとか、Facebookが見られていたりとかあるので、大事なのは媒体の流行り廃り、要は自分がターゲットにしているお客さんがそれを見ているかというのが大事です。自分がアプローチするお客さんがそこを見てくれていないと、いくら発信しても反応がとれないので。あともう一個大事なのは、そこの媒体を見てちゃんと売り上げにつながっているか、この二つが大事です。そもそもいくら頑張ってInstagramやっていても、フォロワーが1万人になっても売り上げが0だと意味がないですし。
森川:そうですね。逆にすごいですよね。
坂本:そこがちゃんと売り上げが繋がるように設定をしているかどうかすごく大事だと思います。
森川:売り上げが上がりそうな媒体が仮にあったとして、それがたとえばYouTubeだとした場合、仮の話なのですが、話すのが得意じゃない方とかの場合、何か解決策として得意な人と組むとかというのはするのでしょうか。
坂本:得意な人と組んでもいいですし、あとは、自分が得意な形に持ち込んでしまうというのもあります。
森川:持ち込むですか。
坂本:はい。例えば話をするのは苦手だけど書くのであれば伝えられるというのであれば、YouTubeとかでしゃべるのもありますけど、文字だけ流れる動画とかもあるじゃないですか。
森川:ありますね。
坂本:ああいうののほうに寄せるとかですね。
森川:そうですね。それはすごくあるなと思いだしました。
坂本:あとはボーカロイドとか使って、自分が出なくても機械にしゃべらせて動画作るとかもあるでしょうから。そういう感じで自分が得意な方に寄せるということですね。
森川:そうですね。そう考えるとパソコンが苦手とか、SNSが苦手とかって固定観念でしょうかね。YouTubeだから喋らなきゃいけないとかそういうことに縛られて、苦手だから無理だと思ってしまって結局それで本来得ることができる機会を得ることが出来なくなってしまうというのは、起業家としてもったいないなとお話を伺って思いました。
坂本:大事なのはやっぱり自分の得意パターンに持ち込むことなので。パターンに持ち込まないと時間かかるししんどいし楽しくないとなってしまうので。
森川:そうですね。何のために起業したのかって感じですよね。
坂本:得意パターンだとちょっと高い壁でも楽しいし面白いし、続けたいとなるので上手くいきやすいですね。
自分の得意なパターンを見つける
森川:実際に今のお話を聞かれたリスナーのなかで、今までは食わず嫌いだったけどちょっと何かパソコンとかインターネットを通して得意分野見つけたいなって方がいらした場合、得意なものを早く見つけるコツってあったりしますか?
坂本:得意なものを早く見つけるコツは、自分にとっては簡単だけど、他人にすごく喜ばれるところですね。これを見つけていくことですね。自分は努力してないけど、お客さんはすごく感謝してくれるとか喜んでくれるとか、周りの人が「すごいね」って言ってくれたりとかするところ。そこを軸に考えていくって感じですね。
森川:自分の棚卸といいますか、自分ではすごさを自覚していないけれども、他の人からすると特殊能力のように感じられるような、能力が発揮できる媒体という感じですね。
坂本:そうですね。その辺を自分の得意なパターンに寄せていくというかそれを見つけることでWebとかも活用できますし、ITも自分が得意なところに伸ばしていくのが大事かなと思います。ある人の例でいくとPowerPointがすごい得意で、ふつうチラシとかって作ろうとするとイラストレーターってソフト使ったりするのですが、その人PowerPoint得意なのでPowerPointで全部イラストとかチラシとかも作っちゃう、慣れるとPowerPointの方が簡単だったり操作が簡単だったりするので、値段も安いですし。イラストレーターだとソフトの値段が高いので、そういう形で自分の得意なパターンに寄せてくると凄くいいですよね。
森川:デザインをするとか、広告のためのチラシを作るとかっていうのをスピーディーにできる感じがしますね。何かを広めなきゃいけないってなったときに手段の一つがPowerPointとかを使って何か広告を作るとか、そういったときにぱっと着手できるのってすごく時間の節約にもなるのかなと思いました。やりたくないなと悩まずにすむのかなと思いました。
坂本:そうですね。自分がなるべくストレスない形でIT使うのがいいですし、ビジネスを組み立ていくことでストレスなくモデルが出来ていくという形ですね。
まとめ
森川:ことの本末のことを考えると、パソコンが苦手とかITにあまり明るくないっていうことはメインテーマじゃなくなって、自分がやりたいこととか、自分が得意なこととかすんなりできることを軸に自分のビジネスのやり方を考えていって、それに必要なものがパソコンとかITとかインターネットとかでてきたら、得意な分野を自分でやっていくとか、考え方の手順かなと思いました。
坂本:そうですね。パソコンはまあちょっとやってみてほんとに苦手だったら3か月くらいやって苦手だったらやらない方がいいです。SNSとかも3か月持たないのであれば、やってみて嫌だなと思ったらやめたほうがいいと思います。合わないので。IT系ですごい人って子どものころからずっとパソコン触っている人がいるわけですよ。そういう人には勝てないので、それはもう誰か得意な人にお任せする感じの方がいいかなと思いますね。
森川:そうですね。そもそもパソコンについて詳しくないから起業について不利ではないかというようなお悩みを持たれていたんですけど、決してそのようなことはないですし、解消方法とか取り組みの仕方についてですね、今回具体例を通して教えていただきました。今回の内容があなたの起業の役に立ちましたら、うれしく思います。この番組ではあなたの起業の役に立てるようなご意見やご質問を募集しています。インターネットで「立志財団」と検索していただき、質問フォームからお送りください。その時にはお問い合わせ内容の欄に「ラジオ起業塾について」とご記載ください。次回もあなたの起業の成功の役に立つ内容でお届けいたします。では坂本先生、本日もありがとうございました。
森川・坂本:ありがとうございました。