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起業するときの開業資金で困らないために

毎週日曜朝9時半から、FM那覇で放送中の『坂本憲彦のラジオ経営塾』。起業家の専門家、坂本憲彦がはじめての起業で成功するために大切なポイントをお届け。沖縄で起業したい人を応援するラジオ番組です。

今回は「起業するときの開業資金で困らないために」というお便りについて坂本憲彦氏に答えて頂きます。開業資金はどのように考えればいいのか、どういうふうに集めたらいいのか、注意点についてお伝えしています。

動画は、下記のYouTubeよりご覧いただけます。

 

開業資金についてどのように考えればいいでしょうか?

森川:今回質問がありまして、坂本先生にお答えいただければと思います。沖縄で起業をされる方が非常に多くて日本でもトップクラスらしいのですが、それらの方の大半が悩んでいらっしゃったり知りたいと思うことが開業資金のことについてですね。お悩みだったり、知りたいなと思ってらっしゃる方が多いようですので、開業資金についてですね、どのように考えればいいのかとかどういうふうに集めたらいいのかとか、注意点とかですねそのあたりについてアドバイスいただければと思いますのでよろしくお願いいたします。

 

坂本:開業資金についてなんですけれども、そもそも論としましてはまずは自分はいくらお金が必要なのかをまず知るっていうのが大事かなと思います。お金を考えるときに、最初のオープン時の開業資金で、業種によりますのでお金がかかるビジネスモデルかどうかっていうのがまずありますよね。飲食とか店舗だと当然最初の開業資金というのはかかるので、そこをもし飲食とかを開業される場合はざっくりとでも見積もりをとったり、あとけっこう店舗開業の本を私がするとするなら10冊くらい最初読みますね。

 

森川:10冊ですか。

 

坂本:はい。まあ大抵5冊かな。読んで、大体その資金の流れとかも書いてあるはずなので、どれぐらいの内装でどれぐらいの費用がかかるのかっていうところですね。そこの見積もりというか費用感を見ることがまず一つかなと思います。もう一つ考えておかないといけないのがランニングの資金、資金繰りの方ですね。そこも大体の月の売り上げの見込みでいいので見込みがどれくらいで、経費がどれくらいかかって、残りがどれくらいなのかっていうところですね。そこを客数とかを予測して計画を作る。まずこれが大事かなと思います。よく相談で「とにかくお金がほしいです」って来るんですけど、そもそもいくら欲しいのか、どれくらいの事業モデルを作りたいのかっていうのをちゃんと明確にしておかないと、とる戦略が全部違うのでまずはいくら必要かというところですね。これを踏まえて資金調達っていう形になるのかなと思います。その時に銀行からお金借りるのか、家族からなのか、友人から最初借りるのは無いでしょうけれどもビジネスパートナーから借りるとかもあるかもしれないですね。誰から資金を借りられるのかっていうところで数字をはじいていくのが大事ですね。

 

 ランニングの資金の見通しの立て方

森川:今お話しいただいたオープン時、ランニング時のところですとか、あとはいくら調達するのかというところなんですけれども、少し掘り下げてお話しいただきたいなと思っているところがありまして、ランニングの資金のことなんですけど、実際に始めてみなければわからない中で、先々の予測というか見込み見通しを立てる必要があるというのはお話を伺ってすごく思ったんですけれども、例えば何名くらいのお客様が来店されるとか、月の売り上げがどれくらいになりそうかとか、この辺ってなんか算出するのにコツというか、今やってみなきゃわからないところをある程度予測を立てる立て方みたいなのってあるんでしょうか。

 

坂本:単純に、まず客単価×1×1日の客数ですよね。ここがどれだけあるのかっていうところで、あとはそれにリピート率っていうのがかかってくると、売り上げっていうのが読めるようになってくるという感じですね。まずは客単価と客数がどれくらいなのかを出してみるのが大事かなと思います。

 

森川:客単価とお客様の数なんですけれども、それって割とこうえいやで決めてしまっていいのでしょうか。それともこういうのを参考にしたらいいとか、こういう裏技があればとかあるでしょうか。

 

坂本:ある程度は予測にしかすぎないのでえいやになっちゃうんですけど、もしするとするなら近隣の店舗でどれくらいのお客さんが入っているかを見に行きますかね。近隣のリサーチを全部しますね。沖縄だと飲食多いですよね。

 

森川:そうですね。国際通りだけではなくて那覇市はかなり多いかと思います。

 

坂本:飲食とかだとサロン系とかね整体院とかあと雑貨屋とかもあるでしょうけど。近隣の類似店舗とかでどれくらいの客数でいてどれくらい回転しているのかっていうのを全部見ていく。飲食だと何回転しているのかも大事になっていくので、その辺を近隣のデータをとっていく感じですね。この辺は自分の目分量でいいんですけど、ここの店だったら客単は大体これくらいで客数は1時間当たりどれくらいなのか、飲食だったら夜は何回転しているのかとか。そこを弾いて大体1日の売り上げ予測を立てて、売り上げ予測も3パターン作っておくといいと思います。

 

森川:3パターンですか。

 

坂本:標準パターンと売り上げが3割増しでよかったパターンと3割減のパターン。けっこう大事になってくるのが下限のところを見とくことで、どんなに営業や広告かへたくそでもこれぐらいは売上たつよねっていうラインがどこなのかを知っておくことですね。ここが予想を超えて下がると、資金的にきつくなるはずなので、自分たちが資金的にどこまで耐えられるか、ここを最初に予測しておくということですね。その水準を越えているんだったら撤退も視野に入れていく感じですね。3つの予測を立てておくとレンジの中で動くので、上振れしたらラッキーぐらいで考えていったらいいと思います。

 

森川:一番望ましくないときはどれくらいかということなんですけど、それを考えるときって予想した経費とかかかる費用、それから考えてこのラインを切ると厳しいと考えるのが考え方の定義になるんでしょうか。

 

坂本:経費よりもその辺の実潤の方ですよね。経費はこっちでコントロールしなくちゃいけないもので、物理的に売り上げとしてお客さんが1時間当たり大体これくらい通ってて何人くらい入るっていうのを見て、その率が店舗だと50人通って1人はいるんだったら、それがもし100に1人になっても大丈夫なのかという形ですよね。

 

森川:周りの同業の店舗に50人通れば1人2人入るっていうときに、自分の店舗が100人通っても入らないとかだと、よっぽど何かあるということですね。

 

坂本:そうですね。必ずしも前を通っている人がお客さんとは限らないですけど、あくまで仮にでも数字を出していかないとその辺って予測が立たないので。まず仮に出して、中間の目標を最初に立てて、最高の目標と最低の目標、この3つを立てておくことですね。基本的には最低の目標が達成できてでもお店が回っていく、会社が回っていくようにしないと、資金繰り的に厳しくなっていくので、その辺をちゃんと予測しましょうということですね。

 

森川:実際に予測をして、それをもとに経営計画を立ててそれを金融機関とかそれに準ずるところに提出をしてお金を借りることになると思うんですけど、計画の立て方でコツや注意点はあるでしょうか。

 

坂本:今言ったところですよね。日々の資金繰りのところはそこですし、最初にかかる初期費用は実際見積もりとってもいいですし、ほかの店舗のもうすでにやっている方や同業他社でやっている方で教えてくれる方がいらっしゃれば大体どれくらいなのかとか。内装とかお店とかって凝り出すといくらでもかかってしまいますので、そこは注意しないといけないのでなるべく安くどこに力を入れてどこは手を抜いているのか、全部同じクオリティでやってしまうと飲食とかはすぐに1000万超えてしまいますので。

 

森川:けっこうしますね。

 

坂本:そこをいかに抑えることが出来るか。あとは金融機関で借りる場合は、最初は自己資金半分くらいないとだめです。例えば500万でお店つくりたければ自己資金250万とかですよね。1000万で作りたかったら500万の自己資金なので、まずはお金を貯めれるかがすごく大事ですね。

 

開業資金はお金を貯めることから始める

森川:お金を貯める。そこからなんですね。

 

坂本:お金がちゃんと貯めれないとあんまり企業はやめた方がいいかなと思ってて、資金管理が出来ていないということですし、売り上げが増えると資金管理がシビアになってくるので、お金をちゃんと貯めれることはすごく大事ですね。昔の人でお金の先生みたいな人がいるんですけど、その人が「給料の1/4は天引きで貯金しなさい」と言っているんですね。3/4で生活しなさいと、それがお金を増やす方法だと言ってそれは天引きでやりなさいと言ってて。そこまでやらないにしても天引きでお金をちゃんと貯めておいておかないと自己資金できてこないので。そこをちゃんと貯められると、資金管理できているということなので、それを銀行で積み立てておいてもいいので、ちゃんと自己資金作っておいて融資ももらってという形が理想的ですよね。

 

森川:お金の管理ってすごく大切なんだなっていうのがお話を伺って思ってるんですけれども、やっぱり売り上げが上がれば上がるほどその辺ってシビアになっていくものなんですね。

 

坂本:そうですね。売り上げが増えると動く金額が大きくなっていくので、自分の普段の個人のお金を使っている時と額が変わってくるのでそこのキャッシュフローの管理がすごく大事ですね。あと、飲食だと日銭が入るかもしれないですが、手元にお金があるけどこれが使っていいお金なのかどうかですね。例えば明日の仕入れ資金に使わなくちゃいけないのに、それが目の前にあると使っちゃうというふうにやると資金繰りがぐちゃぐちゃになるので。もう一つが店舗を増やしていきたい場合ですね。これは、キャッシュフロー絶対見れないと店舗は増やせられないですね。要は、一つの店舗で資金がどう回って利益がどれだけ残るのかっていうのがわからないと、次の店舗2店舗目を増やせないですね。最初は自分一人でやってとか、自分と家族みたいな感じでやって人件費があまりかからない形でやれるんですけど、2店舗目になってくると自分一人は無理じゃないですか。人件費がかかってくるので、そこをちゃんと数字読めるかどうか大事ですね。私もいろいろサポートしてて整体とか飲食の人もそうなんですけど、やっぱりキャッシュフロー読めない人は多店舗化って無理だなと思います。

 

森川:キャッシュフローの読み方ってすごく大切なんですね。

 

坂本:めちゃくちゃ大事ですね。特に大きくビジネスをしたいって方とか複数事業をやりたい方は、キャッシュフロー読むのは必須ですね。

 

森川:ただ単に開業資金を集めればいいだけではなくて、いかに経営者としてうまく活用していくかっていうところの手腕といいますかその辺が問われるのかなと思います。

 

坂本:個人店舗で1店舗だけやるんだったらキャッシュフロー読めなくても家計簿レベルでいいんですけど複数店舗、複数業態の居酒屋やって焼き肉やってとか、焼鳥屋でも2店舗3店舗5店舗10店舗増やしていきたいとかってなった場合は資金繰りがちゃんと読めて、多分1店舗目でうまくいって利益出てるんで、その資金繰りとかキャッシュフローをベースにお金を借りてまた2店舗目を出していくっていう形になると思います。

 

森川:飲食店もそうですけど、リラクゼーションビジネスっていうんですかね。そういうのも増えてきていますので、それで店舗増やしたいって方にはキャッシュフローの見方って必須なのかなって思ったんですけれども、その勉強の仕方とかは坂本先生は銀行で働かれていたので身についたと思うんですけど、元銀行員の立場からこういうふうにすると考えやすいとか学びやすいとか、身につきやすいとかありますか。

 

坂本:簿記は3級くらいとれば1週間くらい勉強したらすぐとれるのでいいですけど、いちばんおすすめなのがキャッシュフローゲームっていうゲームですね。

 

森川:ボードゲームですか。

 

開業資金の使い方を学ぶボードゲーム

坂本:ロバートキヨサキさんが作ったゲームで最近は絶版になったのか値段が高くなってるんですけど、もともと2万円するゲームなのでちょっと高いですね。私はそのゲーム100回くらいやったんですね。そのゲーム、ボードゲームなんですけど資金の流れがすごくわかるゲームで、損益と貸借でどういうふうにキャッシュフローが回っていくのかどういうふうに資金が増えてお金持ちになっていけるのかお金を増やしていけるのかわかっていけるゲームで、流れがわかります。簿記だけだといくら勉強しても仕分けはわかるんですけど、仕分けがわかってもキャッシュフロー読めないのでいろいろやっている人を見てると、キャッシュフローがちゃんと管理できてます。あのゲームでも強い人は事業を大きくできます。

 

森川:キャッシュフローの読み方がゲームに如実に表れているんですね。

 

坂本:私が以前受けた方でその人コンサルの人なんですけどやってて、ゲームでキャッシュフローの読み方がちゃんとわかって、その人最初は不動産を増やしたんですけど5億くらい資産を作りましたね。キャッシュフローが読めないと資産を増やせられないですね。ひたすらに売り上げだけ頑張るみたいな感じになっちゃうんで。そこも含めてやっていくことで不動産を増やしたりとか店舗を増やしたりとかが出来てくるって感じですね。

 

森川:売り上げさえ増やしていけば、キャッシュフローの見方とかってできなくても差し支えないのかなって感じる方いらっしゃるのかなと思ったんですけど、そうではないでしょうか。

 

坂本:売り上げだけ見てると、黒字倒産になる可能性がありますね。

 

森川:それは売掛の問題が起因したりでしょうか。

 

坂本:そこもありますね。資金が入ってくるのがいつなのかとかで変わってきますし、出ていくのがいつなのかとか。あとはビジネスモデルにもよるんですけど、ある方は転売のビジネスをやっていたんですけど、おもちゃ屋さんでおもちゃ仕入れてネットで転売するみたいな感じでやってたんですけど、資金繰りが読めないとなかなか厳しい状況になっちゃったんですよね。目の前にお金はあるんだけどそれは次の仕入れ資金に使わなくちゃいけないのに、目の前にお金があるから儲かっていると思っちゃうんですね。目の前に100万あって仕入れ資金で使わなきゃいけないんだけど生活もあるからとか、100万のうち生活費でどこまで抜いたらいいのかとかがちゃんとわかってないと、どんどん運転資金がなくなってくるんですね。

 

森川:想像がつきますね。とっておかなくちゃいけないお金を使うのは言われるとわかるんですけど、今まで見たことがない金額を目の前にすると、ついつい使っちゃうなっていうのは感じますね。

 

坂本:お金が大きくなればなるほど資金管理が重要に。キャッシュの管理ができないとだめなので、いたずらに売り上げだけが上がっていても現金がないみたいな感じになりますね。会社って現金がなくなっちゃうとアウトなので。赤字になっても現金さえあればアウトじゃないですね。そこの管理がちゃんとできないと。それの一番最初は家計簿の管理ですよね。自分でちゃんと貯金できるのかっていうのがキャッシュフローの一番の基本ですから。

 

森川:耳が痛い話ですね。

 

坂本:そこをちゃんとしとかないとより大きい金額になってきたらきつくなってくるので。

 

まとめ

森川:自分のことを言うと独身なので、可処分所得はかなり多いんですね。ほぼおこづかいみたいな感じです。最近の反省でつけていないことはないんですけど、どんぶり勘定になってますね。

 

坂本:私もそんなにやっている方じゃないんですけど、天引きにしておくってことですよね。多めに天引きにしておいてそのお金には手を付けないってやると勝手にお金がたまりますよね。残った金額を自由に使うのは良いですよね。

 

森川:今までは貯金箱に500円玉を貯金するのが快感でそれやってたんですけど、いれる500円が無い時は怠ってしまって気が付いたら使うお金が多いなって思ったので、注意したいなと思いました。

 

坂本:まず自己資金ですからそこが出来ないと起業しても危ないので、資金管理が出来るように頑張ってほしいなと思います。

 

森川:開業資金がもともとのテーマでしたし、開業資金に悩んでいる方が多いのが現状ではあるんですけど、どうやって開業資金を得るかも大事ですしもっと大事なのは手元にあるお金をどうやってキャッシュフローを回していくかっていうところの感覚とか知識とかを身に着けることが、起業家や経営者には大切だということを学ばせていただきました。自分も耳が痛いお話がありましたので、しっかり貯金をしたいと思います。次回もあなたの起業の成功のお役に立つ内容でお届けします。では坂本先生、本日はありがとうございました。

 

坂本:ありがとうございました。

 

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