第27回 あと一歩まで行くけど辞めてしまう起業家の特徴

いつか起業を考えているけど、何から始めていいか分からない・・・
そう悩んでいる方へ。

起業家教育の専門家である坂本憲彦が、はじめての起業で成功するポイントを解説します。

今回は、「あと一歩まで行くけど辞めてしまう起業家の特徴」について、お届けしていきます。

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起業家はまず一つの事にフォーカスするべき

森川 いつもは立志財団の理事長の坂本先生に色々質問をさせてもらっているのですが、今日は副理事長の三木さんにお越しいただきまして、初めて起業する方へのアドバイスみたいなものを教えて頂ければと思います。三木さんよろしくお願いします。

三木 よろしくお願いします。

森川 よく伺うお話の一つに起業を志しているけれど、起業家の上手くいってる先輩からするとその後輩に対してもったいないと感じることが多いみたいで、それは何かと言うと、あと一歩のところまで行くんだけど粘り切れなくて辞めてしまうみたいな。

三木 はい、あります。多いですね。

森川 それは誰にでも当てはまることだと思いますので、そういった方に三木さんなりの先輩起業家としてのアドバイスがあれば教えて頂きたいと思います。

三木 はい、ありがとうございます。
最初にお話しするとしたら、ある程度までいく人はそこそこいらっしゃるんですけれども、途中で辞めてしまって更に次のステージに行けない人って結構いるなって思うんですね。売り上げ的にもとか、顧客をしっかりつかみ損ねちゃってなんか売り上げが伸び悩んでしまうってこともありますし。

森川 なるほど。実際そういった人っていうのはやっぱり何か三木さんからご覧になって、共通する特徴みたいなものってあるんでしょうか?

三木 そうですね。本当に私も実際しっかりと売上を上げてきたのは5年くらいかかってますので、途中で上手くいかない人の特徴としては一つの事にフォーカスせずに、これが気になるからこれをやってみようとか、何かこっちが気になるからあれやってみようって目移りしながら進んじゃってるパターンが多いのです。

森川 何か場当たり的なって言うと言葉が悪いかもしれないんですけど、やみくもにとか。

三木 そうですね。やみくもにみたいな。これが流行ってるからこれだとか。

森川 ありそうですね。Twitterが流行ったからとか今だとYouTubeとかですかね。

三木 そうですね。

森川 それが流行ってるかどうかっていうのと、それがその人にとって有益な手段かどうかっていうのは違うんですよね。

三木 そうなんです。そういうSNSツールは色々ありますけど、Instagramとかすごく良い例だと思うんです。あれ基本的に写真のSNSですので、やっぱりそこにそぐわない専門家とかビジネスってあるんですよね。例えば僕みたいなカウンセリング職とかは。

森川 そうですよね。クライアントさんが見ても困っちゃいますよね。

三木 そうなんです。僕の写真撮ってもしょうがないですもんね。笑

森川 そうですよね。そうですよねっていうのもあれなんですけど。笑

どのSNSツールが有益な手段か見極め、中途半端に進めない

三木 やっぱり思うのが、いろんなSNSとかを使うのは全然いいんです。そのTwitter使ってもFacebook使ってもいいんですけど、中途半端に進めてTwitterが流行ったらTwitter行って、YouTubeが流行ったらYouTube行ってなんて、すごい中途半端になってしまい結局何がしたいのかわからなくなって、こんがらがっちゃってる人が本当に多いなと思うんですね。

森川 それをやったら儲かりそうだみたいな、儲かりそうだでついつい始めちゃうみたいな感じなんですかね。

三木 そうですね、儲かりそうだもあります。あと人が集まりやすそうだとか。

森川 あーなるほど。

三木 私は基本的にブログをメインでやってまして、最初ブログとかは全然人が見ないわけですよね、全然。最初の50本60本上げた時ってそれほどPV数見られる数も高くないですし。それでもその先にある、ここからお客さんが入ってくるっていうのを信じながら。

森川 なるほど。

三木 100記事200記事上げてくると初めてそこで反応が変わってくるなっていうのは実感しましたね。

森川 先ほどの例と比較すると三木さんが自分で考えて決断をして、もちろん色々勉強もされたと思うんですけれども、ご自分で決断をされてとにかくブログで勝負をしていくんだと。

三木 そうですね。

森川 それで継続していた結果、時間はかかったけれどもちゃんと期待以上の成果と言うか、期待以上のお客様には集まっていただいたという感じなんですね。

三木 そうですね。これは私の話ですけど90記事くらいで初めてカウンセリングの予約の問い合わせが来たんですね。ただこれは僕のミスだったんですが、ブログに申込フォームがどこにもなかったんですよ。
ブログのコメントにカウンセリングを受けたいんですけど、どうすればいいですかって言ってきたんですね。

森川 言われて初めて気付く感じですね。

三木 そうそう。書くのに必死でそういうの全然やってなかった事に気付いたんですよね。

森川 逆にそうまでして受けたい人が出てきたってことですよね。90記事くらい書いて。

三木 そうなんです。コメントでわざわざ入れるってすごいなって思って。

森川 すごいですよね。

三木 やっぱりそこからPV数もすごい鰻登りで、2年で登って。

森川 なるほど。色々試行錯誤はあるとは思うんですけれども、目移りをせずに場当たり的にやらずに、自分でまずしっかり考えてやろうとしたことを、しっかりやりきるっていう所がやっぱり大事っていう感じなんですね。

起業家はやりきることが大事

三木 そうですね。本当にやりきるってめちゃくちゃ大事で、中途半端が一番うまくいかないなって思うんですよね。

僕のやり方がそうだったんですけど、ブログである程度そうやって集まる人が増えてきて、これでいい感じに集まって来たなって思ったらそこで初めて違うSNSを作って、また1個増やして反応を見ていくっていうのがベストかなって思いますね。

森川 なるほど。じゃあ一個ちゃんと成果が出るとか、やりきったっていう所までやってからでないと、他の事には手を出さない方がやっぱり良いのですね。

三木 そうなんですよね。成果が出きってからじゃないと、例えばブログもそうですけれど、まだまだ書き続けなきゃいけないのに違う事をやっちゃうとせっかく来たお客さんが離れちゃうんですよ、絶対に。

森川 そうですね。

三木 ブックマークしてくれて更新を待ちわびてるみたいな人が出てきて、初めて違う場所に半分の力を使うっていうのがベストかなって思うんですよね。

森川 はい。

一つの成果を上げてから一つずつ窓口を広げていく

三木 そうするとやっぱり、ブログ層とかYouTube層とかTwitter層って言うんでしょうかね、それぞれ見に来る属性の人たちが全然違うので一つの成果をある程度上げてから、そっちに一個ずつ移ってさらに窓口を広げていくっていうのがとても大事かなと思いますね。

森川 なるほど。今のアドバイスって、すごくわかりやすなと思ったんですけど、結局いいところまで行くけど辞めてしまうっていうのは、多分やりきる前から諦めるみたいな感じですかね。

三木 そうですね。

森川 やりきってないだけって言うとちょっと言葉がオーバーかもしれないですけど、やれるとこまでやってみてからでも他の事を考えるのは全然遅くないみたいなそんな感じなんですね。

三木 そうですね。本当にニーズが無いものだったら絶対PVとか増えないんですね全く。でも1PV、2PVでもいいんで上がってきてるってことは反応があるってことなんで。そうなったら本当に加速を付けて頑張りどころというか踏ん張りどころかなと思います。

森川 なるほど。

三木 はい。

森川 わかりました。今日は三木さんにお越しいただきまして、あと一歩までは行ってるけれども辞めてしまう起業家の特徴ついてお話をしていただきました。

また三木さんにお越しいただき、色々と多くの方に役立つ様な起業の情報ですとかアドバイスについて聞かせて頂ければと思いますので、三木さん今後も宜しくお願い致します。

三木 はい、こちらこそ宜しくお願いします。

森川 ありがとうございました。