売れる人は、横綱相撲。
立志財団の森川です。
今回も、那覇市からお届けしております。
今回は、特に対面でお客様とお話をする機会が多い、
セールスパーソンやコンサルタントの方に
お役に立つ内容でお届けます。
もちろん、起業や副業を考えてる方にも
お役に立つ内容です。
なぜなら、「お客様に動いてもらえるから」です。
実は、売れているセールスパーソンと、成果を出させているコンサルタントには、
「共通しているあること」があります。
あなたは、その「あること」が何か、わかりますか?
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具体例があった方がいいと思いますので、いい例と悪い例を挙げてご紹介します。
人材難に苦しむ沖縄県のあるリゾートホテルのクライアントさんが、
コンサルタントに相談しているシーンです。
【悪い例】
①お客様 「人材不足で困っています」
②コンサル「例えば、どんなシーンで?」
③お客様 「外線を受けるためのオペレーターがいます。
ただ、かかってくる外線の数に対して、人が不足していて、電話にすぐ出れないのです」
④コンサル「じゃあ、社員が不足しているなら、人材派遣会社から派遣社員を雇ってみては?」
⑤お客様 「はあ・・・・・(同意を得られない)」
なぜ、上記⑤で、お客様が、今一つの反応しかしなかったのでしょうか?
答えはカンタンで、⑤の段階で、お客様は、コンサルタントに対して、
「お前に何がわかるんだ」
「何もわからないヤツに相談した自分がまちがっていた」
と思わせてしまっているのです。
逆に、いい例をご紹介します。上記の例と比較して、④以降が変更されています。
【いい例】
①お客様 「人材不足で困っています」
②コンサル「例えば、どんなシーンで?」
③お客様 「外線を受けるためのオペレーターがいます。
ただ、かかってくる外線の数に対して、人が不足していて、電話にすぐ出れないのです」
④コンサル「それは、けっこう、頻繁にあるお話ですか?」
⑤お客様 「はい。クレームこそ起きないものの、ホテルのブランドを損ねているのは間違いありません」
⑥コンサル「なるほど。今、何か、それに対して、ご自身でしてみたい対策とか、ありますか?
もちろん、ジャストアイディアでかまいませんし、実現できるかどうかは置いておいて」
⑦お客様 「実は、人材派遣会社に相談しても、派遣する人材がいないので、
ムリって言われてしまってい て・・・」
⑧コンサル「それは困りましたね。ところで、御社の人材不足は、どの部署でも、でしょうか?」
⑨お客様 「はい。全部署、人が足りません。ただ、致命的なのは、電話のオペレーターなのです」
⑩コンサル「差し支えなければ、理由を教えて頂けますか?」
⑪お客様 「はい。電話が取れないと、ご予約のお客様を逃してしまうだけでなく、
ホテルのブランドイメージが損なわれてしまうので、二重に痛いのです」
⑫コンサル「ということは、まずは、急いで、電話オペレーターの方だけを何とかしたいのですね。
それも、人材派遣会社に頼れない現状の中で」
⑬お客様 「そうなんです」
⑭コンサル「難題ですね・・・(苦笑)
ところで、その状況の中で、こうできたらいいなと思われていることとか、ありますか?」
⑮お客様 「コールセンターだけ、外注できないかな・・・」
⑯コンサル「おッ、それいいですね!」
⑰お客様 「うん、さっそく、上司に相談してみます!」
いかがでしょうか?
いい例と悪い例の違い、わかりますでしょうか?
一言で申しますと、「顧客理解」です。
悪い例では、顧客理解に努めているようで、ほとんどやっていません。
自動販売機のように、課題が出たら、知っている知識や思い付きの中から、応える。
自分が語った知識でお客様を動かすことが、自分のステータスや力量と勘違いしています。
一方、いい例では、コンサルタントが、以下の3つのスタンスで接しています。
1:お客様が考えていることを教えてもらいたいと思っている。
それが突拍子もないことであってもOK。大切なのは、否定をしないこと。
2:お客様の中に、すでに答えそのものや、
答えに近づくヒントがある可能性が高いことを知っている。
だから、それを自覚していないお客様に自覚してもらう所まで、
「よい話相手」になっている。
具体的には「深堀」をしている。
3:最終的にお客様に成果が出るのであれば、
コンサルタントが「敢えてアドバイスをしない」という選択を取る。
何もしていないようで、実は横綱相撲だったりする。
この「顧客理解」の深さが、
お客様が「気持ちよく前向きに、動いてくれる」という結果につながります。
コンサルタントには、クライアントの成果をもたらします。
セールスパーソンには、売上という成果をもたらします。
あなたが、セールスパーソンやコンサルタントとして、お仕事をされているのであれば、
また、これから起業してご自身でお客様に貢献していくのであれば、
今回の内容が、あなたとあなたのお客様のお役に立ちましたら、幸いです。
立志財団では、あなたとあなたのお客様の成功を祈念しております。
今日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。