志ある起業家が日本を救う!

これまでは「お金をどう稼ぐか?「どのように自分は幸せになればいいのか?」といった、個人の幸せを求めていく時代でした。

しかし、これからの時代は自分の中の想いを通じ、いかに「共感」を呼び起こして「繋がっていくか?」が大切であると坂本氏は述べています。

真の共感とはなにか?繋がりとはなにか?そして、一人一人が胸に抱く“志”を共鳴させていくには、どのような取り組みをしていけばいいのでしょうか。

「志ある起業家が日本を救う!」と題し、これからの時代に必要なことを立志財団理事長である坂本憲彦氏よりお話していただきます。

 

今日も6名の方の素晴らしいプレゼンで、毎回立志プレゼンのサポートをさせてもらっていますが、この会に出る度に感銘を受けております。本当に、一人一人の個性が出ている素晴らしいプレゼンでした。

本日は年末というとことで、「2020年の豊富や、今後どのように向かっていくのか」についてお話したいと思います。

 

あなたの「想い」が共感を呼び起こす

今日も皆さんに自身の志について語って頂きましたが、“自身の志を語ってくれる人”が増えているという感覚があります。

今までの時代は、“お金をどう稼ぐか”を重視する時代の流れが強かったと思います。その流れが全て無くなったわけではありませんが、限界を感じている方が増えているのではないでしょうか?

今日ここに集まっている皆さんは特に、単純に「お金さえ儲かればいい」「自分と自分の家族だけ幸せであればいい」と思っている方では無いと思います。

今の時代の流れとして、とても大事なことは「共感」です。

もちろん、ビジネスにおいて自分が豊かになることは大事ですが、その先に「どのような人を幸せにしていきたいのか?」「どのような人を助けていきたいのか?」という自分の“想い”が非常に大事になってきます。

そしてその“想い”が“共感”になるのです。想いが相手や周りの方に届くことで、「ビジネスを一緒にやりたい、応援したい、お客様になってあなたからサービスを受けたい」という形になってくるのです。

 

未来を変えていく一人一人の力

2020年以降は、より「共感」が外せないテーマになってくると思います。

時代の流れとして、今年一年で“SDGs”をよく見るようになりました。皆さんはSDGsをご存知ですか?SDGsとは、国連が2015年に定めた17個の目標のことで、2030年までに「貧困、教育、環境、水」などの問題を解決していくという目標です。

その目的は「持続可能な社会を作っていく」ということです。今までの様に「自分たちだけが儲かればいい」という考えでいると、次の世代が大変な世の中になってしまいます。

そうではなく、自分たちの次の世代が幸せになっていけるシステムをつくろうと、国連がSDGsを定めたのです。

そのSDGsが去年2018年頃から日本でもよく言われるようになり、バッジを付ける方が増えたたり、大企業で取組みを出すことなどが多くなりました。

ただ私は、「持続可能な社会」は、最終的には「一人一人がどの様な意識をもってどの様に取り組んでいくのか」が大事になってくると思います。

大企業だけが意識して取り組んでいる一方で、自分は適当に取り組めばいいという考えではなく、これからの社会は、一人一人がどれだけ意識を持てるかということが大事です。

一人一人の力はとても小さなものですが、まずはその小さい力を持ち、力を繋げ合わせることで大きな“影響力”が出てくる。それが非常に大事だと思います。

 

「立志」から全てが始まる

今日は皆さんにそれぞれの志を語って頂き、素晴らしいなと感じました。

まだまだビジネスとしてはこれからかもしれないし、海のものとなるか山のものとなるか分からないかもしれませんが、何よりも“志の種を持つこと”が素晴らしいことだと思います。そこからしか物事はスタートしません。

やらされ感ではなく、“自分がやりたい”という想いからしか物事はスタートしないので、今日登壇した6名は新たな誕生を迎えたのではないかと思います。

私は、“誕生とは二回あるもの”だと思っています。お母さんのお腹から生まれた日が一回目の誕生で、二回目がこの今日の日、つまり“志を立てた日”というのが皆さんの二回目の誕生なのです。

まだ実感が湧いていないかもしれないし、終わったという開放感でいっぱいかもしれません。

しかし、こういった場で“自分の想いを語る”ことで、間違いなく皆さんの深層心理で大きな変化が起こっています。ぜひその想いを噛みしめながら、これから進んでいって欲しいです。

 

伝えることで連鎖していく「志」

また皆さんにお伝えたいことは、ぜひ「志や想い」を周りの方にたくさん話してほしいということです。“伝えていく”ということがとても大事で、思っているだけでは伝わりません。

残念ながらテレパシーは無いので、皆さんが何を想っていてどうしたいのかということは、自分にしか分かりません。皆さんが語ることで初めて相手が理解してくれるのです。

だから、皆さんが立志プレゼンでお話した志を、これからぜひ何千回でも、多くの人に自信を持って伝えていって欲しいです。

皆さんが様々な葛藤を乗り越えて今日伝えた想いは、本当に素晴らしいと思います。もしかしたら、今日のプレゼンに対して何か言う人がいるかもしれません。今は色々な人が色々なことを自由に言う時代なので、マイナスのことを言う人がいるかもしれません。

でもプレゼンを聞いて、喜んでくれる人や応援してくれるは必ずいます。絶対にいます。だからぜひ、今日一回発表して終わりにするのではなく、たくさん伝えて欲しいです。

それは自分が直接話す形かもしれないし、形を変えてホームページで伝えてみる、チラシで伝えてみる、文章で伝えてみるなど、様々な形で伝えていくことで、その志が広がっていくのです。

 

「善のエネルギー」は必ず心に届き、共鳴する

私が立志財団を立ち上げた時に思ったことは、「皆さんの想いをもっと世の中に広げていきたい」ということです。

皆さんには、色々な葛藤があると思います。様々な現実の問題があり、日々の生活で一杯一杯ということもあるかもしれません。

しかし私は、最終的に人の一番深いところにあるものは、「善」だと思います。つまり、プラスのエネルギーであり、善のエネルギーです。誰かを良くしたいという想いや、周りの人に幸せになってほしいという想いです。

周りの人が地獄をみて、自分だけが幸せであればいいという想いをもつ人は、特に日本で過ごして来た人の中にはあまりいないのではないかと思います。

皆さんは、そのプラスのエネルギーを持っているからこそ、それをしっかり伝えてほしい。

今日この立志プレゼンの舞台に立つことで、皆さんのエネルギーはネガティブなところからではなく、プラスのエネルギーから発せられているメッセージになったと思うので、自信を持って伝えていってほしいです。

そのプラスのエネルギーや想いが伝わっていくことで、聞いた人の中にも、「志や自分の人生の目的」が芽生えていく。この様な人が連鎖的に増えたら、とても楽しいと思うのです。

今、これだけ“共感の社会”だと言われていても、まだお金のことだけを考えるといった風潮もあるので、今日登壇した6名もそれを聞いた皆さんも、改めて“自分の志”をもっと周りの人に伝えていって欲しいです。

それは、舞台の上でなくても、一対一でもかまいません。皆さんが「どんな想いで仕事をしているのか、どんな世界をつくりたいのか」ということを語ることで、必ず共感する人が出てきます。

大事なのは“数”です。色々な人に話してみて、当然合う、合わないはあると思います。しかし、伝えることで必ず自分のことを分かってくれる人や応援してくれる人が出てくるので、たくさん伝えていってほしいです。

 

志で繋がることが、世界を変えていく!

私は2020年1月5日に、立志財団の「100年大計の発表」という事業計画の発表をします。

立志財団のテーマの一つは「繋がり」です。お互いが助け合い、自立した人同士が繋がっていくという関係です。志を持った人どうしが応援し合い、助け合っていくのです。

「志を持って強くなる」ということは、弱みを見せてはいけないということではありません。逆に、自分の志に信念があるからこそ、自分のできないことを素直に受け入れられるのです。

そして、自分のできないことは、それが得意な人や、それをやりたい人にやってもらい、関わってもらうことでお互いが繋がっていくのです。

今、立志財団には85名の仲間がいますが、この繋がりをもっと濃くしたいと思います。

お互いの想いや志を知ることで、「この人を応援できる」と気付いたり、直接応援できなくても、「あの人を紹介したい、あの人を繋げたらもっと面白いな」という形で更に濃い繋がりにしていきたいのです。

そうすると指数関数的に繋がりが増えていくので、人数が増えれば増えるほど大きくなっていきます。

だから、もっと皆さんに「志」を語ってほしい。そして周りの人の「志」を聞いてあげてほしい。人の志を聞いて、「自分に何ができるのか」を考えていってほしい。自分には能力も経験も人脈もなく、何もないから力になれないと思うかもしれませんが、そんなことはありません。必ずみなさんがお手伝いできることはあります。

私も昔はずっと自信がありませんでしたが、両親から頂いている力を受け入れることで、皆さんに貢献できるところがあることに気付いて、お手伝いをさせて頂いています。

そして私にもできないことはあります。私ができないことは、他の人にお願いして繋いでいく。そうすると皆が幸せになります。

立志財団は、「世界中の一人一人が志を実現できる社会をつくる」というのが究極の目標ですが、その実現は私一人では不可能なので、皆さんと一緒に実現したいのです。

皆さんがそれぞれの分野で、志をもって誰かを応援してほしいのです。

熊谷さんはメイクを通じて、岡崎さんはレビューを通じて、島田さんは営業と筋トレを通じて、小野さんはスピリチュアルの分野を通じて、石川さんは起業する人の支援を通じて、高橋さんはマネー&ライフプランを通じて…、この6人がいるだけでも、すごいことができます。今日来て頂いている皆さんにも一人一人に力があるので、一緒にそれぞれの志をもって誰かを応援していけたら、今の日本が更に楽しくなって、10年後20年後30年後も楽しい世の中になるのではないかと思います。

冒頭にお話ししましたが、30年後には3200万人の労働人口がいなくなるというのが、避けられない日本の現状です。この事実を踏まえたうえで、いざ立ち上がるのは誰でしょうか?ここにいる皆さんではないでしょうか。

起業の有無は関係ありません。一人一人が「自分のフィールドで何ができるのか、それを全力でできるのか、自分の命を使うに値する仕事ができるのか」ということが大事で、この想いを持って行動してくれたら嬉しいです。

それをサポートするプラットフォームとして、立志財団をこれからも運営していきます。来年から新しいサポートも充実させるなど、皆さんがより活躍できる形を考えています。

例えばコンシェルジュのサービスや、若手起業家を育成する基金をつくりたいと思っています。会費の1%を志ある若手起業家の支援に使い、若い人を育成したいと考えています。

次世代の子たちを育て、応援する流れをつくっていくことで、日本にまたひとつ大きな意義をもたらすことができると思っています。

この立志プレゼンも第一回目が2016年で、最初は想いだけの手探り状態でしたが、皆さんのおかげで更に良い会になり、支えてきてくれた方々に本当に感謝しています。人が揃ってきている中、今後も皆さんの「志」を受け止めていきたいです。

そして皆さんの「志」を「周りの人を応援する力」に変えて、一緒により良い世の中をつくっていけたら楽しいのではないかと思います!

皆で楽しんでいきましょう!

ありがとうございました!

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