資格なしの無名カウンセラーが独立開業してステップアップする方法

この記事では、

  • カウンセリングの資格に頼らず見せ方を工夫する方法
  • 実績なしのカウンセラーがやるといいお勧めの方法
  • 自身のスキルアップと将来のクライアント獲得につながる一石二鳥の方法

といったことを書いています。

カウンセラーに関わる資格はたくさんあり
「資格がなくても独立開業はできるの?」
「資格がなくてもクライアントが来てくれるか不安」
「どうしたら資格がなくてもやっていけるの?」
と資格がないことで不安に思われている方もいらっしゃるでしょう。

今回は、10年以上にわたり述べ3000人以上をカウンセリングしてきた現役の開業カウンセラー三木ヒロシさんの経験、監修のもと、資格がなくてもカウンセラーとして開業する方法をお伝えします。

ただ、資格はあったほうがいいのは最初にお伝えしておきます。

カウンセラー開業に資格不要だが取得がお勧め

海外、例えばアメリカではカウンセラーを名乗るには資格が必要で、何百時間もかけて研修を受け、カウンセラー協会の認定資格を取ります。

一方で、日本はカウンセラーとして開業をするために必須の資格はありません。

病院や学校のカウンセラーとして勤めるのであれば資格を求められる場合もありますが、開業する場合は、知識とスキルを習得していれば「私はカウンセラーです」と名乗ることができるのです。

ですが、やはり資格はあったほうが間違いなくいいと思います。

人の心を扱うわけですから、体系的に学んでおくことは重要だと思いますし、クライアントからしても資格を持っている人のほうが安心感や信用があるでしょう。

お勧めの資格などを含めたポイントはこちらに載せていますので、参考にしてみてください。

カウンセラーの独立開業で有利な資格とその活かし方

資格のないカウンセラーでも独立してやっていくには?

日本のカウンセラーは許認可が必要ないため資格がなくても開業はできます。

ですが、先ほども触れたように資格は持っていた方がいいと思います。

それでも資格はとりたくないという人もいるでしょうし、ここからお伝えする話は資格の有無に限らず頭に入れておきたい事項ですので、以下、詳しくお伝えしていきます。

資格を持っているだけではクライアントから依頼は来ないのが現実ですから、カウンセラーとして独立開業して生計を立てる上で重要な話になります。

カウンセラーの肩書きを工夫する

資格がないと看板になるものがないため見せ方に工夫が必要です。

そこで活用できるものが“肩書”です。

正式な資格ではなくても、“私は○○の専門家です”と表に出して資格のように見せることで看板にします。

例えばフラワーアレンジメントを使用して心を整えるセラピストがいます。

これは正式な資格ではありませんが、『フラワーマインドトリートメントセラピスト』として看板を出し活動をされています。

ただ“話を聞きます”では弱いため、自分のスキルや特化しているところを見つけて看板にします。

“この強みがあるからこそあなたと向き合えます”という武器を持っていることで、資格がなくても選ばれるカウンセラーになれます。

こうした見せ方の工夫は資格の有無によらず重要ですので、取り入れてみてください。

得意なことや特別なスキルがない場合は?

現在特別得意なことやスキルがないという方もいるでしょう。

ですが、たいていは自分では気づいていない武器があるはずです。

例えば、あなたが会社で人事を担当していたとします。

それであれば、仕事がらみの悩みを抱えている方に向けて、キャリアコンサルタント的な内容でカウンセリングに活かせます。

保育士をやっていたり子育てを経験したことがあるのなら、親子関係改善カウンセラーができるかもしれません。

世の中には子供との接し方に困っている親御さんはけっこういるものです。

資格は特に持っていませんが、恋愛相談カウンセラーとして活躍している女性もいます。この方はキャバクラに勤めており、男性の恋愛相談に乗っています。

どうすると女性は喜び、何をすると楽しんでくれ、どう共感するのが良いかといった内容をアドバイスしています。

  • 会社の人事担当 → キャリアコンサルティングのような形でカウンセリング
  • 保育士 → 親子関係や子育てのカウンセリング
  • キャバクラ勤務 → 男性向けの恋愛相談カウンセラー

など、他にもたくさんの切り口があります。

これは、今までの経験やスキルをもとに困っている人を助けているだけなので、資格は一切必要ないのです。

日常のあらゆることが悩みになるため、カウンセリングの内容もあらゆる方面に広がります。

ある程度リサーチは必要になりますが、一定の需要があればニッチな市場でもビジネスになり得ます。

自分の中では当たり前にやっていること、たいしたことではないと思っていることでも強みになることはあります。

自分と同等かそれ以上の知識やスキル、経験を持っている人に焦点を当てるのではなく、自分よりも経験のない人、初心者などに焦点を当ててみましょう。

あなたのやっている仕事や趣味などの活動は、他の人からしたらやったことのない活動でもあるわけですから。

ぜひあなたの日常を振り返り、自分の強みを見つけてみてください。

カウンセリング実績がない場合にはこうしてステップアップ


実績の有無というのはどうしても活動に影響してきます。何かしら依頼しようと思ったら実績のある人を選びたくなるのが普通ですから。

ただ、どんなカウンセラーでも最初から実績があるわけではありません。0から始めています。三木さんもそうでした。

では、どんな方法を使ったのか? 具体的な方法をここでお伝えします。

無料カウンセリングで実績を積む

実績もなく、クライアントもいなかったときに私がやっていたのは、無料体験カウンセリングです。

無料カウンセリングの強みやメリットは、例えばこのようなものがあります。

  • 無料でお金をいただかない分、気負いする必要がない
  • 経験が積め、本では学べないことが経験知が身につく
  • 実績として使える

一方で、無料であるがゆえのデメリットもあります。

  • 報酬には直接つながらないのでただ働きにはなる
  • 単に話したいだけの人が来る

などです。

デメリットはそこまで大きくないと思いますので、メリットについてもう少し深掘りします。

無料でお金をいただかない分、気負いする必要がない

“無料”は強いキーワードです。

無料であるがゆえに「少し話したいだけ」「カウンセリングがどんなものか体験してみたい」など、いろいろな人が来ます。

なかには真後ろから弾が飛んでくるような、教科書にまったくあてはまらない相談が来ることもあります。

「解決できなかったらどうしよう」と心配になるかもしれません。

ですが、そこは無料の特権です。お客様の期待もそこまで高くはありませんので気負いをする必要はありません。

何とか大汗をかきながら一生懸命にやっていくと、解決はしなくても熱意は伝わります。

熱意が伝わると「話してよかった」「少しスッキリしました」という言葉をもらえることもあります。

経験が積め、本では学べないことが経験知が身につく

あえて自分を苦しませ、経験をすることでそこから学ぶことができ、スキルアップの循環になります。

初めはとにかく回数を重ねてみてください。カウンセラーとしての頭の使い方が身に付いていきます。

例えば、“何を言っているのか分からなくて整理が追い付かない”という場合も、経験を重ねていくと、全部を整理する必要はないことに気づきます。

これは本を読んでも分かりません。経験をすることで初めて身に付くものなのです。

無料カウンセリングも実績として使える

無料のカウンセリングであっても実績として使えます。

最後に簡単なアンケートを取ることで、これをお客様の声としてホームページに載せることもできます(もちろん、掲載許可を得ます)。

第三者の声があることで信頼を得られます。

そして、アンケートは自分のカウンセリングの癖や強み、改善点を振り返ることにも使えます。

このようにアンケートは、顧客の声という表に出せる実績としても、自身の振り返りやスキルアップにもつながりますので、確実に実施するようにしましょう。

公共施設を使ったりオンラインでも無料カウンセリングは実施可

三木さんが駆け出しのカウンセラーだった頃は、会議室や公民館を一日借り、10:00~17:00までの時間帯で1人30分の予約枠を設けてカウンセリングをしました。

今なら会場を借りなくても、オンラインミーティングを活用すればすぐにでもできます。

顔出しせずに相談できますから、もっと気軽に活用してもらえるでしょう。

SNSやブログの発信でスキルアップと集客

調べたこと、学んだことをSNSやブログで発信することでスキルアップになり、露出することによって集客にもつながっていきます。

インプットしたことを自分の中で整理しないと、しっかりとアウトプットすることはできません。

なので、学びが深まり、知識が身に付いていきますし、アウトプットをこなせばコミュニケーションのスキルも向上します。

三木さんの場合、ブログで記事を書いていました。こちらの記事にブログからのクライアントが獲得できるようになった経緯が書かれていますので、参考にしてください。

カウンセラーの独立開業で有利な資格とその活かし方

話す言葉と比べ、書く言葉には感情が乗りにくいためドライなイメージを与えがちです。

伝えていることは正しくても、読む気にならなくなってしまうこともあります。

そこで三木さんは、言葉の選び方、つなげ方、空白の使い方、文字数といったあらゆることにこだわり伝わりやすい文章を研究しました。

何度も書いていくと文章の表現力が豊かになり、それが話し方にも活きてきます。

文章能力と話し方は密接で、文章能力がアップすると伝わりやすい話し方にもなります。

知識の増加とカウンセラーには欠かせないコミュニケーション能力の向上のためにも、SNSやブログの発信は使えます。

また、アウトプットすることで露出につながりますから、集客にも役立つようになっていきます。

ブログからのクライアントが獲得できるようになった経緯について知りたければ、こちらの記事を読んでください。

カウンセラーの独立開業で有利な資格とその活かし方

まとめ


資格がなくても、カウンセラーとして独立開業していくことは可能ではあります。

ただ、資格があったほうがいいのは確かですので、取っておくのが無難です。資格に関してはこちらにも書いています。

カウンセラーの独立開業で有利な資格とその活かし方

資格がなくても、自分の強みを活かすことで、カウンセラーとして開業していくことはできますし、肩書きを工夫することで見せ方も工夫できます。

資格の有無に限らず、誰も初めは実績はありません。無料カウンセリングから始めてステップアップしていきましょう。

無料カウンセリングにしても、人を集めなければ始まりません。そのためにも、SNSやブログの発信をしていくのがお勧めです。集客にもスキルアップにも有効です。

効果的なブログの書き方やどうやってクライアントを見つけるかなど、独立開業する上で有利なビジネスのスキルなどはこちらのセミナーで解説しています。
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