安易な単価UPが失敗に終わる、意外な盲点とは?
こんにちは。
立志財団の森川応樹です。
さて、今年一年が始まりもう1か月過ぎたころですが、
あなたの自己採点は、何点ですか?
共通しているのは、
「今年は去年よりも、もっといい一年にしたい!」
という想いではないでしょうか?
今回は、ビジネスにおいて、
そんなあなたの想いの実現に
貢献できる内容をお届けします。
お役に立ちましたら幸いです。
先日、
私も東京である飲み会に
参加させていただいたのですが、
結果から申しますと
やらかしてしまいました。
後半はあまり記憶がなく、
目撃証言によると、
相当ハメを外していたそうです。
男性5名(うち一人が私)、女性3名の
合計8名での飲み会でした。
言い訳になってしまいますが、
女性3名のテーブルに私がいて、
他の男性4名が別のテーブルでしたので、
ステキな女性3名に囲まれたら、
テンションがいつもよりも上がってしまうのは、
男性のDNAの都合上、仕方がなく。。。。。
だから、ついついお酒が進んで、
結果、ハメを外してしまうことになりました。
関係者の方々、ホント、すみません。。。
ただ、お酒が進んだのは、
それ以外にも理由があるのですが、
それが、今回のテーマになるのです。
というのも、
そのお店は、
予約しなければ入れない
都内某所の和食の郷土料理のお店なのでして、
決して安くはないお店です。
私のいる沖縄県の国際通りには、
「カクテル3杯、1,200円で」
という破格のバーがあって、
わたしもよく通わせてもらっているのですが、
その和食のお店は、そのバーとは、
真逆のお店でした。
一人分の金額たるや、
初デートのディナーで男性が負担する
二人分の総額ほどの金額、
と思っていただければ、
イメージしやすいのではないでしょうか。
幹事さんがクレジットカードで支払ったら、
さぞかし、ポイントが貯まるでしょうね、
というくらいの金額です。
そのくらいの金額がする理由は、
容易に想像がつくと思うのですが、
- こだわりぬいた食材
- 最高のタイミングで提供できる調理手順
- 料理に花を添える食器
- 配膳のたびに、思わず聞きほれる、料理の説明
などなどで、
私たちの食事の場を
楽しくおいしく演出してくれるだけではなく、
それでいて、
かしこまりすぎず、
適度にカジュアルな感じもまた、
心にくいまでの好感度を、
私たちに与えてくれました。
そりゃ、お酒も進むよね。。。。。
と今更ながら、思っております。
「二極化が進んでいる」
と、日本のビジネスシーンを指して
表現されてから、もう久しくなります。
ご存知の通り、
ここでいう「二極化」とは、
- 安価な大衆志向
- 高級志向
の二極化を示します。
今回のお店は、明らかに後者です。
実際、お店の方も言われておりました。
「大衆志向」と「高級志向」、
どちらを選ぶのかは、
教科書通りの正解はありませんが、
最近の傾向として
「高級志向を選ぶ」
ということが、成功のための選択だと
言われる傾向にあるようです。
確かに、
- 客単価が高い
- 選ばれるお店になりやすい
という点では、
成功しやすいと言えるのですが、
実は、
この選択の経緯には、
意外に見落とされがちな
「ある盲点」があるのです。
この「ある盲点」を見落としてしまっていると、
「高級志向」を選ぼうが、
「大衆志向」を選ぼうが、
いずれにしても、
高確率で失敗するそうです。
その意外な「ある盲点」とは・・・
「自分が、どのビジネスを通して、何をしたいのか?」
ということを、
選択の判断の出発点としているということです。
そのお店の方の言葉で、
(そして、数少ない記憶の中で)
今での心に残っている言葉の一つに
「文化の継承」
という言葉がありました。
高級素材を使うのは、
客単価を高くしたいからではなく、
値が張ってでも、
選び抜いた食材を使わないと、
郷土料理の本当の魅力が伝わらないからです。
今に伝わる郷土料理は
昔からその土地の人々の生活を
支えて続けてきただけでなく、
長く歴史の風雪を耐え忍んで
今なお存在するのですから、
そこには、それ相応の良さがあるわけです。
そんな、郷土料理の本当の良さを伝えるためには、
少なくはない人数の方に
受け入れられないであろうことは覚悟の上で、
こだわるものには
徹底的にこだわっていらっしゃるそうです。
飲食店向けのコンサルタントの方々がされる
アドバイスの一つに
「提供する料理の単価を上げる」
「高額な料理を作る」
というアドバイスがトレンドのようです。
あなたもお聞きになったこと、
あるかもしれませんね。
それによって、
「繁盛店の仲間入りができる」
という趣旨のアドバイスのようですが、
形にとらわれてしまい
安易に値上げをすると、
繁盛店にはいつまで経ってもなれません。
逆に、
那覇市の国際通りには、
「大衆志向」のお店もたくさんありまして、
例えば、上記で少し触れた
「カクテル3杯で、1,200円」
のバーなどは、
国際通りでも18年も続いています。
飲食店が鎬を削る国際通りにあって、
10年持つのは、司法試験よりも難しいとすら
言われます。
その中で、そんな「大衆志向」でも
長く続くのは、
多くの常連に愛されているからでして、
それは、
ただ安いから、
ではなく、
「おいしいカクテルを
大切にしたいお客さんに
気軽に楽しんでもらいたい」
というマスターの経営判断が
常連の心をつかんでいるのです。
「大衆志向」も「高級志向」も
それ自体が、ビジネスの正解なのでは
ありません。
「そのビジネスで何をしたいのか?」
「お客様に、何を提供したいのか?」
という想いから、判断することが、
成功のためのはじめの一歩です。
その結果、
「大衆志向」であっても、
「高級志向」であっても、
楽しませてもらえるお酒に酔いしれるのは、
アルコールのせいだけではなく、
経営者の心意気に、
私たちが酔いしれるのではないでしょうか?
その結果、お酒がついつい進んで
結果的に、東京でも沖縄でも、
少なからず、やらかしてしまうのは、
仕方がないよね~~
多めに見てもらえたらな~~
と、
いつもお酒を飲んだ翌日に反省している
今日この頃です。
今年の年末には、去年以上の採点ができるように、
今一度、あなたのビジネスにおける
「そのビジネスで何をしたいのか?」
「お客様に、何を提供したいのか?」
という、あなたの想いを思い出してみては
いかがでしょうか?
今回の内容がお役に立ちましたら幸いです。
今日も最後まで読んでくださいまして
ありがとうございました。