【長井慎コラム】「たった3分の動画」で75,000人の見込み顧客を集めた起業の方法

こんにちは。
立志財団の長井慎です。

最近コンサルで
新規事業のご相談や新しく始めるイベントのご相談を受けます。

皆さんからよくお聞きするのが

「もう少し準備してから…」という言葉です。

もちろん準備することも重要ですが、

今進んでいる道が
自分の思ってた道じゃないこともよくあります。

どうすれば、先が見えない状況で
予測を立てていくことができるのでしょうか?

完璧に準備してから動く人ほど、  実は失敗しやすい理由

少し衝撃的なデータがあります。

アメリカの調査会社CB Insightsが、
111社の失敗したスタートアップを
徹底分析した結果——

失敗理由の上位は、こうでした。

 1位:資金の枯渇(38%)
 2位:市場にニーズがなかった(35%)
 3位:競争に負けた(20%)
 位:ビジネスモデルの欠点(19%)

注目すべきは2位です。

つまり、
時間とお金をかけて
「完璧な商品」を作ったのに、
そもそもお客さんが
求めていなかった。

これが、
失敗企業の3社に1社以上で
起きていた現実です。

これは大企業に限った話ではありません。

個人事業主や中小企業でも、
この落とし穴にハマるケースは
非常に多いのです。

では、どうすればいいのか?

答えはシンプルです。

「まず、小さく試す」ことです。

銃弾を撃ってから、大砲を撃て

世界的ベストセラー
『ビジョナリー・カンパニー4』
(ジム・コリンズ著)に、
こんな有名な比喩があります。

——あなたは海上にいます。
敵の船が迫ってくる。
しかし、火薬の残りはわずか。

全ての火薬を大砲に込めて、
一発撃った。

…大きく外れた。

火薬はもう残っていない。

でも、もし最初に
少量の火薬で「銃弾」を撃っていたら?

一発目、40度ズレ。
二発目、30度ズレ。
三発目、10度ズレ。
そして四発目——命中。

方向が定まったところで、
残りの火薬を大砲に込めて、ドカン。

敵船は沈み、生き残ることができます。

ここで言う「銃弾」とは、
低コスト・低リスクの小さな実験のこと。

「大砲」とは、
本格的な投資や事業拡大のことです。

つまり、成功する人は
いきなり大勝負に出るのではなく、

小さく試す → 方向性を確認する → 一気に勝負する

この順番を守っているのです。

Dropboxは「たった3分の動画」で75,000人を集めた

実際にある、
有名な成功事例をご紹介します。

世界中で7億人以上が利用するクラウドサービス
「Dropbox」

Web上にファイルを保存して、
様々なPCやスマホで共有できるサービスです。

創業者のドリュー・ヒューストンは、
2007年、ボストンからニューヨークへ向かうバスの中で、
自宅にUSBドライブを忘れていたことに気づき、
ファイルにアクセスできないことを不便に感じました。

その経験から、
「Dropbox」を思いつきました。

普通なら、
「まずみんなが使いたくなるような完璧な製品を作ろう」
と考えますよね。

しかし、彼実際に彼がやったのは、
「3分間のデモ動画を1本作ったこと」です。

製品はまだ完成していません。
動画で「こう動きます」と
見せただけでした。

結果——

ベータ版の登録者は
一夜にして5,000人から75,000人に急増。

製品を作る前に、
「これは世の中に求められている」
という自信を手に入れたのです。

ヒューストンは後にこう語っています。

「何十万人もの人がウェブサイトに集まりました。
ベータ版の待機リストは文字通り一夜にして5,000人から75,000人にまで増えました。
本当に驚きました。」

彼はまさに、
「銃弾」を撃ってから
「大砲」を撃ったのです。

小さく試す」で手に入る3つのもの

「小さく試す」ことで、
具体的に何が得られるのか?

大きく3つあります。

【①「実現できるか?」がわかる】

頭の中では最高のアイデアでも、
実際にやってみると
「コストが合わない」
「想定より手間がかかる」
ということは山ほどあります。

小さく試すことで、
こうした問題を「早い段階」で発見できます。

【②「本当に欲しい人がいるか?」がわかる】

先ほどのCB Insightsの調査でも明らかなように、
最大の失敗原因は
「そもそもニーズがなかった」こと。

小さく試して、
実際のお客さんの反応を見ることで、
「作ったけど売れない」という
最悪の事態を防げます。

【③「理想の形」が見えてくる】

最初から100点を目指す必要はありません。

まず60点で世に出してみる。
お客さんの声を聞く。
改善して、また出す。

このサイクルを回すほうが、
結果として「理想の商品・サービス」に
たどり着くスピードは圧倒的に速くなります。

今日からできる「銃弾」の撃ち方

「小さく試すのが大事なのはわかった。
 でも、具体的に何をすればいい?」

たとえば——

・新サービスを考えているなら
 → まず知人5人に
「こんなサービスがあったら使う?」と聞いてみる

・新商品を考えているなら
 → SNSで
「こんな商品、興味ありますか?」と投げかけてみる

・新しい集客方法を試したいなら
 → まず小さな予算で、1週間だけテストしてみる

大事なのは、
「完璧に仕上げてから世に出す」ではなく、

「反応を見てから、本気を出す」

ということ。

「銃弾を撃ってから、大砲を撃つ。」

この順番を意識するだけで、
ビジネスの成功確率は
大きく変わるはずです。

最後に

あなたが今、
「やってみたいけど躊躇していること」は
ありますか?

もしあれば、
立志財団が「最初の銃弾」を一緒に考える
お手伝いができるかもしれません。
弾を撃つのに

完璧な準備は要りません。

「ちょっと聞いてみる」
「ちょっと試してみる」

それだけで十分です。

今日、たった1つだけ
小さな一歩を踏み出してみてください。