教えてもできないのはなぜ?

営業コーチの石川です。

私はコーチングを約40年研究していますが、今回は教えるということに関して、知っておいていただきたいことがあります。

私は、小さい頃から大人の話すことに対して「この人わかりにくい」なんて思っていた子供だったのですが、当時の大人とは殆ど学校の先生でした。

授業がわかりにくい先生っていましたよね?そんな先生に対して私は「もっとこうやって話せば良いのに」と、思っていました。生意気な子供だったと自分でも思いますが、私はこの頃から「わかりやすくする」ということが癖になっていたのです。

何かを教える先生って、世の中にたくさんいますが、営業の世界ではトップセールス経験者が殆ど先生になっています。
もちろんその先生は素晴らしい実績をお持ちですが、残念ながら教えてもできるようになる生徒は少ないのが現状です。

なぜできないのかというと、トップ営業だった人たちは自分の感覚で仕事をしていた人ばかりなので、売れない営業マンの感覚がわかっていません。ですから、自分の感覚で教えてしまうので、教わる方は理解できないのです。

人は教えればできるようになると思ってしまうのは、学校教育の影響が大きいと思いますが、教えることではなく、気付かせることが重要だと思うのです。