好きなことに蓋をしない 自分の気持ちに正直に生きることで理想の未来を実現 篠原千賀子氏

立志財団会員ロング・インタビューでは、会員の志やビジネスのストーリーをご紹介していきます。

今回は、東京ヴェルディビーチサッカーチーム ゼネラルマネージャーの篠原千賀子 (しのはらちかこ)さんです。篠原さんは好きなことに正直になることで、もともとは趣味だったビーチサッカーをお仕事にされて活躍されています。自分の好きという想いを原動力に動いたことで、大きな結果に繋がった、そのストーリーを伺いました。

スタートは“得意”を仕事に

−立志財団に入る前はどのような状況でしたか?
篠原:もともとは会社員で、立志財団の前に、坂本先生もいたBCUという起業塾に入っていました。その起業塾で起業をして、HP制作やWEB制作などをやっていました。

会社員の仕事がイラストレーターやフォトショップを使ったチラシ・パンフレットの制作でしたので、起業してからも得意な分野の、IT系、クリエイティブ系を仕事にしていたというところです。

坂本先生が独立をされて、ナレッジアクションという会社を作り、その後立志財団を設立されたときに、私も立ち上げから関わらせてもらいました。そして、立志財団では立ち上げスタッフであるとともに坂本立志塾1期生として入りました。

“得意”と“好き”は違う

―立志財団に入会してどのような変化がありましたか?
篠原:坂本立志塾で自分のやりたいことなどを深堀して考えたときに、HP制作やIT系は好きなこととはちょっと違う、ということに気付きました。得意というところでずっとやってきましたが、一生涯続けたいことではなかったんですね。

坂本立志塾で学んで、やりたいことに蓋をしてはいけないと思ったんですよね。仕事なので、お金を稼がなければいけないということももちろんありますが、稼げることばかりやるのではなくて、自分に正直になって良いんだなと思えたんです。

そして、結果的に伸びたのは、ウェルスダイナミックスの強み発見インストラクターとビーチサッカーです。
ウェルスダイナミックスは、もともと占いやタイプ診断に興味があっったことがきっかけではじめ、ビーチサッカーの方は好きでやっていたいわゆる趣味でした。 

ビジネスでありライフワーク

篠原:ウェルスダイナミックスは、自分の強みや才能がどこにあるのかを明確にして、それをビジネス的に結果を出すためにどう活かすかといったタイプを診断するものです。

私は人前に出て話をすることが苦手で、ずっとネックになっていました。でも、ウェルスダイナミックスでそれが自分の適材適所じゃないなということを理解できて、裏方でもいいんだと気づけた時に救われました。

なので、私と同じように悩んでいる多くの人に伝えたいなと思って、ビジネスとしてはじめました。お金を稼ぎたいとかではなくて、喜んでいただけることが私もうれしいので、みんなに伝えたいからやっているという、ライフワークになっていますね。

“好き”が大きな結果へ繋がる

篠原:ビーチサッカーが伸びたのは「真志命の解放」がきっかけです。

4人の子供を苦労して育ててくれたというところで、母をもっともっと喜ばせたいという想いが出てきたんです。その時に、子供の頃、オリンピック選手になりたいと思っていたことを思い出しました。そしたら、母が喜んでくれるんじゃないかなという単純な願望だったんですけれど。

これからオリンピック選手にはなれないけれど、そういうスポーツに何か関わりたいと思いました。そんな時に、東京ヴェルディビーチサッカーチームの立ち上げの話が舞い込んできました。以前から遊びとしてはずっと関わっていましたが、そのご縁でチームのHPを作ることから仕事としての関わりが始まりました。

当然ながら設立当時はお金を稼げるとは全く思っていませんでたし、ボランティアからのスタートでした。1年目はWEB更新スタッフとして携わりましたが、チームのGMが半年でいなくなってしまい、そこで私がGM的な立ち位置を請け負うことになりました。

そこからスポンサー営業やチームの運営の方に入って、軌道にのるまで2年くらいかかりました。3年目にして大口のスポンサーさんが3社ほどつき、そこからチームとして勢いがつきました。

最初の2年を耐えたのが良かったのかなと思います。自分が収入を得られなくても、好きだから全然苦にならずにずっと活動を続けられたので、それが結果に表れたのかなと思います。

スポンサーさんを探す時にも、お金の話はしていません。練習ができる場所を貸してほしいとか、無理のないお願いから入っているんです。そこから私たちが真摯に活動している様子を見て、スポンサーさんが資金提供してくれることになりました。これも本当にサッカーが好きだからこそ。

お金ではなくて、まずはサッカーができる環境を整えてチームが活動できるようになることを一番に考えていった結果です。好きなことを突き詰めて一つ一つやっていった先に資金も繋がっていったというところですね。

繰り返すことで真志命を落とし込む

―立志財団ではどのような取り組みをされましたか?
篠原:学びが大きかったのは、真志命の深堀の部分と、百年大計のところですね。

私は坂本立志塾を修了した後も、サポートスタッフとして17期くらいまでずっと参加していたので、繰り返し坂本立志塾のコンテンツに関わって学ばせてもらいました。

自分のフェーズが変わる毎に学ぶところは変わっていくので、他の方の発表を聞きながら、自分の時はどうだったかなとか、もう1回見直したりとか、それを17期分やりました。

繰り返すことで真志命をしっかり自分の中で落とし込めたというところが結果に繋がっていると思います。

いろんな人と関わると周りからの意見でブレてきますが、そもそも自分がどうしたかったのかなというところですよね。私の真志命は「すべての人を自由に導く」で、今やっているいろいろなところの根本がそこだなというところに立ち返ることができています。    

自分の進むべき道を見つける居場所

―どのような方に立志財団をおすすめしたいですか?
篠原:これから独立起業したいと思っている方や、既に経営をしていてバリバリやっている方はもちろんですが、サラリーマン、OLの方でも、自分の生き方に迷っている方は、ぜひ立志財団に関わっていただけたらと思います。

独立しなければいけないということではないので、会社員のままでも、まずはありのままの自分を認めて、自分が進むべき道を見つけるというところです。

それを活かしていける場所が立志財団で、いろいろな方の居場所になるのかなと思います。

好きなことに正直に生きる

―皆さんにメッセージをお願いします
篠原:好きなことに正直に生きていけば、結果も出るし、理想の未来も待ってますよと伝えたいですね。

スポーツビジネスがいいよとか、そういうことを勧めたいわけではなくて、損得勘定ではないところで迷わず突き進んでいいんだよということです。

好きなことで仕事をしていると、途中で辞めてしまう人が多いんですよね。趣味だからやめようみたいな。

もちろん稼げるところをやめてくださいというのはまた違う話で、稼ぐところでは稼いでいただいて、それをやりながら、ライフワークを出来ればいいのかなと思います。

そして後々、ライフワークだけになれば一番幸せなのかなと思います