起業塾に入って転職に成功した話 | 会員インタビュアーの体験談

「起業が人生の目的じゃないからね。おめでとう!」

これは、経営者・起業を志す人たちが集う立志財団に入り、そして転職を機に卒業することとなった私に代表の坂本憲彦氏がかけてくださった言葉です。

今回は、立志財団で会員インタビューを担当させていただいた私の体験談を僭越ながら記事にいたします。

今の仕事が嫌で起業を考えている方、何をするか迷われている方の一助となれば幸いです。

追い詰められると良くも悪くも大胆になる

2年前の私は当時勤めていた会社で営業の成績が落ち込み、早朝4時に高速道路で衝突する悪夢で目を醒ます日々を過ごしていた。結局、次の職場が決まる前から退職を告げた。

その背中を押したのが「ネットワークビジネス」である。身近な人間から勧誘をされていたのだ。SNSでよく見かける、ブランド品を買い漁りプール付きホテルでバカンスをする(風の)写真のソレ。

お察しの通り、この選択はアホだ。

ネットワークビジネスの仕組み云々ではなく、安易な儲け話に乗ってしまう事がアホだ。追い詰められている時はそれほど思考が鈍ると身をもって知り恐ろしくなる。もしくは単純にアホなだけだ。たぶんこっちだ。

退職日が近づくにつれ、徐々に冷静になる。「これアホやないか」と。しかし、ネットワークビジネスを辞めるにしても次の仕事は決まっていない。適当に探してもまた失敗するイメージしかない。向いていることもわからない。

二段構えで勝手に追い詰められている有様。とにかく糸口が欲しくて本屋に行った。都合のいい本に縋ろうなんてこれまた安易な…と思うかもしれないけれど、そこは二段構えで多少は冷静になっていた。

安易な儲け話はナシ。その基準で物色していた中で見つけたのが、坂本憲彦氏著「6つの不安がなくなれば あなたの起業は絶対成功する」だった。選んだポイントとしては次の3つ。

・自分のやりたいこと(自分軸)を基準にする点

・顧客のニーズ(市場軸)も後からじっくり考える点

・やりたいことを見つけるところから始められる点

「自分のやりたいこと」を見つけられれば起業にしろ転職にしろ長く続けられることに向かえる。かつ、拝金主義でもなく正しくニーズを踏まえた勉強ができる。

何より、自分で選んだことならダメならダメで後腐れがない。著者である坂本憲彦氏の主催する立志財団が、志をベースにしたコミュニティであることが決め手だった。

この本を通じて私はネットワークビジネスを辞め、立志財団の説明会を受けることにしたのであった。ここまでを振り返って言いたいのはこういうことである。

「次を決めてから辞めるに越したことはない」

実践のチャンスがある有り難み

かくして、派遣社員として働きながら立志財団に通うこととなった。しかし、既にやりたいことが決まっている方、スタートしているビジネスがある方達の傍らでまだ何をするかも定まらない私。

過去の経験を振り返りながら、あーでもないこーでもないと試行錯誤の日々。そんな中、ひょんなことでお声をかけていただいた。プレゼン動画の書き起こしの仕事である。

幸い文章を整えることは苦でなかったので、あくせくと取り組んだ。その甲斐あってか、ありがたいことにインタビュー記事の作成も任せていただくことに。インタビューは10分程度でいいと言われたが、それではつまらないので1時間かけて行った。

後に、とある編集者の方が言っていたことを思い出した。

「頼まれてもいないのに、こだわって仕上げてしまうなら天職だよ」

本当にそうなのかはわからないけれど、少なくとも自分でこだわりを持てるならこの方向性を足がかりにしてみよう。そう思うことにした。実際、インタビュー記事を作る時間は今まで模索した中で一番没頭できるものだった。

私がライティングという役割を見つけられたのはラッキーでしかない。しかし、手を挙げた人に実践のチャンスがあるのは立志財団の大きな魅力だと思う。

新しいことをやりたいと思っても、個人で請け負うには実績が指標になるからだ。ココナラやランサーズで探すにしても、あなたも実績がある人に頼みたいと思うはず。

その一歩目を作るチャンスがある環境は貴重で、本当に感謝しかない。立志財団が実績よりもやる気を買ってくれるのは、ひとえに志をベースに集ったコミュニティであるからに他ならない。

起業が人生の目的ではない

結局、私は転職という選択を取ることにした。それは性質的に向いていないと生活の中で実感してしまったからだ。とどのつまり、安定思考なのだ。個人や自分の組織で食っていく野心よりも、会社員としてのキャリアに軸足を戻した。

とはいえ、自分のやりたいことを見つけて仕事にするという当初の目的は達成しなければ。それにこの2年間をもって転職活動をするからには、得られた経験の方向性をつなげなければ企業にも説得力がない。

そんな思いで転職活動を行い、幸いにも書くことを職務とした企業に正社員としてご縁を得られた。結果的に起業は諦めたが、立志財団での経験のおかげで転職として自分の納得する方向に向かえた。

もちろん過去に社会人経験があるので、これからも大変なことや理不尽なこともあるのは承知している。それでも、フリーで仕事を受けたことの有り難み、お金をいただく重みを肝に銘じるかどうかで企業での働き方もまた違うと思う。

立志財団は志をベースに集まったコミュニティだ。自分の志をスタートラインに進みたい道を進むことを目的としている。その方法として起業・経営者という選択肢があるということだ。

それは、最初に紹介した坂本憲彦氏にかけていただいた「起業が人生の目的じゃないからね。おめでとう!」という言葉に象徴されると思う。

「人生万事塞翁が馬」なんて大層なことを言えた立場ではないが、少なくとも実際に経験した上で片方を辞め、そこから今の自分が納得できる方向に進めたのは本当によかった。

きっと歳を重ねる中で、自分やりたい方向の振れ幅も収束し定まってくるのだと信じたい。それも常にチャレンジを重ねないとわからない。

起業に向いているとか、いないとか

未熟な私の拙い体験談をここまで読んでいただきありがとうございました。

仕事が嫌で辞めたいと嘆いている人に、必ずしも起業をした方がいいと私は強く言いません。今となっても「次を決めてから辞めるに越したことはない」と思います。ですが、そう言っていられないほど追い詰められてしまうのもわかります。

「それをせずにはいられない」、そんな志に出会えたならとても尊いものです。同時に、天秤にかける生活や安定性のどれも否定すべきものではないと思います。

立志財団は志をベースに集まったコミュニティです。何をどこまでやりたいか = 志のベクトルは十人十色で、それぞれの思う幸福や人生の定義で変わってきます。私のケースのように別の形で進んでいく人もいれば、経営者として更に花開かれる人もたくさんいらっしゃいます。

起業に向いている / 向いていないというのは、それぞれの目指す暮らしや価値観に照らし合わせて感じればいいのでしょう。

それらを踏まえて、立志財団にはゼロから自分に向き合い、かつチャレンジする門が開かれています。自分で仕事をしてみたい、けど何をしたらいいかわからない人にとって一つの答え合わせとなる場所になると思います。