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経営理念の作り方

 2017/10/15 THE MISSION CHANNEL
この記事は約 8 分で読めます。 540 Views

【はじめに】

こんにちは、坂本です。
今日は、経営理念の作り方について、お話をします。
作り方の前に、【経営理念とは?】【経営理念の活用方法】【経営理念の基本的な型】について、
理解を深めていただき、それから、実際の 【経営理念の作り方】について、お話させていただきます。

【経営理念とは?】

●会社の存在目的

会社を創るにあたり、経営理念は一番大事なところになります。何のために会社をやっていくのか、そもそもの存在目的になります。
会社はなぜ存在しているのか、と問われると、お金を稼ぐためだという方が多いと思いますが、本来の会社というものは、理念を実現するために存在しています。ピータードラッカーは、「会社は利益を生み出すものではなくて、理念を実現するためであり、そして利益というものは、理念を実現するための必要なコストである」と言ってます。

●会社の方針を決める上で大切な経営理念

経営理念に基づいて、どういう事業をしていくのかが決まり、それからどういう計画でやっていくのか、3年計画、5年計画になっていきます。そこから具体的な3カ月、半年の実行計画に落としていき、日常の行動につながっていきます。
経営理念自体は、大きな会社の方針を決めるということで大事なものですし、この経営理念が定まっていないと、会社の戦略は場当たり的なものになってしまいます。時代が変わっても、会社には変えてもいい部分と、変えてはいけない部分があります。その変えてはいけない部分を明文化したものが、経営理念となります。

●経営理念は社長の理念とつながっていなければならない

会社に関わる全ての人の思いを集約したものが経営理念になりますが、一番影響が大きいのは社長個人の思いです。社長個人が何を成したいのか、何に命を使っていくのか、ということが分かっていないといけません。社長の使命と会社の理念がつながっていないと、会社としての一体感がなくなりますので、社長の個人的な思いを明確にすることが大事になります。

●おわりに

社長の思いが自分の中だけにあっても、伝わっていきませんので、やはりそれを言葉にしていく必要があります。社員はそれに基づいて、意思決定をしたり計画を考えていったりしますので、できるだけ正確な言葉にして表していってほしいと思います。

【経営理念の活用方法】

次に、『経営理念の活用方法』についてお話をします。

●経営理念は実行しなければならない

経営理念をつくって終わり、という会社が非常に多いです。経営理念は、決して絵空事ではなく、実行に移していかなければなりません。実行に移さないと、時間をかけて経営理念をつくる意味がありません。
経営理念は、社長と社員の意識を統一させるためにつくります。経営理念という共通の考え方を持つことにより、意識がそろい、社員が社長の判断をあおがなくても、経営理念をもとに判断できるようになります。

●どうやって浸透させていくか

つくった経営理念をどのように浸透させていくのかには、いくつかの方法があります。毎朝唱和するとか、クレドという名刺カードみたいなものをつくったりします。私が、スターバックスのもと役員の方に言われたのが、経営理念の浸透までに3年ぐらいかかるということでした。まずは設計者自身が何度も唱えるということ。さらにみんなで話し合って、議論を深めていきます。例えば「お客さんに対して、最高のサービスを届ける」というような行動指針の一文があるとしたら、社員それぞれにとって、自分の考える「最高のサービス」とは何か、ということについて勉強会で話し合います。

●ありとあらゆる手段を使って浸透させる

浸透させるのは、とても大変なことなので、いろいろな手段を使います。経営理念を名刺に入れたり、電話をとるときに経営理念を言ってから社名を答えたりします。経営コンサルタントのフクシマ先生は、経営理念の浸透に関してはありとあらゆる手段を使いなさい、とおっしゃっています。トイレットペーパーに印刷したり、手帳に書いたり、玄関に飾るなどです。
さらに人事評価に組み入れる、ということも大事になってきます。経営理念に基づいた行動ができているか、ということを社員の評価に入れます。業績の評価だけではなく、経営理念を遵守できているか、会社が求めている人物像にあっているかどうかを評価します。経営理念を浸透させるためには、人事評価と組み合わせていくのが非常に有効な方法です。
経営理念は常に進化していくものです。会社の成長とともに、経営理念も成長しますので、変化させていくことも大事です。

●おわりに

経営理念をつくったからといって、すぐに浸透するわけではないので、3年ぐらいを目安に浸透させる努力をする、そして経営理念に基づいて意思決定をするという癖をつけていくこと、さらに人事評価と組み合わせるということをやってみてください。

【経営理念の基本的な型】

次に『経営理念の基本的な型』についてお話します。
経営理念をゼロから考えようとすると結構大変だったりします。基本的な型がありますので、それを紹介したいと思います。

●ミッション

一つ目が使命や存在意義、英語でいうとミッションというところで、これが経営理念と呼ばれているものです。会社によっては、これを志といったり、社是といったりします。根幹となる考え方です。経営理念には使命が一番上にある、そこから具体的なものに落とされていきます。ここの言葉はシンプルなほうが、人に伝わりやすいです。例えばソフトバンクだと、「情報革命で人々を幸せに」という言葉です。スターバックスだと「感動体験と提供して人々の日常に潤いを与える」です。自社が何をやっていくのか、ということを一番シンプルに端的に表現したものとなります。既に経営理念がある方は、一言で自社のことを表現できているかどうかを、確認していただけたらと思います。

●バリュー

二つ目は信念、価値観、バリューになります。会社の中で大切にしている価値観。例えば従業員に優しくする、商品にこだわる、感謝や貢献を大事にする、などです。自分たちが会社の中で大事にしている価値観を、明記しておくことです。暗黙の了解で分かるだろう、と思っていると、なかなか伝わりません。どんな価値観を大事にしているのかを、明文化しておきます。あまり数が多いと大変ですので、4-6個ぐらいが適切かと思います。価値観ですので、一言で表したほうが分かりやすいです。例えば、成長、発展、進化など、できるだけ短くシンプルなほうがいいです。

●行動指針

三つ目は行動指針、行動規範です。ミッションや価値観は抽象的ですので、それを具体的に落としたものが、行動指針になります。例えば、お客様に対してこのように接していきます、このような商品をお届けします、など、これを見た社員がこの通りに行動できるというものです。この会社がどのような経営を行っていくのか、という社員に対するスタンスと、お客様に対してどのようなスタンスで取り組むのか。あとは商品に対するスタンス、地域に対するスタンス、そして利益に対するスタンス。大きく分けて5項目になります。このうちの、2、3項目でも構いませんが、5項目あったほうが、会社の全体像をバランスよく示すことができます。

●ビジョン

四つ目は目指す姿、ビジョンです。自分たちのなりたい姿。こんな社会をつくっていきたい、というビジョンが非常に大事になります。ビジョンについては、直近よりも5年後、10年後の目標を掲げます。このビジョンがあるからこそ、みんながそこに向かっていくことができます。どういう思いがあるのかを、社員にいろいろ聞いてつくっていくことが大事です。

【経営理念の作り方】

最後の章です。ここでは、『経営理念の作り方』についてお話します。

●社長の理念、それから会社の理念

会社というのは、社長がどのような意思決定を行うかによって、経営が左右されますので、社長個人のミッションが大事になってきます。経営理念の前に、まずは社長自身が、どんな会社にしていきたいのか、どんな人生を歩んでいきたいのか、成長していきたいのか、というところを明確にしてください。それができたら、会社の理念を作ります。

●社員の意見を聞く

会社の理念を作る場合、内部の方々にも聞いてほしいと思います。経営幹部の方、社員の方が、自分の会社をどういうふうにしたいのか、これについてヒアリングしてください。皆さん、自分の会社にいろいろな思いを持っています。アンケートでもいいですし、経営幹部であれば、合宿のような形で意見を出し合って、それを統合していきます。統合するのは社長の役割になります。
会社をやっていくと、従業員、協力会社、株主など、関係者がいろいろ出てきますが、その方々に何が提供できるのか、と考えていきます。皆さんの意見を聞いて、社長が決めて、まずは運用してみてください。そこで変更が出てくれば、変更してください。

●一度に作ろうとせず、運営しながら修正していく

まずは社長個人の使命を明確にして、会社内部の皆さんの意見を吸い上げて、関わる人が全て価値を得られるような経営理念をつくっていき、そしてそれを使いながら、さらに修正してブラッシュアップしていきます。
社員から思いを引き出していくと、大きな方向性が見えてきます。思いは言葉がないので、あやふやなところがありますが、それを言語化していくことで明確になっていきます。共通の価値観、共通の未来像が見えてきたところで、経営理念を作っていくと、大体の方向性が出てきます。

●おわりに

最終決定は社長の直感になりますが、社員の意見を吸い上げていれば、大きくぶれることはありませんので、あとは1年に1回見直して修正していけばよいかと思います。

【まとめ】

いかがでしたでしょうか?

冒頭にも伝えましたが、経営理念は会社にとって、非常に重要なものです。

ただ、作るのではなく、
【経営理念とは?】【経営理念の活用方法】【経営理念の基本的な型】がわかった上で
本当の自分の使命にあったを作ってみてくださいね。

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執筆者紹介 執筆者一覧

坂本 憲彦

坂本 憲彦

プロフィール

【坂本憲彦のミッション】
「私の人生の目的は、
すべての人を真に導くことである」

ビジネストレーナー。
株式会社ナレッジアクション代表取締役。
坂本立志塾代表。

1975年和歌山県生まれ。
下関市立大学を卒業後、西日本シティ銀行に勤務。
6年間、法人・個人向けの融資・営業業務に携わる。
30歳のときに、子供の頃の夢だった起業をするために、
一念発起して東京に上京。

まったくのゼロの状態から、不動産教育事業、ビジネススクール事業、
能力開発講座、飲食業など複数の事業を立ち上げ、
グループ会社を含め最大年商5億円、スタッフ30名(外部委託を含む)を達成する。

また、スピーカーとして、起業家・経営者向けのセミナー・講演を300回以上行う。

77業種、2000名以上の起業家・経営者の方にコンサルティングを行い、成功に導いている。

2013年よりフジサンケイビジネスアイ (日本工業新聞社)が主催する
中小企業支援団体のイノベーションズアイで支援機関として活動する。

2017年に出版予定。
また、志をもった人同士がつながり新たなビジネスを生み出していく団体、
立志財団をこの秋に設立予定。

立志財団 設立準備委員会公式サイト
http://risshi-entre.org

●執筆活動:フジサンケイビジネスアイにコラムを連載「新時代の働き方」など

●講演実績:木更津商工会議所、富士ゼロックス、倫理法人会、アリコジャパンなど

●影響を受けた文献・講座・考え方
「感奮語録」行徳哲男
「松下幸之助経営塾」PHP出版
「究極の経営者養成講座」福島正伸
「真我開発講座」佐藤康行
「Date With Destiny」アンソニー・ロビンズ
「シンプル・プレゼン」ガー・レイノルズ
「THE NEW STRATEGY of jay Abraham」ジェイ・エイブラハム
「BCUビジネスクリエイターユニバーシティ」高城永地・野口洋一
「理想の職場デザイナー養成塾」原田隆史
「7つの習慣」フランクリン・コビー
「原則中心」ジェームス・スキナー
「元型心理学」エドウィン・コパード
「バースデイ・サイエンス」佐奈由紀子
「whyから始めよう」サイモン・シネック
「新30年ビジョン」孫正義
「ザ・ゴール」エリヤフ・ゴールドラット
「すごい会議」大橋禅太郎
「鳥貴族「280円均一」の経営哲学」大倉忠司
「勝ち組の人材マネジメント」毛利英昭
「経営計画は1冊の手帳にまとめなさい」小山昇
「スターバックスを世界一にするために守り続けてきた大切な原則」ハワード・ビーハー
「正負の法則」ジョン・F・ディマティーニ
「ビジョナリー・カンパニー2・4」ジム・コリンズ
「こころを磨く言葉」安岡正篤

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