一生もののライフワーク 『夢を語り合う文化を世の中に作る』 田中歩氏

立志財団会員ロング・インタビューでは、会員の志やビジネスのストーリーをご紹介していきます。

今回は、夢ラボコミュニティを主催されている田中歩 (たなかあゆむ)さんです。
田中さんは“夢”をテーマにしたコミュニティを主催されており、一生続けたいライフワークでもあるそうです。
立志財団に入って『志』という視点が加わったことで、どのように考え方や行動が変化したのかなどお話を伺いました。

一生続けたいライフワーク

−立志財団に入る前はどのような状況でしたか?
田中:私は『夢ラボ』というコミュニティを主催して8年目になります。
夢ラボのテーマは、“夢を語り合って、一生ものの仲間・友人を作っていこう”です。
言ってみれば初めは社会人サークルでしたが、私の中でカチっとはまる手応えを感じて、いろいろとやり方を変えながら開催を続けています。

『夢ラボ』は私にとって一生続けたいライフワークでもあります。ですが、まだまだ完成しているわけではないですし、
8年目に入ったのもみなさんのおかげの有難いことです。

死ぬまで続けたいと思っている活動なので、今よりも柔軟かつ充実した形に変わっていきたいと思っています。
そのためには、今まで会ったことがない人や、知らない場所にどんどん足を運ぶ、そんなことが大事なんじゃないかなと考えています。

立志財団に入る前はコロナ真っただ中の時期でした。
夢ラボの会もリアルで集まれなくなってしまい、オンラインで開催をしている状況でした。
活動が物理的に狭くなりがちだったので、せめて交友関係の枠だけはオンラインを駆使して縮めたくないと思っていたところでした。

それまでは“夢“をテーマに活動をしていましたけれど、志という言葉は知っていても、そこまで意識をしたことはあまりなかったかなという感じですね。

“ここにいたい”と思えるコミュニティ

−なぜ立志財団に入会しようと思いましたか?
田中:立志財団の存在は入会の1年以上前から知っていて、最初は立志交流会に参加しました。

いい意味で、私が知っている他のオンライン会やコミュニティや団体とは違うなと思いました。
参加している方が、会社員や会社員をしながら自分の身を立てたい何かがあるような方、駆け出したばかりの方たちで、そういう方向けの会であるところが他とは違いますよね。

既に社会的に形が作られている経営者向けの団体とは違う、より私にとっていい環境だと思ったんです。
今の私の活動をさらに広げ、続けるためのいいヒントがもらえるんじゃないかと思いました。

そして、考え方や感じ方が近しくて、そのうえでその方たちから学べるところや、単純にもっと接したいなと思うところがたくさんあったんです。

であれば、世の中にあるいろんな団体やコミュニティの中で、そこにいたいと思える、そこにいる人たちともっと接したいなと思えるところに入ろうと思いました。
そこにこれまでの私の活動や価値観、 人間関係とは違った変化がつけられるのではないかなと思いました。

“志”という価値観がなかったので、自分の活動と志が結び付いてなかったんです。
そういう意味でも“志”にカを入れている立志財団に入ることで自分にとっていい変化を起こすことができるのではないかなと思い参加しました。

100年先を見据えたビジネスづくり

―立志財団に入会してどのような変化がありましたか?
田中:オンラインでコミュニティを開催するやり方が思っていたほど悪いものではないと感じました。

私はもともとリアルコミュニティの発想しかなかったんです。でも、オンラインの中だけという制限が課せられた状態でもできることはたくさんあって、むしろ物理的に会場に来られなかったり、子育て中、介護中、けがをしていて出歩くのが辛い、そのような人たちでもオンラインだったら大丈夫だったりしますよね。
立志財団に入って、まずそこのコミュニティ運営の考え方ががらりと変わりました。

また、夢だけではなくて、『志』という、そこに社会的貢献や、100年後の日本のため、世界中がもっと良くなるため、そういう視点が加わり、私の考え方がアップデートされました。

最初、夢ラボの開催は私自身のためでした。以前の東京での人間関係が砂漠のように乾いている状態だったので、そこを仕事や利害関係関係なく、腹を割って話せる交友関係を作りたかったんです。

ですが、だんだん関わる方たちにとってもより喜んでもらえる方法はないか、20年30年100年続くためにはどうすればいいのか、と考えるようになりました。

私は100年大計のような事業計画書が完成しているわけではありません。ですが今よりもうちょっと長い視点、まずは夢ラボの名前を10年確保しようと考えたときに、商標登録が分かりやすいと思ったので、2022年に出願をして無事に取得できました。出願した決定打は立志財団です。

それに伴って、運営チームを作るという試みを今年から始めました。コロナが明けていろいろなリアルイベントに人が集まるようになりましたよね。
そこで東京での夢ラボのリアル開催を再開しました。
今私は愛媛県の松山市に住んでいるので、私が東京にいなくても開催できるような主催者チームを作ろうとしているところです。

対話から自分を見つめる

―立志財団ではどのような取り組みをされましたか?
田中:通常の会員の立場かつ立志交流会運営チームの一人として関わらせていただいています。

オンラインの立志交流会は地方にいても皆さんに会える貴重な機会の一つです。地方在住勢が集まれる大切な場所として、運営に協力させていただいています。

コミュニティでたくさんのことを得ようとしたら、参加者の立場よりも少しでも運営にかかわっていたほうが、得るものが大きいと思うんです。

交流会を開催する側の立場で参加させてもらって、なるほどこういう形で会を組みたてていくのがいいんだなとか、そういう視点を持つようになったので、予想通り得るものは多かったです。

あとは立志財団の会員特典のひとつ、立志コンサルタントの方と毎月1回話せるという機会を活用しています。
ほぼ毎月どなたかとお話させていただいてます。

いろいろな立場の方と話す機会を繰り返しているうちに、自分の悩みがなくなっていくというか、対話の中に解決のヒントが見つかったり、自分がやっていることへの自信が高まっていくような感じがあります。

立志コンサルだけではなく、立志でお会いした人たちとのお話の中に、自分の今の課題や、夢、志についての理解が深まる、そういうヒントが眠っていると思っています。私にとっては立志財団の方たちとの対話が夢や志の理解を深める時間になっています。

一生もののやりがいを見つける

―どのような方に立志財団をおすすめしたいですか? 
田中:仕事だからやっているとか、お金が稼げるからやっているという、それがだめと言うわけではないですが、それよりも、“自分のやりたいこと“”人から求められているニーズ“”自分の特技や才能や素質が生かせること“、その3点が交わるところが必ずあると思います。

それがあなたにとっての一生ものの仕事やライフワークで、志と合致しているのが最高の状態だと思います。

それを見つけたいと思う方に立志財団をおすすめしたいです。

一過性のものではなくて、人生の中で長く続けられることを見つけたい人にとって、きっとそのヒントがあると思います。