USPを考えるとき。
「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」
という言葉が役に立つという話をしておりました。
「敵」とは、競合です。
「己」は、あなたご自身ですが、
その、「己」を知るとは、
USPを作ることにおいて、どのようなことでしょうか?
具体例をいくつか、ご紹介します。
1:あなたがすでに圧倒的な能力や実績を持っている
2:掛け合わせる
3:あなたの想い
「1」は、あなたの過去が試される内容になります。
あなたが過去、圧倒的な実績を挙げることができていたり、
他と比べて圧倒的な能力があることのお墨付きを頂いているのであれば、
それはそのまますぐに、USPになります。
ただし、くどいようですが、
その能力も実績も、コアコンセプトの「誰に」と整合性が取れていることが
前提です。
お客様にとって、ためになる方向性で、
能力が実績に圧倒的なものがあれば、
それは即USPになります。
ですが、現実問題、いかがでしょうか?
他の人と比べて秀でるだけでも、決してラクではないのに、
まして、圧倒的な差をつけるなんて、
なかなかできることではありません。
そんなときに、オススメなのが「2」です。
「平均よりは上」
「やっていて苦ではない」
というものがあれば、
それを掛け合わせてみることもまた、
あなたのUSPになり得ます。
例えば、国内外からの観光客が多く訪れる沖縄県。
必然、タクシーの需要も増えます。
ただ、タクシーの場合、競合との差のつけ方は、
決してラクではありません。
金額で差をつけることは現実的にはできない。
そんなとき、このように、あなたの強みを掛け合わせてみては
いかがでしょうか?
「運転の安全性は及第点をもらえるレベル」
×
「外国語が話せる」
×
「観光案内もできる」
「外国語が話せる」だけであれば、
上には上がいることは、容易に想像ができます。
しかし、
決して一番でなくても、
観光案内もできて、
運転もタクシードライバーとして問題がないのであれば、
掛け合わせることで、オンリーワンの強みになります。
このよい所は、
及第点を取れてさえいれば、
後は、掛け合わせればいいだけなのです。
更にもう一つ。
仮に、今のあなたに、
掛け合わせるものがなかったとしても、
すでに、USPのタネはあります。
それは、あなたの今まで生きてきた軌跡の中にあります。
あなたご自身が、ご自分の今までを振り返った時に、
他の人とは違う、独特な変わった生き方をしてきましたでしょうか?
それとも、
どこにでもいる、
ありふれた典型的な日本人の人生を歩んできたのでしょうか?
意外に思われるかもしれませんが、
あなたが典型的な日本人と思われるような生活だったかどうかは、
あまり関係がありません。
あなたが、あなたのビジネスをやりたい!と思ったきっかけって、
どんなものだったのでしょうか?
幼いころに、プロ野球の選手に憧れて、
自分のプロ野球の選手を目指すような、
そんな経験は、あなたの中に必ずあるはずです。
(あなたが、
今のビジネスを、単なる金儲けという理由だけで選んでいないことが
前提ですが・・・)
その経験は、あなたのお客様にとって、
非常に興味を惹きつけられる話となります。
あなたのUSPは、
「己」を知ることで、
色々と出てくるのです。
「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」
というUSPの見つけ方について、ご紹介しました。
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今日のまとめ
・USPを作る時のポイント。
あなたの中にすでに、そのヒントは眠っています。
1:あなたの能力や実績がすでに、他を圧倒しているもの
2:あなたの得意な分野の掛け合わせ
3:あなたの生きてきた軌跡
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