「いらっしゃいませ」
今の日本では、どこかのお店に入ったら、
ほぼ間違いなく店員さんから言われる一言です。
来店を歓迎する意思表示なのですが、
実際は、形骸化していて、
「来店に気が付いたら、とりあえず言う」
というルーチン化してしまっているケースも
あったりするようですし、
それを責めるわけでもありません。
ただ・・・
私事ではありますが、ある時
「しまったッ!!」
と思ったことがありまして・・・
沖縄県某所のカーディーラーさんに
車で、お伺いした時の話です。
駐車場にバックで入れようとしたその時、
少し離れた場所で作業をされていた
スタッフさんのお一人が、
駆け寄ってきて、
車の後ろを見てくれました。
少し穿った見方をすると、
「サービス業」を自負する
カーディーラーさんですから、
それは、当たり前になっていることで、
おそらく、マニュアルにも記載があることかも
しれません。
無事、車を入れた後、
「ありがとうございました」
と、そのスタッフさんに言った私は、
「しまったッ!!」
と、ものすごく後悔をしました。
なぜでしょうか?
それは、
そのスタッフさんが、
丁寧にお辞儀をして、
「いらっしゃいませ」
と言って、
ニッコリしてから、
ご自分の仕事に駆けて戻ったからです。
なぜ、私が
「しまったッ!!」
と後悔したのかというと、
「ありがとうございました」
という一言を、
ルーチンワーク的に
言ってしまったのです。
そこには、感謝の意気持ちは
いかほどのものだったのか、
と反省させられました。
それくらい、
そのスタッフの方の一挙手一投足は、
私が
「歓迎されている」
と感じられるものでした。
その方の一連の対応を通して
私に伝わってきたのは、
「来店されるお客様は、もれなく大切」
「それを、形で示したい」
と言うものでした。
その想いを伝えることを
拘っていることが
とても伝わってきました。
今回のことで言えば、
・駐車場に入れる車があったら後ろを見る
・その時には駆け寄る
・お辞儀をする
・「いらっしゃいませ」と言う
と言う基本的なものですが、
それは、
基本的なプレーこそが、
見ている人を圧倒する程に
磨き込まれている
ワールドカップの一流選手のようでした。
「神は細部に宿る」
と言われますが、
一連の対応の細部に宿った神がもたらすものは、
相手の感情に訴える付加価値のようでした。
あなたが、
お客様を大切にしたいとお思いだと思いますが、
今回の内容が、その一助になりましたら、幸いです。
今日も最後まで読んでくれて、
ありがとうございました。