USPについて考えるときに、
よくある間違いがあります。
「独自性」とか
「独自のウリ」とか
「他との違い」と言われると、
その反動で、
「では、違ってさえいればいいのか」
と考えがちになります。
違っていればUSPになるということは
ありません。
例えば、あなたがマッサージのビジネスをしていて
お客様の肩こりを治していたとします。
近所には、同じようにマッサージ師が
数名いるとします。
お客様にしてみれば、
どのお店に行っても同じなのであれば、
あなたのお店を選んで通うことはなくなります。
そこで差別化の為に、
どんなことが考えられそうでしょうか?
違っていればいいということで、
・お店の色を、赤一色にして、目立たせる
としてみたら、いかがでしょうか?
確かに、他のお店よりも、
目立つようになるかもしれません。
しかし、
「赤一色で目立つ = お客様がそれを理由に選ぶ」
ということではありません。
お客様がお店を選ぶ理由にならない限り、
目立つことはできても、それはUSPではありません。
お客様が選ぶ理由であることが
USPの絶対条件です。
上記の例でいうと、考えられる候補として、
1:技術がピカイチで、ある大会で優勝している実績がある
2:お店の中が、とりわけキレイで、とても衛生的
3:マッサージの後に出してくれるお茶がおいしい上に、
デトックス効果もあって、マッサージの効果を更に高めてくれる
などが挙げられます。
共通点として、
お客様がそのお店を選ぶ理由になり得るものです。
1は、同じ金額と時間を費やすのであれば、
より効果が高いお店(費用対効果のいいお店)を選びます。
技術が他よりも高いというのは、
効果が間違いなさそうという安心感につながります。
2は、ベットに横になるわけですから、
当然、衛生的な方がいいに決まっています。
不衛生なお店よりも、衛生的な方が選ばれます。
3は、他のお店よりも、
効果が高いサービスを提供してくれるのですから、
当然、選ばれます。
上記は、例に過ぎませんが、
共通しているのは、
お客様にとって、そのお店を選ぶことが、
他のお店を選ぶことよりも、いい選択肢になるということです。
いい選択肢というのは、
当初の目的である肩こりの治療に対して、
・より高い効果を得られる
・より快適に施術される
というように、
目的をより果たしやすくなる選択肢であるということです。
そのような意味で、このUSPも、
コアコンセプトの「誰に(ニーズ)」「何を(ベネフィット)」と
整合性がなければいけません。
あなたのUSPを考える上で、ご参考にして下さい。
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今日のまとめ
・ビジネスの成功には、USPが必要です。
それは、ただ目立てばいいというものではなく、
お客様の目的に対して、
より効果的であったり、より快適にできたりすることです。
コアコンセプトの他の構成要素である
「誰に(ニーズ)」「何を(ベネフィット)」との整合性を
保ちながら、明確にしてください。
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