お笑い芸人の登竜門、人気番組のM-1グランプリ。
2019年は、ミルクボーイさんの衝撃的な爆笑漫才が、
圧倒的な大差で、勝ちました。
多くの方が、登場した芸人さんの、
人生賭けた真剣なお笑いに、
手に汗握りながら、大笑いしていたことでしょう。
お笑い芸人さんも、
「お笑い」と言うベネフィットを、
お客様に提供するサービス業に従事する
立派なビジネスパーソンです。
そんなサービスパーソンも、
ビジネスである以上、
「売れる公式」
があるようでして・・・
そして、それは、私たち沖縄の起業家が、
好きなことで起業して成功するための
大きなヒントになります。
その「売れる公式」とは・・・?
名司会として、名漫才師として、
そしてM-1グランプリの仕掛人として、
一世を風靡した島田紳助さんが、
『紳竜の研究』という動画の中で、
話していることがあります。
2007年3月NSC(吉本総合芸能学院)で
ただ一度だけ開催された
紳助さんの特別限定授業の中で
教えられたことでした。
それは、
「X = 自分の戦力、どんな笑いができるのか」
「Y = 世の中の笑いの流れ、時代によって変わってきた笑いの流れ」
をわかること。
M-1グランプリで勝ち上がるようなお笑い芸人さんは、
ただ単に面白いことをいうのではなく、
上記の公式に当てはめることができる人たちだそうです。
これがわからないから、面白いことを言っても、
勝ち上がれない。
たまに一発屋と言われる人がいますが、
それは、たまたまで、
Xである自分の戦力のことも自覚なければ、
Yの動きを見極められないから、
流れについていけず、すぐに忘れられてしまう。
XやYとは、そのようなものだそうです。
さて・・・
2019年の大会までのお笑いの流れを見ると、
お笑い界のYが、何となく見えてきます。
そしてそれは、そのまま、
お笑い界を超えた、世の中の流れのヒントがあります。
ちょうど、M-1グランプリのサイトに、
というページがあります。
これを見ると、過去15代の歴代優勝者や、
歴代ファイナリストが、一覧できます。
そして、その審査員の方々の現役時代を見ると、
ざっくりとしたYが見えてきます。
以前は、
まくしたてるような掛け合いで、
ツッコミがボケをきつく否定したり、
ぶったりしていたのが主流でした。
いわゆる、ドツキ漫才ですね。
もちろん、今の時代でもドツキ漫才をされる方もいますし、
笑いも取れていますし、人気もありますが、
今の時代の主流ではありません。
むしろ、今は、
ツッコミが優しかったり、
否定をしなかったりします。
2004年大会で、
はじめて南海キャンディーズさんが出てきて、
審査員のカウスさんが、
「優しいね」と山里さんに対してコメントしていたのが、
時代の流れが変わったあたりでしょうか。
(笑いの素人の考えですので、違う場合はご了承下さい)
2019年大会も、決勝に残った3組は、
ツッコミの方が、Yに則っているように
見受けられました。
優勝したミルクボーイさんは、
ツッコミの内海さんが、
ボケの駒場さんを、一つも否定していません。
ただの会話を、豊かなボキャブラリーで、
大きな笑いに変えています。
昔のドツキ漫才の面影は、ありませんでした。
残りの2組も、かまいたちさんも、
ボケの山内さんを、
ツッコミの濱家さんが否定しようとしていますが、
結局、ボケの山内さんに押し切られてしまいます。
ツッコミ > ボケ
というような、従来のドツキ漫才とは、異なる掛け合いで、
笑いを取りまくりました。
ぺこぱさんは、もっと象徴的で、
「新しいツッコミ」と紹介されていた通り、
ボケのシュウペイさんを、
ツッコミの松陰寺さんが、肯定するという、
斬新ながら、今のYをそのままのスタイルで、
多くのファンが応援していた和牛さんを抑えて、
ファイナリストになりました。
もちろん、オールドスタイルでは、
絶対に勝てないか、
というと、決してそうではないと思いますが、
勝ち組に入るのであれば、
Xを知るのは当然のことながら、
それをYに合わせる方が、
勝率は圧倒的に上がります。
そうは言っても、自分は、今、
一流と言えるような実績は、まだ、
出せてないしな・・・
と思われる方、いらっしゃるかもしれません。
仮にあなたが今、一流でないと感じていたとしても、
一流になるための方法も、『紳竜の研究』で、
教えられています。
(才能×努力のお話です)
本当に、とても勉強になる動画でした。
余談ですが・・・
この島田紳助さんの言われるXとYのことは、
起業やビジネスと言う観点では、
の中で、
「自分軸」「市場軸」「コアコンセプト」
と言う言葉で、説明をされています。
ご自分の自分軸を磨き続けながら、
時代に合わせるために市場軸の動きにも、
耳をそばだててみてください。
あなたの沖縄での起業・副業の成功を祈念しております。
今日も最後まで読んでくれて、ありがとうございました。