あなたの生きてきた軌跡がUSPになるという内容を
ご紹介しました。
それについて、補足をします。
これが利用できないことがあります。
それは、あなたが、今のビジネスを選んだ理由が
「ただ単に儲かりそうだから、好きでもないことをやっている」
場合です。
あなたの生きてきた軌跡がUSPとしての効果を持つのは、
あなたが、ご自分のビジネスを少なからず大切に思っているからです。
例えば、以下の二人のうち、どちらとお付き合いしたいでしょうか?
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・自分は子供のころから、比較何でも卒なくこなすことができました。
勉強をしなくても理解は早く、クラスの上位5%には、必ず入っていました。
大学も六大学にストレートで入り、テニスサークルの副部長として、
楽しく毎日を過ごしていました。
アルバイトもガテン系のキツイものではなく、塾の講師で
夏の暑い日も涼しい教室で汗をかくことなく、生徒に教えていました。
心なしか、女子生徒から特に、慕われていたようです。
そんな自分が就職したのが、大手一部上場企業。
入社早々、花形部署であるマーケティング部に配属になりました。
仕事は面白く、もともと才能もあったのでしょう、やればやるほど、
頭角を現すように目覚ましい結果を出してきました。
そんな自分がある時、金儲けのヒントとして、ビビっときたのが、コチラ。
あなたの肩こりを治す、この塗り薬です。
持ち前のマーケティングスキルと、この商品を掛け合わせて、
金儲けをしています。
この私のお眼鏡にかなった、金のにおいのする商品です。
効果もきっと間違いありません。
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・両親は小さいながらも町工場を経営していました。
商品の大量受注をするようなことはなく、売上は堅実でした。
決して大きくは儲けないけど、
従業員の皆さんと自分たち家族が食べていける程度の
実入りはありました。
父は社長を兼任する職人、母はその父を支える事務職。
二人は、いつも遅くまで働いていました。
私にとって印象的なのは、二人がいつも、自分の肩を、
逆の手で揉んだりさすったりしている姿です。
子供心に、二人とも肩が凝っているんだなと感じました。
時には、自分も二人の肩もみをしていましたし、そんなときには、
喜んでくれました。
贅沢はできませんでしたが、幸せな毎日でした。
私は今、そんな故郷から状況して、一人、東京で働いています。
父の跡を継がず、製薬会社で働くという自分の道を選んだ私を、
両親はさみしさ半分で、応援してくれています。
たまにしか帰省できない毎日ですが、仕事帰りにふと、
電車の窓から街を見ると、
家を灯している電気が見えます。
その家一つひとつに、大切な家族の毎日があるんだろうなと思うと、
自分が両親の肩もみをしていたことを懐かしく思い出しました。
そんなとき、ちょうど、自分が肩もみをしていたのと同じような効果のある
塗り薬ができたらいいなと思いまして、開発したのが、この薬です。
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後者の方が、親近感を感じると思います。
お客様の心に響くのは、金儲け以外にも、
そのビジネスをやる大切な理由がある時です。
誤解のないように申しますと、
金儲けはビジネスである以上、必要です。
それは、ビジネスである以上、義務です。
しかし、義務ではあっても、目的ではありません。
利益を出すのと合わせて、
「なぜ、あなたが、そのビジネスをやりたいと思ったのか?」
という理由やきっかけが、
利益と関係ない所で、人生の大切な一つの出来事として
あなたの中にある時に、
あなたの人生の軌跡は、USPになり得ます。
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今日のまとめ
・あなたが生きてきた軌跡をUSPにする場合、
あなたがそのビジネスをやろうと思った理由や
きっかけがそのままUSPになり得ます。
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